言語文化特講

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 言語文化特講
科目番号 0120 科目区分 一般 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 授業時にプリントを配布する。
担当教員 門屋 飛央

到達目標

(1)日本語を客観的に分析することで、普段使用している言葉を見つめ直し、日本語を主体的に使用することができるようになる。
(2)他の方言の文法現象を学ぶことで、自分の方言が共通語と違う体系を持っていることを実感し、日本語を重層的に理解できるようになる。
(3)自分の方言について、その方言を知らない相手にもわかりやすく説明することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
日本語に対して鋭い視点をもって分析を行い、日本語体系を視野に入れた記述をすることができる。日本語を客観的に分析し、論理的に記述することができる。日本語を分析し、記述することができない。
様々な地域の方言から、それぞれの言語体系を理解し、日本語を重層的に理解できる。様々な地域の方言に触れ、共通語と対照して理解できる。様々な地域の方言に触れても、共通語との違いが理解できない。
自分の方言の言語体系を整理し、わかりやすく説明することができる。自分の方言の表現を、説明することができる。自分の方言の表現を、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる
JABEE JC3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
授業のテーマは「方言記述」である。授業を通して、学生自身の手で自分の方言を記述していく。記述していくなかで、地域による表現のちがい、共通語とのちがいを探っていき、より深い日本語理解につなげていく。
 言葉は、その人自身の持つ性質や背景をよく表す。自分の話す言葉を客観視し、自覚的に言葉を使う能力は、社会に出てから必要となる能力である。その能力を伸ばす方法を学ぶことを、この授業の目的とする。また、言葉を分析する面白さも感じてもらいたい。
授業の進め方・方法:
授業は、日本語に関するトピックを取り上げ、それを自分の方言に置き換えたとき、どのように記述できるかを考えていく。毎回の授業において、前半は教員が、古典語や共通語、長崎県佐世保市宇久町方言などを例にして、そのトピックの解説を行う。後半は学生が、教員や学生同士と議論を行い、その後、各自の方言の記述に取り組む。学生には、そのトピックのまとめとして、各自の方言レポートを提出してもらう。
注意点:
授業の性質上、以下に該当する学生は、単位取得が困難になると考えられる。
① 自分で考えることを面倒だと思う学生
② 授業に対して、協力的な姿勢を見せない学生
③ レポートの提出期限を守らない学生
評価方法とその割合はレポート(100%)である。レポートは、学期中に5回課す(20点×5=100点)。100点満点で60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本授業の方針を理解する。
2週 音韻論(1) 音素体系、音節構造について議論する。
3週 音韻論(2) 音韻規則について議論する。
4週 音声学(1) アクセントについて議論する。
5週 音声学(2) イントネーションについて議論する。
6週 形態論(1) 動詞の活用について議論する。
7週 形態論(2) 形容詞の活用について議論する。
8週 形態論(3) 副詞、接尾語について議論する。
4thQ
9週 統語論(1) 格、文の階層構造について議論する。
10週 統語論(2) 従属節について議論する。
11週 意味論(1) ヴォイスについて議論する。
12週 意味論(2) アスペクトについて議論する。
13週 意味論(3) モダリティについて議論する。
14週 意味論(4) ダイクシスについて議論する。
15週 総括 各自の方言体系を振り返る。
16週 学習のまとめ これまでの議論から得た見識を用いて、方言を分析することができる。

評価割合

レポート合計
総合評価割合1000100
基礎的能力40040
専門的能力60060
分野横断的能力000