(1)人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解するとともに、成年年齢や選挙権について考察し、自らが公共的な空間に属する主体であることを理解する。
(2)歴史、文化、宗教的背景を踏まえて、先人の思想を正しく理解できること。また、先人の思想を手掛かりにして、自己の生き方や他者と共に生きていくことの重要性、公共的な空間における人間としての在り方生き方について考えることができる。
(3)「幸福」「自由」「正義」「公正」などの公共的な観点から多様な思想について学び、現代社会の特質やその制度、倫理的課題について様々な角度から理解できること。
(4)民族、宗教(キリスト教、イスラーム、仏教)や生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会を尊重することの重要性について考察できる。
(5)民主主義社会における市民の育成に資する哲学対話に参加し、問いを自分の世界に引き付けて主体的に探究し、自分や他人の論証を理解することができる。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
シラバス ガイダンス 平和、人間の尊厳、人権、生命、平等について 序 第1章 I人間 |
シラバスの説明とガイダンス、収容所における極限状況から人間や人間の尊厳について考察する。人間の尊厳や人権、生命について考察する課題を提出する。
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2週 |
公共空間の変容、対話的理性、生命倫理、新しい人権(自己決定権)について I人間 |
人間の尊厳、生命倫理、人種・民族・難民問題について、公共性、社会の多様性、公平性と関連して理解する。人間の定義とその社会的背景から現代社会の特質について理解する。
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3週 |
自由、人権の歴史、法の支配と人権保障、多様化する社会の人権について I人間 |
人間の尊厳、生命倫理、人権、法の支配、ジェンダーについて理解する。サルトルにおける人間の定義批判から自由について考察する課題を提出する。
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4週 |
自由(幸福と自律)、新しい人権(プライバシーの権利)について I人間 |
フーコーにおける人間の定義批判から現代社会の特質や、プライバシーや忘れられる権利などの新しい人権について理解する。自由について帰結主義や動機主義を踏まえて考察する課題を提出する。
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5週 |
公共空間における青年期、成年年齢、選挙権について Ⅱ青年期 |
青年期の特徴、自己実現、自己理解について理解するとともに、成年年齢や選挙権について考察する課題を提出する。
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6週 |
公共空間における人間としての在り方、選挙権、情報倫理について Ⅱ青年期 Ⅲ自己 |
成熟した人間像、欲求の階層理論、情報倫理、メディアリテラシーについて理解するとともに、簡単な模擬選挙を通じて選挙のしくみや意義を理解し、選挙結果について考察する課題を提出する。
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7週 |
自己形成の課題、キャリア発達について Ⅳ欲求 Ⅴ無意識 |
欲求や無意識の理論を通じて、キャリア発達や自己形成の課題を理解する。
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8週 |
自己形成の課題、公正、パーソナリティについて Ⅵ性格 第2章 Ⅰ哲学の誕生 |
性格理論について理解する 課題を通じて、個性や自己の生き方や他者と共に生きていくことの重要性について考察する。
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2ndQ |
9週 |
持続可能な社会づくりの主体となる技術者、公共空間における技術者 Ⅱソクラテス以前 |
自然哲学者、SDGsについて理解する。自然哲学者の自然観と近代の自然科学の自然観との違いから現代社会の特質を理解する。
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10週 |
持続可能性、自然観、環境倫理について Ⅱソクラテス以前 Ⅲソフィスト |
自然哲学者について学び、自然環境と技術、環境倫理、持続可能な社会について課題を行う。
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11週 |
公正、正義、民主政治について Ⅲソフィスト |
ソフィストの思想、ポリスについて理解する。民主主義社会における政治参加と公正な世論の形成の意義について理解する。
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12週 |
対話、善、幸福、対話的学習について Ⅳソクラテス(SD) |
無知の知、問答法について理解する。サイレントダイアローグ(SD)を通じて技術者について、善や正義について考察し、課題を提出する。
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13週 |
公共空間における人間としての生き方、幸福、善、法について Ⅳソクラテス |
ソクラテスの思想を通じて、幸福、善、法について考察する。サイレントダイアローグ(SD)を通じて技術者について、善や正義について考察し、課題を提出する。
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14週 |
哲学対話(p4c)、哲学プラクティス、主体としてのわたしたち
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講義の内容や哲学的な問題に関し、対話を通じて探究し、主体的・対話的で深い学びを体験する。
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15週 |
善、正義、国家、国家について Ⅴプラトン |
プラトンにおけるイデア、徳、国家、魂などについて学ぶとともに、その国家観と現代までに現れたいくつかの国家観との違いについて理解する。
