人間・環境デザイン論

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 人間・環境デザイン論
科目番号 0027 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 人間環境学 よりよい環境のデザインへ(朝倉書店)、The Image of the City (Kevin Lynch), Intentions in Architecture (Christian Norberg-Schuls)
担当教員 道地 慶子

到達目標

1.人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
2.人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
3.対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
4.風土と人間の関係を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。 人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。 基本的な人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。 基本的な人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できない。 人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できない。
評価項目2,3対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。 基本的な対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。 対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できない。
評価項目4風土と人間の関係を理解できる。基本的な風土と人間の関係を理解できる。風土と人間の関係を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

創造工学プログラム B1専門(建築学) 説明 閉じる
創造工学プログラム F1専門(土木工学) 説明 閉じる

教育方法等

概要:

本講義では,人間・環境を建築や都市,風景や風土との関係で問題を発見し・提起し,また,その問題を習得した技術や理論に関する知識や理論によって解析し,解決できることが目標となる。より良き人間・環境の形成へ向けてのデザインの諸問題の観点を教授する。人間・環境に関わる歴史的な緒論を紹介するとともに,そこでの基本的な行為・行動の諸相を生活環境の物的な広がりの構成空間として論究し,現代都市やまちづくりにおける人間と環境の調和あるデザインの可能性を考察する。 この科目は企業で建築設計を担当していた教員が,その経験を活かし,企画・計画の手法および最新の設計手法等について講義形式で授業を行うものである。

学習・教育目標との対応
授業の進め方・方法:
【事前事後学習など】
授業の主題の必要に応じて小課題を出題する。
【関連科目】 環境景観論,環境技術総論,建築計画学,建築史関連科目,都市計画学関連科目
注意点:
【その他の履修上の注意事項や学習上の助言】人間の基盤と環境の言葉の生きた広がりを理解するこが重要です。
授業中の学習のみならず,平常時の予習・復習が大切です。

履修の先修条件:いろいろな人々と環境の関わりについての基礎を習得していること。
建築計画学基礎(3A),建築計画学Ⅱ(4A),アーバン・デザイン(5AC),地域・都市計画(5A) 【評価方法・評価基準】レポート(80%),平常の学習,事前事後学習における小課題の提出状況(20%)
成績の評価基準として60点以上を合格とする。

テスト

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境心理学 Ⅰ 建築デザインと人間環境学 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
2週 環境心理学 Ⅱ 環境評価を活かした建築設計 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
3週 環境と感覚 Ⅰ 視・音・温熱・空気環境と建築 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
4週 環境と感覚 Ⅱ 複合環境と建築 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
5週 環境知覚とイメージ Ⅰ 場所の認知と記憶 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
6週 環境知覚とイメージ Ⅱ 環境の空間イメージ・空間認知 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
7週 人間の行動が作る空間 姿勢と建築空間 対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
8週 人間空間生態学 Ⅰ 間の心理と文化 対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
2ndQ
9週 人間空間生態学 Ⅱ 建築空間における領域・距離 対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
10週 いろいろな人々と環境の関わり Ⅰ 空間の様々な利用者と建築 対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
11週 いろいろな人々と環境の関わり Ⅱ 子供・高齢者・ユニバーサルデザイン 対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
12週 住まう環境 住宅建築と環境 風土と人間の関係を理解できる。
13週 学ぶ環境 学校建築と環境 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
14週 都市の景観 都市環境・街路空間 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
風土と人間の関係を理解できる。
15週 後期復習 人間と環境の心理的な相互作用に関する基礎理論を理解できる。
人間が環境をどのように知覚し、判断し、記憶し、評価しているかの概要を理解できる。
対人的な社会行動において環境がどのように影響するかの意味を理解できる。
風土と人間の関係を理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

ポートフォリオレポート小課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000