工学基礎物理Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 工学基礎物理Ⅱ
科目番号 0116 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 高専の応用物理(森北出版)
担当教員 挽野 真一,岡本 拓夫,長谷川 智晴

到達目標

(1) 運動方程式を立て解が求められること
(2) 物理現象の基本知識を習得すること
(3) 習得した物理現象の知識と工学の関連性を挙げられること
(4) 工学基礎物理実験を通して課題としてレポートを作成する中で、自らが問題点の本質を追究する態度を養うこと

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 運動方程式を立て解が求められる. 運動方程式を立て解が概ね求められる. 運動方程式を立て解を求められない.
評価項目2物理現象の基本知識を習得し、物理現象の知識と工学の関連性を挙げられる. 物理現象の基本知識を習得し、物理現象の知識と工学の関連性を概ね挙げられる. 物理現象の基本知識を習得し、物理現象の知識と工学の関連性を挙げられない.
評価項目3工学基礎物理実験を通して課題としてレポートを作成する中で、自らが問題点の本質を追究する態度を習得.工学基礎物理実験を通して課題としてレポートを作成する中で、自らが問題点の本質を追究する態度を概ね習得.工学基礎物理実験を通して課題としてレポートを作成する中で、自らが問題点の本質を追究する態度を習得できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工学教育の基礎としての物理学の基礎から応用までを学習する。学修単位であるので、予習・復習の内容についても詳しく説明する。この授業を聞けば、物理学が一応理解できたと思えることを目標とします。
授業の進め方・方法:
総授業時間数は45時間です。講義では主に黒板を用いた説明を行います。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要 シラバス説明と授業の進め方
【授業外学習】2年生物理の単振動の復習
2週 振動(1) 振動(1)調和振動、線形斉次常微分方程式の解法(単振動の特徴を考察)
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
3週 振動(2) 減衰振動、強制振動(線形ニ階常微分方程式を解く)
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
4週 振動(3) 応用:LC,LCR回路(ばねの振動の場合との類似性)
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
5週 振動(4) いろいろな問題
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
6週 静電磁気(1) クーロンの法則、電場
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
7週 静電磁気(2) ガウスの法則、いろいろな問題
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
8週 中間試験 これまでの学習理解の確認
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
2ndQ
9週 静電磁気(3) 試験解説、電位
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
10週 静電磁気(4) 電気容量、コンデンサーのエネルギー
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
11週 電流と磁界(1) 電流、オームの法則、ビオサバールの法則
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
12週 電流と磁界(2) アンペールの法則、電磁力、ローレンツ力
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
13週 電流と磁界(3) ファラデーの電磁誘導の法則
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
14週 電流と磁界(4) マクスウェル方程式、電磁波
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
15週 まとめ(1) まとめ
【授業外学習】次回の予習
16週
後期
3rdQ
1週 まとめ、演習 まとめ、物理演習
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
2週 まとめ、演習 まとめ、物理演習
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
3週 まとめ、演習 まとめ、物理演習
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
4週 まとめ、実験概要 まとめ、物理演習、実験テキストの配布
【授業外学習】授業ノートの復習/次回の予習
5週 工学基礎物理実験 サーミスターの静特性実験
【授業外学習】予習・復習
6週 実験レポート・演習 実験内容の予習、レポート作成、演習
【授業外学習】予習・復習
7週 演習 物理演習
【授業外学習】予習・復習
8週 工学基礎物理実験 屈折率の測定
【授業外学習】予習・復習
4thQ
9週 実験レポート・演習 実験内容の予習、レポート作成、演習
【授業外学習】予習・復習
10週 工学基礎物理実験 重力加速度の測定
【授業外学習】予習・復習
11週 実験レポート・演習 実験内容の予習、レポート作成、演習
【授業外学習】予習・復習
12週 工学基礎物理実験 電気素量の測定
【授業外学習】予習・復習
13週 実験レポート・演習 実験内容の予習、レポート作成、演習
【授業外学習】予習・復習
14週 工学基礎物理実験 電子の比電荷の測定
【授業外学習】予習・復習
15週 実験レポート・演習 実験内容の予習、レポート作成、演習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。4
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。4
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。4
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。4
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。4
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。4
ジュール熱や電力を求めることができる。4
物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。4
安全を確保して、実験を行うことができる。4
実験報告書を決められた形式で作成できる。4
有効数字を考慮して、データを集計することができる。4
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75000025100
基礎的能力75000025100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000