日本語表現演習

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語表現演習
科目番号 0130 科目区分 一般 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 門屋 飛央

到達目標

(1)レポートの書き方及び表現が正しく理解できる。
(2)主張が効果的に伝わるように論理構成や展開を工夫し、文章が書ける。
(3)意見や主張を説得的なものにするために、その根拠となりうる資料を読み解き、レポートに活かすことができる。
(4)読み手を意識し、適切な書き方でわかりやすい文章が書ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
書き方と表現レポートの書き方及び表現を理解し、文章が書ける。レポートの書き方及び表現をある程度理解し、文章が書ける。レポートの書き方及び表現が理解できない。
論理構成と展開主張が効果的に伝わるように論理構成や展開を工夫し、文章が書ける。主張が効果的に伝わるようにある程度論理構成や展開を工夫し、文章が書ける。主張が効果的に伝わるような論理構成や展開ができない。
資料の読み取り意見や主張を説得的なものにするために、その根拠となりうる資料を読み解き、レポートに活かすことができる。意見や主張を説得的なものにするために、その根拠となりうる資料をある程度読み解き、レポートに活かすことができる。意見や主張を説得的なものにするために必要な資料を読み解くことができず、レポートにも活かせない。
読み手を意識した文章作成読み手を意識し、適切な書き方でわかりやすい文章が書ける。読み手を意識し、ある程度適切な書き方で文章が書ける。読み手を意識した文章が書けない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる
JABEE JC3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
技術者に必要とされる文章表現能力を育てる。具体的には、以下の4点を目指した活動を行う。
1.レポートの書き方及び表現を修得する。
2.主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。
3.資料を読み解き、必要な情報を得る。
4.読み手を意識し、わかりやすい文章を書く。
授業の進め方・方法:
8回まではレポートを書く上で必要な基礎知識を演習形式で学ぶ。与えられたテーマについて記事や資料を基にグループで話し合い、レポートを書く。最後は自分でテーマを決め、必要な資料を用いて期末レポートを作成する。
注意点:
レポートをより説得的に書けるよう、話し合いを活動に取り入れるため、話し合いに協力的でない場合は評価が下がる。
課題は、指示した条件を満たさない場合、何度も書き直しを求めることになる。
辞書は必ず携帯する。ただしスマートフォンなどの使用は認めない。
ロジカルシンキングに関する外部講師の講義を聴講する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス/書き言葉と話し言葉の区別 授業の進め方、評価の仕方、諸注意などが理解できる。
書き言葉と話し言葉の区別ができる。
2週 ロジカルシンキング(1) 工学専門の立場からの論理的思考の実態を知る。
3週 ロジカルシンキング(2) 論理的思考を用いて課題に関する諸事項を分析する。
4週 ロジカルシンキング(3) 課題に応じたフローチャートを完成する。
5週 意見と事実の区別/紹介文(1) 意見文と事実文を区別できる。
文章を書く前のメモが作成できる。
6週 レポートを書くときのルール/紹介文(2) レポートを書くときのルールが理解できる。
メモを見ながら4段構成で文章が書ける。
7週 わかりやすい文/賛成・反対の意見(1) 悪文と名文の違いを理解し、自身の文章作成に役立てる。
あるテーマについての意見を読み、自分の立場を明確に示せる。
8週 わかりやすい文章展開/賛成・反対の意見(2) わかりやすい文章展開を理解し、自身の文章作成に役立てる。
メモを見ながら説得的な文章が書ける。
2ndQ
9週 賛成・反対の意見(3) 意見交換し、自分の意見を深化させる。
あるテーマに関する資料を読み、自分の立場を明確にし、メモを作成する。
10週 賛成・反対の意見(4) メモを見ながらグループで話し合い、それを踏まえて説得的な文章が書ける。
11週 before/afterの文(1) 自分が大きく変化したきっかけを思い出し、どう変化したかについてのメモが書ける。
12週 before/afterの文(2) メモを見ながら、5段構成でわかりやすい文章が書ける。
13週 対立項と時間軸のある文(1) 資料を読み解き、考察できる。
作文メモが作成できる。
14週 対立項と時間軸のある文(2) 主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。
15週 期末レポート(1) 今までの授業を振り返り、要点を共有する。
レポートのテーマを決め、必要な資料を集めることができる。
16週 期末レポート(2) 主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

期末レポートミニレポート態度合計
総合評価割合405010100
基礎的能力405010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000