IoTシステム概論

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 IoTシステム概論
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は特に指定しない。必要に応じて資料を配布する。
参考書:片山暁雄 ほか 著 『改訂新版 IoTエンジニア 養成読本』 技術評論社
担当教員 嶋田 直樹

到達目標

1. IoTシステムの構成について概要を説明することができる
2. IoTシステムに用いられるデバイスとインタフェースについて説明することができる
3. クラウドを利用したIoTシステムについて説明することができる
4. IoTシステムのネットワークとセキュリティについて説明することができる
5. IoTシステムを利用した遠隔監視システムを構築することができる
6. 産業界におけるIoT技術の応用事例について説明することができる
7. IoT技術を利用したサービスを提案することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標項目1,2,3,4ビッグデータの解析を含めた最先端のIoTシステムの構成について説明することができる。一般的なIoTシステムの構成について説明することができる。IoTシステムの構成について説明することができない。
到達目標項目5最新のIoT技術を用いた応用事例について、利点や欠点を含めた解説ができる。従来から使用されている標準的なIoT技術の応用事例について概要を解説できる。IoT技術の応用事例について説明することができない。
到達目標項目6IoTシステムによって収集したデータを自動処理してユーザに通知するシステムを構築することができる。遠隔監視のためのIoTシステムを構築することができる。IoTシステムを構築することができない。
到達目標項目7IoT技術を利用したビジネスモデルを提案することができる。個人、または小規模なグループで利用可能なIoTシステムを提案することができる。目的に応じたIoTシステムを提案することができない。

学科の到達目標項目との関係

創造工学プログラム A1専門(機械工学) 説明 閉じる
創造工学プログラム A1専門(電気電子工学&情報工学) 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(機械工学) 説明 閉じる
創造工学プログラム B1専門(電気電子工学&情報工学) 説明 閉じる
創造工学プログラム F1専門(機械工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
IoT技術は,自動車産業,製造業,小売りなど,産業界での応用が近年拡大し続けている。本科目ではIoTの全体像を理解するとともに,IoTシステムを構成する要素技術,および産業界におけるIoTシステムの応用事例について学び,新たな価値を生み出すIoTシステムを提案できる応用力を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業毎に適宜授業資料を配布する。講義後の時間外学習時間に講義内容を復習しておくこと。
13週~15週の演習は少人数のグループで実施する。
【関連科目】
(M科)電子情報,メカトロニクス
(E科)プログラミングⅢ,情報通信工学Ⅱ
(I科)コンピュータアーキテクチャ,電子回路Ⅰ
注意点:
平常時の予習、復習が大切である。課題のレポートは必ず提出すること。
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。
中間試験(50%)、最終プレゼンテーション(20%)、レポート(30%)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 IoTシステムの基礎 IoTシステムの構成と全体像を説明できる
2週 IoTシステムで利用されるデバイスとセンサ IoTシステムを構成するデバイスとセンサについて説明できる
3週 IoTシステムで利用される通信ネットワーク IoTシステムで利用されるネットワーク技術について説明できる
4週 IoTシステムにおけるクラウドの活用 クラウドを活用したIoTシステムの構築について説明できる
5週 IoTデバイスによる環境モニタリング マイコンを使った簡単なIoTデバイスを設計できる
6週 Ambientを利用した遠隔監視システムの構築(演習) クラウドを利用したモニタリングシステムを構築できる
7週 LINE APIを利用した遠隔通知システムの構築(演習) 測定結果からLINEに自動で通知するシステムを構築できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 ビジネスにおけるIoTシステムのアプリケーション IoTシステムのアプリケーション開発について説明できる
10週 IoTシステムのリスクとセキュリティ IoTシステムにおけるリスクとセキュリティ対策について説明できる
11週 産業界におけるIoTシステムの応用事例① 産業におけるIoTシステムの応用事例について説明できる
12週 産業界におけるIoTシステムの応用事例②(講演聴講 産業におけるIoTシステムの応用事例について説明できる
13週 人の役に立つIoTシステムの提案(1)(演習) 社会的な課題を解決するIoTシステムを考案・提案できる
14週 人の役に立つIoTシステムの提案(2)(演習) 社会的な課題を解決するIoTシステムを考案・提案できる
15週 最終プレゼンテーション 考案したIoTシステムを他者に分かりやすく説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表レポート合計
総合評価割合502030100
基礎的能力020020
専門的能力5003080
分野横断的能力0000