到達目標
(1)複素数および複素関数の基本的な性質を理解する。
(2)複素積分が計算できる。
(3)ローラン展開および留数を求めることができる。
(4)ベクトル解析におけるスカラー場、ベクトル場、勾配、発散、回転という基本的な概念を理解し、それらを求めることができる。
(5)線積分、面積分の計算ができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 線積分、面積分の計算ができる。 | ベクトル解析の基本的な概念を理解している。 | ベクトル解析の基本的な概念が理解できていない。 |
評価項目2 | ローラン展開および留数を求めることができる。 | 複素数および複素関数の基本的な性質を理解している。コーシー・リーマンの関係式を理解している。簡単な複素積分の計算ができる。 | 複素数および複素関数の基本的な性質を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 RB1
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JABEE JB1
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教育方法等
概要:
3年までに学習した解析(Ⅰ,Ⅱ)や線形代数の内容を基本として、
ベクトル解析の面積分までと、複素関数論について学ぶ。
これらの基本的な概念の習得と、その応用問題に対する習熟を目指す。
授業の進め方・方法:
予習を前提とし、学び合いを中心とした方法で行う。
必要であればプリントや自作の教材を配布し、具体的な問題を扱う。
節ごとに小テストを行い、理解と定着の確認を行う。
注意点:
100点満点で評価する。前期成績と後期成績の平均点で、60点以上を合格とする。前期・後期成績=小テストの得点率×0.6+課題点(40点分)
小テストの得点率が60%に満たない場合は、原則不合格とするので、注意すること。
この科目は、学修単位B(30時間の授業で1単位)の科目である。ただし、授業外学修の時間を含む。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス・ベクトルと複素数の復習 【授業外学習】次回の予習 |
ベクトルと複素数の計算を思い出す。
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2週 |
ベクトルとその内積 【授業外学習】次回の予習 |
ベクトルの基本的な計算と内積の計算ができる。
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3週 |
ベクトルと外積 【授業外学習】次回の予習 |
ベクトルの外積を求めることができる。
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4週 |
スカラー場とベクトル場 【授業外学習】次回の予習 |
スカラー場とベクトル場について理解している。
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5週 |
勾配と発散 【授業外学習】次回の予習 |
勾配と発散の性質を理解している。
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6週 |
回転 【授業外学習】次回の予習 |
回転の性質を理解している。
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7週 |
曲線1 【授業外学習】次回の予習 |
曲線をベクトルを用いて表すことができる。
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8週 |
中間まとめ |
まとめ
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2ndQ |
9週 |
曲線2 【授業外学習】次回の予習 |
基本的な曲線の曲率を求めることができる。
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10週 |
スカラー場の線積分 【授業外学習】次回の予習 |
スカラー場の線積分の計算ができる。
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11週 |
ベクトル場の線積分 【授業外学習】次回の予習 |
ベクトル場の線積分の計算ができる。
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12週 |
曲面 【授業外学習】次回の予習 |
曲面の接線ベクトルと法線ベクトルを求めることができる。
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13週 |
スカラー場の面積分 【授業外学習】次回の予習 |
スカラー場の面積分の計算ができる。
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14週 |
ベクトル場の面積分 【授業外学習】次回の予習 |
ベクトル場の面積分の計算ができる。
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15週 |
まとめ 【授業外学習】まとめ |
まとめ
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16週 |
前期期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
複素数 【授業外学習】次回の予習 |
基本的な複素数の計算ができる。
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2週 |
複素平面、極形式 【授業外学習】次回の予習 |
複素数を複素平面上に表すことができる。複素数を極形式を用いて表すことができる。
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3週 |
複素数関数 【授業外学習】次回の予習 |
複素関数と実数の関数との違いを理解できる。
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4週 |
基本的な複素関数 【授業外学習】次回の予習 |
基本的な複素関数について説明できる。
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5週 |
正則関数、コーシー・リーマンの関係式 【授業外学習】次回の予習 |
複素関数の極限値を求めることができる。コーシー・リーマンの関係式を理解している。
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6週 |
正則関数とその導関数 【授業外学習】次回の予習 |
正則関数の性質を理解している。基本的な関数の導関数を求めることができる。
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7週 |
複素積分 【授業外学習】次回の予習 |
簡単な複素積分の計算ができる。
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8週 |
コーシーの積分定理 【授業外学習】次回の予習 |
コーシーの積分定理を理解している。
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4thQ |
9週 |
コーシーの積分表示 【授業外学習】次回の予習 |
コーシーの積分表示を用いた計算ができる。
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10週 |
関数の展開 【授業外学習】次回の予習 |
複素関数の級数について理解している。
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11週 |
ローラン展開 【授業外学習】次回の予習 |
テイラー展開。、ローラン展愛を求めることができる。
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12週 |
留数1 【授業外学習】次回の予習 |
孤立特異点の分類ができる。留数を求めることができる。
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13週 |
留数2 【授業外学習】次回の予習 |
極の位数を求めることができる。
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14週 |
留数定理 【授業外学習】まとめの課題 |
留数定理を用いた複素積分の計算ができる。実積分への応用ができる。
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15週 |
まとめ 【授業外学習】次回の予習 |
まとめ
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16週 |
後期期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。 | 3 | 前1 |
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。 | 3 | 前1,前2 |
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。 | 3 | 前1 |
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。 | 3 | 前2 |
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。 | 3 | 後11 |
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。 | 3 | 後2 |
評価割合
| 小テスト | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 40 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |