言語文化特講

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 言語文化特講
科目番号 0095 科目区分 一般 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は指定しない。
担当教員 池田 彩音

到達目標

(1)日本古典文学作品を読み、その特徴や面白さについて知り、説明できる。
(2)作品の同時代的な背景や、影響関係などを正しく把握し、説明できる。
(3)自分の作品の読みや考察を、根拠をもとにわかりやすく説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本古典文学作品の特徴や面白さについて理解し、わかりやすく説明できる。日本古典文学作品の特徴や面白さに関心を持ち、概ね説明できる。日本古典文学作品の特徴や面白さに全く関心を持たず、説明できない。
評価項目2作品の同時代的な背景や影響関係などを意欲的に調べ、まとめている。作品の同時代的な背景や影響関係などを調べ、まとめようとしている。作品の同時代的な背景や影響関係などが理解できず、調べられない。
評価項目3自分の作品の読みや考察を、根拠を示してわかりやすく説明できる。自分の作品の読みや考察を、根拠を示して説明しているが、やや説得力に欠ける。自分の作品の読みや考察を、根拠を示して説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この授業では、平安時代から鎌倉時代の古典作品を読み、日本文学や日本文化について知り、受講生自身がそれらを他者にわかりやすく説明できるようになることを目的とする。
授業の進め方・方法:
基本的に担当教員による講義形式で授業を進める。中間試験期間にそれまでの授業で扱った作品についての確認テストを行う。期末レポートでは、この授業での説明をもとに、自分が関心を持った作品について調査を行い、他者にわかりやすく伝えることを目的としたレポートを作成してもらい、最終授業で提出してもらう。
注意点:
期末レポート(50%)、中間試験期間の確認テスト(20%)、授業参加度(30%)で判断する。授業参加度については、質疑応答やリアクションペーパーの内容によって評価し、ただ出席するだけでは点数をつけない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業内容などについて理解し、これから取り組むべきことがわかる。
2週 日本古典文学史の概観 日本古典文学史について知り、授業で扱う作品がどの時代の作品か理解し、説明できる。
3週 「伊勢物語」を読む 伊勢物語や歌物語というジャンルの特徴について知り、説明できる。
4週 「源氏物語」を読む(1) 源氏物語がどのような作品か知り、その特徴を説明できる。
5週 「源氏物語」を読む(2) 源氏物語の特徴や影響について知り、説明できる。
6週 「枕草子」を読む 枕草子や平安時代の女流作者について知り、説明できる。
7週 「更級日記」を読む 更級日記や日記文学というジャンルの特徴について知り、説明できる。
8週 これまでの復習/確認テスト これまで授業で扱った作品について理解ができているか振り返り、確認テストに取り組む。
4thQ
9週 「無名草子」を読む 無名草子の特徴や、無名草子における平安時代の作品の評価について知り、説明できる。
10週 「徒然草」を読む(1) 徒然草や随想というジャンルについて知り、説明できる。
11週 「徒然草」を読む(2) 徒然草を通して作者の考え方を知り、自身の考えと比較し、説明できる。
12週 「方丈記」を読む 方丈記を読み、無常観について知り、説明できる。
13週 レポート作成準備(1) レポートの構想について発表し、他の受講者と意見を交流させることで、調べ方や内容について検討する。
14週 レポート作成準備(2) レポートの構想について発表し、他の受講者と意見を交流させることで、調べ方や内容について検討する。
15週 これまでの学習のまとめ これまで授業で扱った作品について振り返る。レポートとしてこれまでの授業で学んだことを発表する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3後13,後14
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3後8,後13,後14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3後13,後14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3後1,後2,後13,後14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3後1,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後13,後14

評価割合

レポート確認テスト授業参加度合計
総合評価割合502030100
基礎的能力502030100
専門的能力0000
分野横断的能力0000