日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0026 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント、生教材、『日本語を学ぶ人のためのアカデミック・ライティング講座』株式会社アスク出版
担当教員 市村 葉子

到達目標

(1)レポートに必要な文章表現のルールを習得する。
(2)読み手を意識して、正確に自分の考えや意見を表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文章作成学習した文法・語彙を適切に用いて読み手を意識した文章作成ができる。学習した文法・語彙を用いて正しく文章作成ができる。学習した文法・語彙を文章作成に活かすことができない。
読み手を意識した表現活動読み手を意識して、正確に自身の考えや意見を適切に表現できる。ある程度読み手を意識して、自身の考えや意見を表現できる。読み手を意識して自身の考えや意見を表現できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
文章表現のルールを学び、専門科目でのレポート作成に活かす。
実例から考え、その改善例から学ぶことで推敲力を鍛える。
幅広いテーマとトピックで知識を深め、論理を組み立てる力をつける。
授業の進め方・方法:
1.テキストを用いて文章表現のルールを学ぶ。
2.内容についてディスカッションを行い、意見文を作成する。
注意点:
授業にはテキスト、辞書を携帯すること。
課題は提出期限を必ず守ること。提出期限を過ぎて提出した場合は減点の対象となる。提出無の場合は当該課題は0点となる。
教員の指示があるとき以外は授業中のスマートフォン、ipadなどの使用は認めない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/第1課 アカデミック・ライティングへの準備(1) 授業の進め方、自習の仕方、諸注意などを理解する。
2週 第1課 アカデミック・ライティングへの準備(2) アカデミック・ライティングに相応しい日本語のスタイル、言語表現、内容・構成を考える。
3週 第1課 アカデミック・ライティングへの準備(3) より良い文章にするための改善のヒントを学ぶ。
4週 第2課 日本・日本人(1) アカデミック・ライティングに相応しい文末・文中のスタイルを学ぶ。
5週 第2課 日本・日本人(2) 指示表現・接続表現を学ぶ。
6週 第2課 日本・日本人(3) 「序論・本論・結論」「中心文・支持文」の役割を学ぶ。
7週 第3課 テクノロジー(1)/これまでの復習 立場を決めて適切に意見を述べるための表現、構成を学ぶ。
8週 中間試験 これまでの学習をまとめ、表現する。
2ndQ
9週 中間試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
10週 第3課 テクノロジー(2) アカデミック・ライティングに相応しい主張の表現、文末のバリエーションを学ぶ。
11週 第3課 テクノロジー(3) 自分の論を説得的に展開する手法を学ぶ。
12週 第4課 教育(1) アカデミック・ライティングに相応しい文体を学ぶ。
13週 第4課 教育(2) 視点・呼応の表現を学ぶ。
14週 第4課 教育(3) 段落と文の働きを学ぶ。
15週 総復習 これまでの学習をまとめ、表現する。
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス/第5課 ニュース(1) 授業の進め方、自習の仕方、諸注意などを理解する。
2週 第5課 ニュース(2) アカデミック・ライティングに相応しい引用の表現を学ぶ。
3週 第5課 ニュース(3) 自分が興味のある記事を紹介し、それに対する意見を書く。
4週 第6課 働き方(1) データの数値に関する表現のスタイルを学ぶ。
5週 第6課 働き方(2) 図表・データの表現を学ぶ。
6週 第6課 働き方(3) 実際の図表・データを読み取り、考察する。
7週 第7課 持続可能な世界:SDG’sを考える(1)/復習 SDG’sについて知っていることを話し、理解を深める。
8週 中間試験 これまでの学習をまとめ、表現する。
4thQ
9週 中間試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
10週 第7課 持続可能な世界:SDG’sを考える(2) 自分の日本語力に応じ、「持続可能な世界:SDG'sを考える」に関する課題を設定し、必要な情報を収集する。
11週 第7課 持続可能な世界:SDG’sを考える(3) 収拾した情報を用いてディスカッションし、それを踏まえレポートを作成する。
12週 ディベート(1) ペアに分かれてディベートを行う。
13週 ディベート(2) ペアに分かれてディベートを行う。
14週 立場のある文章の書き方(1) あるテーマについて、立場を明確にし、説得力のある文章を作成する。
15週 立場のある文章の書き方(2) あるテーマについて、立場を明確にし、説得力のある文章を作成する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
分野横断的能力000