解析Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 解析Ⅱ
科目番号 0027 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 「微分積分Ⅱ」「微分積分Ⅱ問題集」(森北出版)「ドリルと演習シリーズ 微分積分」(電気書院)
担当教員 中谷 実伸

到達目標

専門教育の基礎知識としての数学を修得するために、以下の点を目標とする。
(1)1変数および2変数の微分積分の基本的な計算ができること。
(2) 微分積分の応用問題を解くことができる。
(3) 基本的な微分方程式を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11変数および2変数の微分積分の、応用問題を解くことができる。1変数および2変数の微分積分の基本的な計算ができる。1変数および2年数の微分積分の基本的な計算ができない。
評価項目2定数係数非斉次2階線形微分方程式の一般解を求めることができる。基本的な微分方程式を解くことができる。簡単な微分方程式が解けない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
解析Ⅰの内容を基に、媒介変数表示とその微積分法、極方程式とその積分法、広義積分、関数の展開、偏微分法、2重積分および初等的な微分方程式の解法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習をおりまぜながら進める。毎回の課題により理解と定着を確認する。
毎週小テストを行う。

注意点:
学年末成績は100点満点とし以下のように算出する。課題と小テストにより理解と定着を確認する。
学年末成績(100)=試験の得点率×0.8(80)+課題(10)+小テスト(10)
学年末成績が60点以上で合格とする。
学年末成績によっては、再試験や追加の課題を課すこともある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
曲線の媒介変数表示
曲線の媒介変数表示を理解している。
2週 曲線の媒介変数表示と微分法 曲線の媒介変数表示を理解し、微分できる。接線の方程式を求めることができる。
3週 曲線の媒介変数表示と積分法 媒介変数表示で表された曲線で囲まれた図形の面積を求めることができる。
曲線の長さを求めることができる。
4週 極座標と極方程式
極方程式と積分法
極座標と直交座標の関係を理解している。
極方程式で表された図形の面積、曲線の長さを求めることができる。
5週 高次導関数 高次導関数の計算ができる。
6週 べき級数 べき級数の収束半径について理解する。
7週 関数のべき級数展開 基本的な関数のべき級数展開を求めることができる。
8週 テイラーの定理とテイラー展開 基本的な関数のテイラー展開を求めることができる。
2ndQ
9週 マクローリン多項式と関数の近似 マクローリン多項式を利用して、近似値を計算することができる。
10週 2変数関数 2変数関数について理解する。
11週 2変数関数の極限 2変数関数の極限を計算することができる。
12週 偏導関数(1) 偏微分係数について理解する。
13週 偏導関数(2) 偏導関数および高次偏導関数を計算することができる。
14週 合成関数の導関数および偏導関数 合成関数の導関数および偏導関数を計算することができる。
15週 接平面 接平面の意味が理解でき、計算することができる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 全微分と近似 全微分の意味が理解でき、全微分による近似値が計算できる。
2週 2変数関数の極値(1) 極値を取りうる点を求めることができる。
3週 2変数関数の極値(2) 極値を判定することができる。
4週 陰関数の微分法 陰関数の微分が計算できる。
5週 条件付き極値問題(1) 条件付き極値問題が解ける。
6週 条件付き極値問題(2) 条件付き極値問題が解ける。
7週 累次積分(1) 2重積分を累次積分に書き換え計算することができる。
8週 累次積分(2) 2重積分を累次積分に書き換え計算することができる。
4thQ
9週 2重積分の順序交換 2重積分の順序交換ができる。
10週 線形変換による変数変換 線形変換を用いた2重積分を計算することができる。
11週 一般の変数変換、極座標への変換 極座標に変換することによって2重積分を計算することができる。
12週 立体の体積
広義積分への応用
2重積分を用いて、基本的な立体の体積を求めることができる。
13週 変数分離形の微分方程式 変数分離形の微分方程式が解くことができる。
14週 定数係数1階線形微分方程式 定数係数1階線形微分方程式を解くことができる。
15週 定数係数2階線形微分方程式 定数係数2階線形微分方程式を解くことができる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学関数の媒介変数表示を理解し、媒介変数を利用して、その導関数を求めることができる。3前1,前2
簡単な場合について、曲線の長さを定積分で求めることができる。3前3,前4
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。3後12
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3前10
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3前12,前13
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3前13
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3後2,後3
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3後7,後8
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3後11
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3後12
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3後13
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3後14
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3後15
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3前9
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3前8
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3前9

評価割合

試験課題小テスト合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000