工業デザイン

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 工業デザイン
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アイデアドローイング 共立出版 中村純生著/画材としての基本立体
担当教員 山田 和紀

到達目標

1.ドローイング表現の基本的技法を習得し理解ができる。
2.立体を様々に観察し、的確にドローイングで表現できる。
3.的確なドローイング表現を用いた意見交換や意思疎通ができる。
4.第三者の意見を取り入れて、発想を図により再表現できる。
5.エンジニアとしての意見を、図を用いて表現し伝達することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1ドローイング表現の基本的技法を習得し理解し,説明できる。ドローイング表現の基本的技法を習得し理解ができる。ドローイング表現の基本的技法を習得していない。
到達目標 項目2立体を様々に観察し、的確にドローイングで表現できる。立体を様々に観察し、ドローイングで表現できる。立体を様々に観察し、的確にドローイングで表現できない。
到達目標 項目3, 4, 5的確なドローイング表現を用いた意見交換や意思疎通、再表現ができる。ドローイング表現を用いた意見交換や意思疎通、再表現ができる。ドローイング表現を用いた意見交換や意思疎通、再表現ができない。

学科の到達目標項目との関係

創造工学プログラム C1 説明 閉じる
創造工学プログラム F1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
デザイン技法のひとつである、ドローイングの基本的技法を習得する。フリーハンドで、自らが発想したアイデアや観察した対象の形、機能、構造などをドローイングし、誰にでも認識できる表現をする。その後、他者のドローイングを読みとりアドバイスを与える能力、アドバイスを自らの発想に組み込んで再表現する能力を身につけさせ、コミュニケーションを軸にした発想・表現の伝達能力に発展させる。ドローイングの手法を理解することを通じて、発想、表現、伝達という、一連のデザイン手法を体験・考察する。さらには作業の改善、発展などに必要な、発想力や思考力の向上の為の一助とする。工業デザインという国際社会共通の発想、表現技法を学び取り、本来の学科で取得した知識、技術を側面から分析、考察する力を身につける。この科目は企業で製品のデザインを担当していた教員が,その経験を活かし,工業デザインの各種手法等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】各課題の提出をもってレポートとする。各課題での意図・観点を、自宅でも振り返って復習しておくこと。
毎週ごとに出される課題の、第5週までを基礎課題として、評価割合は20%、第6、第7週課題は、応用課題として評価割合は20%、第8週~13週課題は成果発表として評価割合は20%、第14週課題は、最終レポートとして評価割合を30%とする。なお、その他学習態度として、取り組む姿勢、出席、欠席、遅刻に10%を配点する。
注意点:
作業を伴う実習課題となるので、授業中での理解と作業の完了を目指すことが望ましい。また、前週の課題をもとに次の週の課題が出たりするので、やむを得ず欠席した場合でも、事前に自分から進んで内容の確認をとり、課題を終わらせて授業に臨むようにしてほしい。
【評価方法・評価基準】成績の評価基準として60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 本科目の概要説明とドローイング習得の必要性の理解 ドローイング習得の必要性について,説明できる。
2週 透視法の基本を理解し、消失点を用いて図示する ドローイング表現の基本的技法を習得し理解ができる。
3週 幾何形態の持つ規則性を理解し、図法を用いて図示する ドローイング表現の基本的技法を習得し理解ができる。
4週 正確に描いた立方体を利用し、球、円すい、円柱を描く 立体を様々に観察し、的確にドローイングで表現できる。
5週 形と位置の補助表現としての陰影の理解と表現 立体を様々に観察し、的確にドローイングで表現できる。
6週 複合立体作図の基礎として、交差と合体の理解と表現 立体の組合せを理解し、的確にドローイングで表現できる。
7週 基本的立体を組み合わせた、複合的立体の表現 立体の組合せを考察し、的確にドローイングで表現できる。
8週 補助的表現としての、人体、手の表現の理解と表現 補助的表現を用い、的確にドローイングで表現できる。
4thQ
9週 図示により、実験観察等の事柄を整理し記録する 的確なドローイング表現を用い、物品を表現できる。
10週 図示を主に、実験観察等を整理した情報図を作成する 的確なドローイング表現を用い、事象を表現できる。
11週 身近な工業製品を観察し、図により記録する 的確なドローイング表現を用いた意見交換や意思疎通ができる。
12週 選択した工業製品の改良点を発見し、図により記録する 的確なドローイング表現を用いた意見交換や意思疎通ができる。
13週 改良するアイデアの整理し、伝達のための情報図を作成する エンジニアとしての意見を、図を用いて表現し伝達するこ
とができる。
14週 コミュニケーションを生かし、情報図の再表現する 第三者の意見を取り入れた新たな発想を、図により再表現し伝達することができる。
15週 後期復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00009010100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力00009010100