応用コンクリート工学

科目基礎情報

学校 石川工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 応用コンクリート工学
科目番号 0088 科目区分 専門 / 選択
授業形態 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教材:適宜,プリントを配布する。
担当教員 福留 和人,高井 俊和,冨田 充宏

到達目標

コンクリ-ト構造物の主な劣化機構を理解し,説明できる。
コンクリ-ト構造物の維持管理法を理解し,説明できる。
劣化したコンクリート構造物の補修・補強方法を理解し,説明できる。
鋼部材の劣化機構が説明できる。
鋼部材の維持管理手法が説明できる。
鋼部材の補修・補強方法が説明できる。
鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明でき,計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標 項目1コンクリ-ト構造物の主な劣化機構,維持管理法,補修・補強方法を理解し,説明できる。コンクリ-ト構造物の主な劣化機構,維持管理法,補修・補強方法の基本を理解し,基本を説明できる。コンクリ-ト構造物の主な劣化機構,維持管理法,補修・補強方法を理解せず,説明できない。
到達目標 項目2鋼部材の劣化機構,維持管理手法,補修・補強方法が説明できる。鋼部材の劣化機構,維持管理手法,補修・補強方法の基本が説明できる。鋼部材の劣化機構,維持管理手法,補修・補強方法が説明できない。
到達目標 項目3鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明でき,計算できる。鉄筋コンクリートばりの破壊解析について基本を説明でき,基本の計算できる。鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明できず,計算できない。

学科の到達目標項目との関係

創造工学プログラム B2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンクリ-トと鋼材の複合化によって,所定の性能が発揮されるRC,PC,S造等の構造物の維持・管理法について概説する。鋼構造物の劣化に対しては,その鋼部材の補修・補強方法を事例を取り上げ概説する。また,鉄筋コンクリートばりの破壊解析を行い,はりの終局耐力や破壊形態について学習する。以上より,それぞれの劣化メカニズムを踏まえた点検診断方法や合理的な維持管理法を理解し,学際的課題解決に関する技術力向上と問題解決力の必要性を認識する。
授業の進め方・方法:
【事前事後の学習など】
理解を深めるため,毎回授業外学修時間に相当する課題を課す。
【関連科目】
C科:コンクリ-ト構造学,C科:鋼構造学,A科:建築材料学,A科:鉄筋コンクリ-ト構造,AC専攻:建設材料学
注意点:
1.コンクリ-トおよび鋼材に関する材料学および構造学上の基本的事項について,復習しておくことが必要である。
2.近年におけるインフラ整備に関連した報道や社会状況等に対して,常に注意および関心を持っていて欲しい。
【先修条件】
コンクリ-ト工学に関する基本的事項(材料、施工など)について理解していること。コンクリ-ト工学(2C)、コンクリート構造学(4C),鋼構造学(4C),建築材料Ⅰ(3A)
【評価方法・評価基準】
レポ-ト(100%)
評価基準として,60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンクリート構造物の劣化と維持管理の基本 コンクリ-ト構造物の主な劣化機構を理解し,説明できる。
2週 劣化予測(劣化機構の分類) コンクリ-ト構造物の維持管理法を理解し,説明できる。
3週 劣化予測(劣化機構のモデル化) コンクリ-ト構造物の維持管理法を理解し,説明できる。
4週 劣化度の点検・評価と判定法 コンクリ-ト構造物の維持管理法を理解し,説明できる。
5週 コンクリート構造物の補修・補修技術(その1) 劣化したコンクリート構造物の補修・補強方法を理解し,説明できる。
6週 コンクリート構造物の補修・補修技術(その2) 劣化したコンクリート構造物の補修・補強方法を理解し,説明できる。
7週 鋼部材の維持管理に関する基礎知識 鋼部材の劣化機構が説明できる。
8週 鋼部材の防食技術 鋼部材の維持管理手法が説明できる。
2ndQ
9週 鋼部材の疲労対策 鋼部材の維持管理手法が説明できる。
10週 鋼部材の補修・補強の事例 鋼部材の補修・補強方法が説明できる。
11週 鉄筋コンクリートばりの破壊解析の説明 鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明でき,計算できる。
12週 鉄筋コンクリートばりの解析データ作成 鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明でき,計算できる。
13週 鉄筋コンクリートばりの破壊解析の実行と考察 鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明でき,計算できる。
14週 鉄筋コンクリートばりの破壊解析の結果の整理 鉄筋コンクリートばりの破壊解析について説明でき,計算できる。
15週 復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000