機械工学実験Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 機械工学実験Ⅰ
科目番号 0064 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材
担当教員 安丸 尚樹,加藤 寛敬,芳賀 正和,藤田 克志,金田 直人,五味 伸之

到達目標

(1)実験テーマを理解し,実験装置を安全に操作して実験データを収集・解析でき,実験に関する課題(問題点等)を発見し解決法を提案できること.
(2)実験課題の工学的背景および周辺情報を網羅し,機械工学分野での一般的な作成方法に従った報告書を提出期限までに作成できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械工学実験Ⅰにおける基礎知識を充分に習得し、様々 な問題を解決するために応用できる。機械工学実験Ⅰにおける基礎知識を充分に習得・理解 し、演習問題を解くことができる。機械工学実験Ⅰにおける基礎知識が習得できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械工学の基礎に関する諸テーマについて安全に実験を実施して考察を行い,実験の計画および方法,現象の的確な把握,実験データの処理,現象の解析方法,実験報告書の書き方を修得する.
授業の進め方・方法:
5~6人程度ずつの7班で2週毎にローテーションする.一つの実験テーマを2週で行う.1週目は実験概要を提出して実験を行い,2週目は提出した報告書の添削を行う.各人が1週目の実験開始前までに概要書を提出するものとする.第1週目は実験を実施し,第2週目は実験レポートの添削指導,実験内容に関する討議ならびに課題に取組むものとする.実験レポートの提出締切日は,原則として第2週実験日の前日とする.なお,シラバスの説明時には実験全体の安全教育を行うが,各テーマの実験の最初にも必要に応じて実験上の安全に関する基礎的な知識や技術を解説する.
注意点:
本科(準学士課程):RE1(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)、JE1(◎)
関連科目:機械工学実験Ⅱ(本科5年)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業概要,引張り1 シラバスを理解できる。安全教育、引張試験1を説明できる。
2週 引張り2 引張試験2を説明できる。
3週 3次元測定1 3次元測定1を説明できる。
4週 3次元測定2 3次元測定2を説明できる。
5週 炭素鋼1 炭素鋼の熱処理特性と顕微鏡組織1を説明できる。
6週 炭素鋼2 炭素鋼の熱処理特性と顕微鏡組織2を説明できる。
7週 シーケンスⅠ1 シーケンス制御1を説明できる。
8週 中間確認 テクニカルライティングを理解できる。
4thQ
9週 シーケンスⅠ2 シーケンス制御2を説明できる。
10週 真円度1 真円度及び真直度の測定1を説明できる。
11週 真円度2 真円度及び真直度の測定2を説明できる。
12週 管摩擦1 管路の摩擦水頭損失の測定1を説明できる。
13週 管摩擦2 管路の摩擦水頭損失の測定2を説明できる。
14週 液滴1 分子動力学法による液滴の生成1を説明できる。
15週 液滴2 分子動力学法による液滴の生成2を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。4
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。4
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。4
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。4
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。4
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4

評価割合

レポート実験実施相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000