機械工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械工作実習Ⅱ
科目番号 0099 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 なし
担当教員 千徳 英介,五味 伸之,加藤 寛敬

到達目標

(1)工作機械の基礎的な取扱い法、安全な操作法を習得できる。
(2)機械工学に関連した実験的要素のある基礎的な実習内容について理解できる。
(3)図面から各種工作機械を使用して製品を製作できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安(可)
評価項目1工作機械や加工技術における知識を充分に習得し、自主的にものづくりに応用できている。工作機械や加工技術における知識を充分に習得し、ものづくりに応用できている。工作機械や加工技術における知識を充分に習得している。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
安全に工作機械を使用し、有用な機械機器を製作するために必要な機械材料の加工技術の習得を主な目的とする。各種工作機械、加工機械、工具、測定器等の取り扱い、操作法、加工方法などを機械工作法と関連させて機械工作実習Ⅰよりも高度な内容の実習を行う。
授業の進め方・方法:
前半は、1クラスを6班に分けて、旋盤、機械、溶接・鍛造、フライス、NC加工、分解組立の6テーマについて、1テーマ3週ずつのローテーションで実習を行う。
後半は、これまでに実習した工作機械を用いて,与えられた図面に沿って製品を製作する総合実習を行う。
なお、シラバスの説明時には実習全体の安全教育を行うが、各実習の最初にも必要に応じて実習上の安全に関する基礎的な知識や技術を解説する。
注意点:
参考書等 「機械実習 上 中 下」、嵯峨常生著、実教出版
学習・教育目標 本科(準学士課程):RB2(◎)
関連科目 機械工作実習Ⅰ、機械工作法Ⅰ・Ⅱ、機械設計製図Ⅰ・Ⅱ

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業のガイダンス、安全教育
講義 NC工作機械について
授業の概要を理解し、実習においての安全を意識できる
2週 外形切削 旋盤で外形切削ができる
3週 ねじきり                 旋盤でねじきりができる
4週 CNC旋盤          CNC旋盤を使用法を理解できる
5週 立てフライス(1)       立てフライスを使用できる
6週 ホブ盤、平面研削           ホブ盤と平面研削盤を使用できる
7週 立てフライス(2)           立てフライスを使用できる
8週 総合実習の作業手順書の確認1 作業手順書の確認を受けることができる
2ndQ
9週 すみ肉           すみ肉溶接ができる
10週 ガス溶接                 ガス溶接ができる
11週 機械鍛造                 機械鍛造ができる
12週 NCプログラム NCプログラムを作成できる
13週 マシニングセンタ            マシニングセンタを使用できる
14週 ワイヤ放電加工       ワイヤ放電加工機を使用できる
15週 総合実習の作業手順書の確認2 作業手順書の確認を受けることができる
16週
後期
3rdQ
1週 真円度の測定 真円度が測定できる
2週 真直度の測定 真直度が測定できる
3週 レーザー加工 レーザー加工機を使用できる
4週 分解             エンジンの分解ができる
5週 調査             エンジンの各部品の機能を理解できる
6週 組立             エンジンの組立ができる
7週 総合実習の作業手順書の確認3     作業手順書の確認を受けることができる
8週 旋盤             送りネジを製作できる
4thQ
9週 ボール盤         穴あけとねじきりを行える
10週 立てフライス             本体と移動台を製作できる
11週 ワイヤ放電加工           固定台を製作できる
12週 溶接             溶接による課題を製作できる
13週 組立・追加工・検査1 検査・追加工行い万力を組み立てられる
14週 組立・追加工・検査2 検査・追加工行い万力を組み立てられる
15週 まとめ           万力製作過程を振り返り,課題を発見できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前1,後1,後2,後4,後5,後6
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3後1,後2,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3後1,後2,後4,後5,後6,後15
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。5
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。5
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。5
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。5
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。5
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。5
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。5
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。5
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。3
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3

評価割合

旋盤機械鍛造溶接NC加工実験分解組立総合実習合計
総合評価割合100100100100100100100700
出席60606060406060400
専門的能力40404040604040300