到達目標
1. 本授業の提供した資料を観察し、整理した上で、自分の意見を表現できる。
2. さらに自分で資料を充実させ、そこから得られた解釈を自論に用いることができる。
3. 資料の解釈に際して、先行研究の成果を批判的に継承し、恣意性をできるだけ排して実証の蓋然性を高めることができる。
4. 本授業で示した文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点を理解し、自論に用いることができる。
5. これらを踏まえた上で、 独創的な論点を提示することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
項目1,2 | 本授業の提供した資料を観察し、整理した上で、自分の意見を表現できる。さらに自分で資料を充実させ、そこから得られた解釈を自論に用いることができる。 | 本授業の提供した資料を観察し、整理した上で、自分の意見を表現できる。 | 授業内で提供した資料を含め、関連資料に関する知識が乏しい |
評価項目2
項目3 | 資料の解釈に際して、先行研究の成果を批判的に継承し、恣意性をできるだけ排して実証の蓋然性を十分に高めている。 | 資料の解釈に際して、先行研究の成果を継承し、恣意性を排して実証の蓋然性を一程度確保している。 | 資料の解釈に際して、先行研究の成果を省みず、恣意的な実証が目立つ。 |
評価項目3
項目4,5 | 本授業で示した文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点を理解し、自論に用いることができる。 さらにこれらを踏まえた上で、 独創的な論点を提示することができる。 | 本授業で示した本授業で示した文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点を理解し、自論に用いることができる。 | 本授業で示した文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
国際社会において「日本」の魅力を語る上で欠くことのできない文化となったアニメやマンガなどの現代日本の大衆文化(ポップカルチャー)。受講者にはこの文化コンテンツの娯楽性に隠れた物語の構造やメッセージを読み解いてもらい、国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に切り込んでいく力を得てもらいたい。
授業の進め方・方法:
毎回、作品を取り上げ、概要を解説した後、テーマに応じて検討していく。
注意点:
本科で履修した文系・社会科学系の基礎知識を解説することがある。
到達目標の達成度を確認するため、グループミーティングや口頭での発表を求めたりする場合がある。
授業計画は授業の進捗状況に応じて変更する場合がある。
【評価方法・評価基準系
提出された課題レポートによって評価する。(100%)
成績の評価基準として60点以上を合格とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス ~現代日本におけるポップカルチャー(アニメ・マンガ等)の国際的位置と価値~ |
日本文化としてアニメ・マンガについて、自らの知識・理解度を確認し、自分の意見を表現できる
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2週 |
宮崎駿監督作品の魅力 ~『未来少年コナン』、『ルパン三世~カリオストロの城~』など~ |
授業で扱った、あるいは関連するいくつかの作品を取り上げ、自分の意見を表現できる
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3週 |
宮崎駿監督作品の検討 ~『魔女の宅急便』について~ |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点ついて理解し、自分の意見を表現できる
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4週 |
宮崎駿監督作品の批判 ~『君たちはどう生きるか』までのヒロイン像について~ |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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5週 |
マンガ『ONE PIECE』の魅力 |
授業で扱った作品について理解し、自分の意見を表現できる
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6週 |
マンガ『ONE PIECE』の組織論 |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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7週 |
マンガ『ONE PIECE』におけるリーダーの条件 |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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8週 |
アニメ・マンガにおける「王」の創り方 ~『十二国記』、『アルスラーン戦記』、『風の谷のナウシカ』(マンガ版)など~ |
授業で扱った、あるいは関連するいくつかの作品を取り上げ、それら作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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2ndQ |
9週 |
アニメ『機動戦士ガンダム』(ファースト)の魅力 |
授業で扱った、あるいは関連するいくつかの作品を取り上げ、自分の意見を表現できる
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10週 |
アニメ『機動戦士ガンダム』(ファースト)の主要テーマ分析~「ニュータイプ」とは何か~ |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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11週 |
アニメ『機動戦士ガンダム』(ファースト)から『伝説巨神イデオン』へ~新人類創造の臨界点~ |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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12週 |
アニメ・マンガにおける「神」の創り方 ~『伝説巨神イデオン』から『新世紀エヴァンゲリオン』へ
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授業で扱った、あるいは関連するいくつかの作品を取り上げ、それら作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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13週 |
日本的想像力と世界のそれとの融合~『マトリックス』の魅力~ |
授業で扱った作品について理解し、自分の意見を表現できる
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14週 |
『マトリックス』の転換点~「革命」をめぐって~ |
授業で扱った作品の先行研究や解釈を踏まえ、その背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解し、自分の意見を表現できる
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15週 |
授業の復習 |
これまで扱った、あるいは取り上げた作品の背景となる国際的・文化的・思想的・歴史的・社会的な問題に関する特徴的な論点について理解した上で、自らも、特定の作品を取り上げて、解釈し、意見を表現できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| レポート | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 40 |
専門的能力 | 20 | 20 |
分野横断的能力 | 40 | 40 |