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16週 |
試験返却 |
試験は、試験返却期間に返却する
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後期 |
3rdQ |
1週 |
資本主義経済の変容、経済と政府について Ⅴプラトン |
プラトンにおける国家観と比較しつつ、アダム・スミス以来の資本主義経済思想について経済と政府の関係から理解する。
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2週 |
公共空間、正義、公正、幸福について Ⅴプラトン Ⅵアリストテレス |
アリストテレスにおける倫理、正義などについて現代における正義や公正の問題とともに理解する。技術者における幸福や安全について考察する課題を提出する。
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3週 |
よりよい社会の形成、社会保障、平等、配分について Ⅵアリストテレス |
アリストテレスにおける倫理、正義などについて、ロールズなど現代における正義や公正、社会保障をめぐる思想とともに理解する。
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4週 |
公共空間、世界市民主義、自然法と実定法、社会契約、国際社会の仕組みについて Ⅶヘレニズム |
ヘレニズムにおける倫理、正義 、世界市民主義について学び、現代にも通じる多民族が共存する多文化、多言語のコスモポリスについて理解する。自然法思想を通じて、ヘレニズム時代と現在の国際社会の仕組みに通じる思想について理解する。
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5週 |
文化の多様性、日本の文化について 第3章I中国の思想 |
諸子百家について学び、多様な考え方や、日本文化への影響について理解する。
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6週 |
公共空間における人間としての在り方、道徳と法、自然と人為について Ⅱ儒家 |
孔子、孟子の思想について学び、法と道徳の関係について理解する。
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7週 |
幸福、公共の福祉、よりよい社会の形成について Ⅱ儒家 |
孟子、荀子の思想について理解し、公共の福祉や、技術者としての幸福について考察する課題を提出する。儒家の発展を理解し、世界を探究することの重要さを理解する。
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8週 |
探求と社会参画、自然、地球規模の諸課題、持続可能な社会づくりについて Ⅱ儒家 Ⅲ道家 |
儒家の発展を学び、社会参画することの重要さを理解する。老子、荘子の思想について学びつつ、軍縮の歴史や平和について理解する。
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4thQ |
9週 |
社会の多様性、自然、平和、宗教と文化について Ⅲ道家 第4章Ⅰユダヤ教 |
老子、荘子の思想について学びつつ、軍縮の歴史や平和について理解する。ユダヤ教について理解する
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10週 |
宗教と文化、正義について Ⅰユダヤ教 Ⅱキリスト教 |
ユダヤ教の歴史を通じて、異文化理解の課題について理解する。イエスの思想 について理解する。
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11週 |
宗教と文化、愛について Ⅱキリスト教 |
イエスの思想、原始キリスト教について理解する
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12週 |
宗教と文化、喜捨、共生、市民と国家について Ⅱキリスト教 Ⅲイスラーム |
教父哲学、スコラ哲学、イスラームの教えについて理解する
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13週 |
宗教と文化、共同体、エスノセントリズムについて Ⅲイスラーム |
イスラームの教え、オリエンタリズムについて理解し、現代社会の諸問題について考察する。
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14週 |
宗教と文化、地球規模での諸課題について Ⅳ仏教 |
自由思想家、ヒンドゥー教、ブッダの思想について理解し、多様な文化の背景を理解する。
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15週 |
宗教と文化、地球規模での諸課題について Ⅳ仏教 |
ブッダの思想、仏教の利他の思想の発展について理解し、貧困などの現代の地球規模の課題について考察する。
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16週 |
試験返却 |
試験は、試験返却期間に返却する
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前2,前5,前7,前8,前9,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | 前1,前2,前7,前10,前11,前14,後1,後14,後15 |
グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前7,前8,前9,前12,前13,前14,前15,後4,後5,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 前5,前7,前15,後1,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後15 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 前7,前8,前9,前11,前14,前15,後2,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前6,前10,前12,前14,後15 |