概要:
前期は「情報概論」,後期に「機械実習」を行なう。
「情報概論」:情報社会における情報の収集法と活用法ならびに倫理とセキュリティを学び、コンピュータのしくみを把握した上で、データ処理と文書作成の基本操作を身に付けることを目的とする。
「機械実習」:機械工学科1~3年で行う機械工作実習の中で導入部分に該当し、安全に工作機械を使用し、有用な機械を製作するために必要な加工技術の基本的な知識を身に付けることを目的とする。そのために、各種工具、測定器、工作機械の取り扱い、操作法など、初歩的な機械実習を行う。
授業の進め方・方法:
「情報概論」:ガイダンスの後、情報社会の実情を紹介し、インターネットの歴史や情報倫理、情報処理について学習する。また、コンピュータを構成するハードとソフトを学習する。後半は、自由落下の実験により実験データの収集について学習する。さらにパソコンを使った演習により、Excel、Word を利用したデータ処理法と文書作成法を学習する。
「機械実習」:ガイダンス、安全教育(1週目)、計測実習(2週目)の後、3週目から1クラスを6班に分けて、旋盤、機械、溶接、鋳造、分解組立、仕上げの6テーマについて、1テーマ2週ずつのローテーションで実習を行う。
シラバスの説明時には実習全体の安全教育を行うが、各テーマ実習の最初にも必要に応じて実習上の安全に関する基礎的な知識や技術を都度説明する。
注意点:
学習・教育目標:本科(準学士課程):RB2(◎)
関連科目:「情報概論」:C言語基礎、C言語応用、機械計算力学;「機械実習」:機械工作実習Ⅰ・Ⅱ、機械工作法Ⅰ・Ⅱ、機械製図
前期「情報概論」における課題を50%,後期「機械実習」における態度を40%,作品を10%として評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業概要、情報社会 ガイダンス、シラバスの説明、情報社会への動き、情報社会が抱える問題、情報社会の見方 |
情報社会への動き、情報社会が抱える問題、情報社会の見方が理解できる
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2週 |
情報センター演習室の利用法 情報処理センターの利用,パソコンの基本操作,ファイルの利用 |
情報処理センターのパソコンの基本操作が理解できる
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3週 |
インターネット インターネットの歴史・サービス・しくみ・セキュリティ |
インターネットの歴史・サービス・しくみ・セキュリティが理解できる
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4週 |
ネットワークリテラシー 情報社会の倫理、ネチケット、著作権、情報セキュリティ、情報アクセシビリティ |
情報社会の倫理、ネチケット、著作権、情報セキュリティ、情報アクセシビリティが理解できる
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5週 |
メディアリテラシー メディアリテラシーとクリティカル思考、基本的な視点、様々なアプローチ、インターネット時代のメディアリテラシー |
メディアリテラシーとクリティカル思考、基本的な視点、様々なアプローチ、インターネット時代のメディアリテラシーが理解できる
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6週 |
パソコンのしくみ コンピュータの基本構成、パソコンを構成する部品、コンピュータの動作 |
コンピュータの基本構成、パソコンを構成する部品、コンピュータの動作が理解できる
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7週 |
機械と情報処理 機械の設計製作の過程,最近の機械の設計製作,CAD, CAM, CAE, IT の進展による製造業の変化 |
機械の設計製作の過程,最近の機械の設計製作,CAD, CAM,CAE, IT の進展による製造業の変化が理解できる
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8週 |
情報とコンピュータ 2進数、論理演算 |
2進数の演算、論理演算ができる
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2ndQ |
9週 |
自由落下運動 自由落下の実験とデータの収集 |
自由落下の実験とデータの収集ができる
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10週 |
グラフの作成 Excel によるデータ入力と表計算 |
Excel によるデータ入力と表計算ができる
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11週 |
グラフの作成 Excel によるデータ入力と表計算、データの可視化 |
Excel によるデータ入力と表計算、データの可視化ができる
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12週 |
文書処理 Word の使い方,図形描画,数式,グラフを含む報告書の作成方法 |
Word の操作,図形描画,数式作成,グラフを含む報告書の作成ができる
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13週 |
文書処理 Word による報告書の作成 |
Word による報告書の作成ができる
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14週 |
文書処理 Word による報告書の作成 |
Word による報告書の作成ができる
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15週 |
プレゼンソフト PowerPoint の使い方 |
PowerPoint の操作ができる
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
機械実習ガイダンス、安全教育、実習の心構え |
機械実習の安全や心構えについて理解できる
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2週 |
ノギスの使い方、ノギスによる計測 |
ノギスによる計測ができる
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3週 |
実習1 旋盤(1) 旋盤の取扱い(1) |
旋盤の取扱いの基本作業が理解できる
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4週 |
実習1 旋盤(2) 旋盤の取扱い(2) |
旋盤の取扱いの基本ができる(2)
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5週 |
実習2 機械(1) 立てフライス盤 |
立てフライス盤の基本作業が理解できる
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6週 |
実習2 機械(2) ボール盤 |
ボール盤の基本作業が理解できる
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7週 |
実習3 鋳造(1) 鋳造概要、砂型の基礎 |
鋳造概要、砂型の基礎知識を理解できる
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8週 |
実習3 鋳造(2) 溶解、鋳込み |
溶解、鋳込みの基本作業が理解できる
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4thQ |
9週 |
中間まとめ 安全、工作機械についての講義 |
工作機械の安全について理解できる
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10週 |
実習4 溶接(1) アーク溶接(1) |
アーク溶接の基本作業が理解できる
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11週 |
実習4 溶接(2) アーク溶接(2) |
アーク溶接の基本作業ができる
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12週 |
実習5 分解組立(1) 工具使用法 |
工具使用法を理解できる
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13週 |
実習5 分解組立(2) 自転車分解 |
自転車分解作業ができる
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14週 |
実習6 仕上げ(1) ハツリ作業 |
ハツリ作業ができる
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15週 |
実習6 仕上げ(2) ヤスリ作業 |
ヤスリ作業の基本ができる
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 3 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 3 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 3 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 1 | 後7 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 1 | 後3 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 1 | 後4 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 1 | 後5 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 1 | 後6 |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 2 | 後1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 2 | 後1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 2 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 後2 |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 2 | 後14 |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 2 | 後15 |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 1 | 後10,後11 |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 1 | 後10,後11 |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 1 | 後3 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 1 | 後3 |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 1 | 後5 |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 1 | 後5 |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 1 | 後6 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |