概要:
前期は「機械実習」、後期に「力学入門」を行なう。
「機械実習」:機械工学科1~3年で行う機械工作実習の中で導入部分に該当する。機械の分解組立やいくつかの工作実習を通して各種工具や測定器の使用法を習得するほか、初歩的な機械実習を行う。
「力学入門」:機械工学における「材料力学」、「工業力学」、「流れ学」、「熱力学」などの力学系科目の学習に向けて、力学に関する基礎的な力を身に付けることを目的とする。
授業の進め方・方法:
「機械実習」:ガイダンス、安全教育(1週目)、6班に分けて機械(コンプレッサ)分解組立のほか旋盤やフライス盤などの工作機械を用いた機械工作を行う。
シラバスの説明時には実習全体の安全教育を行うが、各実習の最初にも必要に応じて実習上の安全に関する基礎的な知識や技術を都度説明する。
「力学入門」:機械工学に関するガイダンスの後、失敗学を学習する。また、力学(自由落下運動,運動量,仕事とエネルギーなど)に関する機械工学の実例を紹介しながら、演習問題を解くことで力学に対する理解を深める。最後にコーヒーサイフォンを実演し、分子運動による圧力と温度について学習する。
注意点:
学習・教育目標:本科(準学士課程):RB2(◎)
関連科目:機械工作実習Ⅰ・Ⅱ、機械工作法Ⅰ・Ⅱ、機械製図、工学基礎物理I、材料力学I、工業力学、流れ学I、熱力学
前期「機械実習」における態度を40%、課題を10%、後期「力学入門」における課題を50%として評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
機械実習ガイダンス、安全教育、実習の心構え |
機械実習の安全や心構えについて理解できる
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2週 |
マイクロメータの使い方 |
マイクロメータを用いた計測ができる
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3週 |
機械の分解組立(1) 工具使用法 |
機械の分解時に適切な工具を選択し、正しい方法で使用できる
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4週 |
機械の分解組立(2) コンプレッサ分解・組立 |
各部品寸法の計測ができる マイクロメータを用いた計測ができる
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5週 |
機械の分解組立(3) コンプレッサ分解・組立 |
機械の組立時に適切な工具を使用し、組み立てができる 機械の仕組みを理解できる
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6週 |
実習1 旋盤(1) 旋盤の取り扱い |
工作機械(旋盤)の取り扱いの基本作業が理解できる
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7週 |
実習1 旋盤(2) 旋盤の取り扱い |
工作機械(旋盤)の基本操作ができる
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8週 |
実習2 フライス盤(1) フライス盤の取り扱い |
工作機械(フライス盤)の取り扱いの基本作業が理解できる
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2ndQ |
9週 |
実習2 フライス盤(2) フライス盤の取り扱い |
工作機械(フライス盤)の基本操作ができる
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10週 |
実習3 ボール盤(1) ボール盤の取り扱い |
工作機械(ボール盤)の取り扱いの基本作業が理解できる
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11週 |
実習3 ボール盤(2) ボール盤の取り扱い |
工作機械(ボール盤)の基本操作ができる
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12週 |
実習4 溶接(1) アーク溶接 |
アーク溶接の基本作業が理解できる
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13週 |
実習4 溶接(2) アーク溶接 |
アーク溶接の基本作業ができる
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14週 |
実習5 鋳造(1) 鋳造概要・砂型製作の基礎 |
鋳造概要、砂型の基礎知識を理解できる
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15週 |
実習5 鋳造(2) 溶解、鋳込み |
鋳込みの基本作業ができる
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
「力学入門」:機械工学について,失敗学の話 「力学入門」のガイダンス,シラバスの説明,学科紹介 |
機械工学科の内容を理解できる
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2週 |
機械工学について、失敗学の話 機械工学ガイダンス、失敗学の話 |
機械工学の内容および失敗例について理解できる
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3週 |
機械工学について 失敗学の話 |
機械工学の内容および失敗例について理解できる
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4週 |
機械工学について 失敗学の話 |
機械工学の内容および失敗例について理解できる
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5週 |
物体の運動 移動距離、速度、加速度、v-t、a-t 線図 |
速度、加速度について理解し、重力加速度に関する演習問題を解くことができる
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6週 |
運動方程式、自由落下 重力、重力加速度、自由落下の式 |
運動方程式を把握し、自由落下の式に関する演習問題を解くことができる
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7週 |
自由落下 投げ上げ運動 |
投げ上げ運動に関する演習問題を解くことができる
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8週 |
自由落下 斜方投射と運動のグラフ |
斜方投射に関する演習問題を解き、運動をグラフに表すことができる
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4thQ |
9週 |
運動量 力、慣性、運動量、力積 |
運動量と力積に関する演習問題を解くことができる
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10週 |
運動量 衝突、運動量保存則 |
運動量保存則に関する演習問題を解くことができる
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11週 |
仕事とエネルギー 仕事、運動エネルギー |
仕事と運動エネルギーに関する演習問題を解くことができる
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12週 |
仕事とエネルギー 運動エネルギー、位置エネルギー |
運動エネルギー、位置エネルギーに関する演習問題を解くことができる
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13週 |
仕事とエネルギー 力学的エネルギー保存 |
力学的エネルギー保存に関する演習問題を解くことができる
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14週 |
サイフォン コーヒーサイフォン、分子運動と圧力・温度 |
サイフォンを観察し、分子運動と圧力・温度の関係を説明できる
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15週 |
サイフォン 分子運動から見た蒸発・凝縮とサイフォンのしくみ |
蒸発・凝縮のしくみを把握し、サイフォンのしくみを説明できる
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 3 | |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 3 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 3 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 3 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 2 | 後1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 2 | 後1 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 後8 |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 後9 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |