概要:
建物を設計・施工するには,使用材料の性質を理解し,社会や環境への影響も視野に,その性質を十分に活かすよう利用しなければならない。本科目では,建築生産において、欠くことのできない主要材料であるコンクリートおよび鋼材・木材を取り上げ,実験的体験により,講義による専門的基礎知識を深めることを目的とする。さらには,報告書の作成およびプレゼンテーションの方法についても学習し,記録に伴う諸問題の理解と解決,自らの考えを正しく表現して伝えることを学ぶ。
授業の進め方・方法:
実験が終了したら,7日以内にレポートを作成して提出する。
常に実験の状況を観察し,レポートに記載する。
結果には必ず考察を加える。
実習過程と実験結果の報告およびそれらの考察レポート提出(100%)
「成績の評価基準として60点以上を合格とする。」
注意点:
実験に相応しい服装で実験に臨むこと。
実験における注意事項を忘れず,また積極的に実験を体験すること。
結果のプレゼンテーションは積極的に行うこと。
レポートは、有効数字、統計解析等これまでに基礎学科で学んだことを総動員して記すこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野【実験・実習能力】 | 建築系【実験実習】 | 実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 4 | |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | |
実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | |
構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)によるいずれかの構造形式(ラーメン、トラスなど)の試験体を用い、載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察することができる。 | 4 | |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | |