線形代数

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 線形代数
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 三宅敏恒「入門 線形代数」(培風館)
担当教員 河合 秀泰

到達目標

1.ベクトル空間の定義を理解し,説明できる。
2.1次独立・1次従属の定義を理解し,説明できる。
3.ベクトル空間の基と次元を求めることができる。
4.線形写像を理解し,説明できる。
5.線形写像の表現行列を求めることができる。
6.内積空間の定義を理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1ベクトル空間の定義を理解し,具体例を説明できる。ベクトル空間の定義を理解し,説明できる。ベクトル空間の定義の理解に困難が認められる。
到達目標 項目21次独立・1次従属の定義を理解し,具体例を説明できる。1次独立・1次従属の定義を理解し,説明できる。1次独立・1次従属の定義の理解に困難が認められる。
到達目標 項目3様々なベクトル空間の基と次元を求めることができる。基本的なベクトル空間の基と次元を求めることができる。基本的なベクトル空間の基と次元を求めることができない。
到達目標 項目4線形写像を理解し,具体例を説明できる。線形写像を理解し,説明できる。線形写像の理解に困難が認められる。
到達目標 項目5様々な線形写像の表現行列を求めることができる。基本的な線形写像の表現行列を求めることができる。基本的な線形写像の表現行列を求めることができない。
到達目標 項目6内積を用いて,ベクトルのノルムを求めたり,直交性を調べることができる。様々な内積を計算できる。内積空間の定義の理解に困難が認められる。

学科の到達目標項目との関係

創造工学プログラム B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科の代数・幾何において,平面ベクトル,空間ベクトルを学習しているが,これらの概念の抽象化であるベクトル空間を学ぶ。同じく,平面や空間の線形変換を既に学習しているが,その一般化である線形写像を学ぶ。同次形の連立1次方程式の解空間等を理論的に解析できることを目指し,そのための学習を通して,論理的に問題を解決する能力を培う。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】到達目標の達成度を確認するため,適宜レポート課題を与える。
【関連科目】代数・幾何Ⅰ,代数・幾何Ⅱ
注意点:
先修条件:ベクトル,行列,行列式,線形変換について本科3年生までに学習する内容を理解し,計算できること。
講義内容の理解を深めるために,教科書の問題を授業外学修時間にも解くこと。
課題についてのレポートは必ず提出すること。
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
前期末試験を実施する。
定期試験(60%),課題レポート(40%)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ベクトル空間の定義と例 1.ベクトル空間の定義を理解し,説明できる。
2週 ベクトル空間の部分空間 1.ベクトル空間の定義を理解し,説明できる。
3週 1次独立と1次従属(1) 2.1次独立・1次従属の定義を理解し,説明できる。
4週 1次独立と1次従属(2) 2.1次独立・1次従属の定義を理解し,説明できる。
5週 ベクトル空間の基と次元(1) 3.ベクトル空間の基と次元を求めることができる。
6週 ベクトル空間の基と次元(2) 3.ベクトル空間の基と次元を求めることができる。
7週 線形写像の像と核 4.線形写像を理解し,説明できる。
8週 線形写像の階数と退化次数(1) 4.線形写像を理解し,説明できる。
2ndQ
9週 線形写像の階数と退化次数(2) 4.線形写像を理解し,説明できる。
10週 線形写像の表現行列 5.線形写像の表現行列を求めることができる。
11週 表現行列と基の変換行列 5.線形写像の表現行列を求めることができる。
12週 線形変換 5.線形写像の表現行列を求めることができる。
13週 内積空間の定義と例 6.内積空間の定義を理解し,説明できる。
14週 演習
15週 前期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
分野横断的能力000