建築設計I

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築設計I
科目番号 20543 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習・実技 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 建築学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:4 後期:4
教科書/教材
担当教員 熊澤 栄二,内田 伸,村田 一也,豊島 祐樹

到達目標

(前期)
1.配置図等の基本を理解し正しく描くことができる。
2.平面図の基本を理解し正しく描くことができる。
3.断面図の基本を理解し正しく描くことができる。
4.立面図の基本を理解し正しく描くことができる。
5.自らの意図を図面によって表現することができる。
6.それぞれの図面の整合が理解でき正しく描くことができる
(後期)
7.木造の小規模住宅の基本が理解できる。
8.木造の基本を踏まえた模型製作ができる。
9.ヴォリュームから建物全体の計画ができる。
10.ヴォリュームから平面,断面,立面を描くことができる。
11.自らの意図を図面によって表現することができる。
12.自らの意図をプレゼンテーションできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1,2,3,4 基本的な図面表記の規則を踏まえ、線種、線幅を使い分けた図面を描くことができる。基本的な図面表記の規則を踏まえた図面を描くことができる。基本的な図面表記の規則を踏まえた図面を描くことができない。
到達目標 項目7,8木造住宅の基本を踏まえた、模型を製作することができる。木造住宅の基本に配慮した、模型を製作することができる。木造住宅の基本に配慮した、模型を製作することができない。
到達目標 項目9,10ヴォリュームから全体を計画し、基本図面を描くことができるヴォリュームから全体に配慮し、基本図面を描くことができる。ヴォリュームから全体に配慮し、基本図面を描くことができない。
到達目標 項目5,6,11,12自らの意図を図面により表現し、プレゼンテーションすることができる。自らの意図を図面により表現することができる。自らの意図を図面により表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科学習目標 1 説明 閉じる
本科学習目標 2 説明 閉じる
本科学習目標 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築設計Iは,建築設計・製図の技術に必要な基礎的な学力と専門知識の習得,および正しい図面表現について学習する。また,発表会において,自分の考えを正しく表現し,公正に意見を交換することも目標となる。前期は,小規模木造住宅の設計課題を通して、建築設計製図に関する基礎を習得し、基本設計・製図に必要な各種図面について学ぶ。後期は,前期のおさらいと小規模木造住宅の自由設計課題を通して,課題解決のトレーニングおよび小規模木造住宅の基本設計の図面作成ができるようにする。模型制作により立体的な理解と表現を強化する。
授業の進め方・方法:
事前事後学修など:到達目標の達成度を確認するために各自のエスキス・ノートファイルを作成する。
関連科目:建築学基礎,建築設計Ⅱ
【MCC対応】Ⅴ-G-6 設計・製図,情報教育対応科目
注意点:
前期は,建築設計製図の基礎的な製図手法の習得と基礎的な設計方法の理解を目指し,図面の基本的な書き方や約束事を理解しながら製図演習に取り組むことが大切です。夏休みに宿題があります。後期は,設計課題のエスキスに取り組む最初の時期から,スタディ模型による検討が重要です。常に,手を動かして考える習慣をつけるようにしてください。特に設計製図用具の正しい使い方をマスターし,安全に作業を進めることが大切です。スケジュールを厳守し,エスキス・チェックをしっかり受けることが大切です。
評価方法・評価基準:「学年末」成績は前期課題(50%),後期課題(50%)とする。各期の課題は以下の割合で評価する。
・前期:演習課題の到達度(70%)取り組み状況(提出物)(20%)プレゼンテーション(10%)
・後期:演習課題の到達度(70%)取り組み状況(小テスト、中間発表、提出期限)(10%)模型を含むプレゼンテーション(20%)なお「前期末」成績は前期分のみの評価による。成績の評価基準として50点以上を合格とする。

テスト

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 設計製図の基礎1:道具、線
2週 設計製図の基礎2:縮尺と記号、寸法
3週 設計製図の基礎3:図面の種類
4週 設計製図の基礎4:自宅の間取
5週 課題説明、住宅の基本的な機能
6週 エスキス1
7週 エスキス2
8週 エスキス3
2ndQ
9週 エスキス4
10週 エスキス5
11週 基本図面の作成1
12週 基本図面の作成2
13週 基本図面の作成3
14週 発表および講評会
15週 前期復習
16週
後期
3rdQ
1週 設計製図復習
2週 設計製図復習と課題説明及び周辺状況の把握
3週 模型製作とエスキス1
4週 模型製作とエスキス2
5週 模型製作とエスキス3
6週 模型製作とエスキス4
7週 模型製作とエスキス5
8週 設計基本図面の作成1
4thQ
9週 設計基本図面の作成2
10週 設計基本図面の作成3
11週 設計基本図面の作成4
12週 模型製作
13週 コンセプト・シート作成1
14週 コンセプト・シート作成2
15週 発表および講評会 総評
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。3
線の描き分け(3種類程度)ができる。3
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。2
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。2
図面の種類別の各種図の配置を理解している。2
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。2
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。2
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。2
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。2
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。2
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。2
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。2
建築における形態(ものの形)について説明できる。2

評価割合

演習課題小テスト・提出物プレゼンテーション合計
総合評価割合701515100
基礎的能力0000
専門的能力701515100
分野横断的能力0000