日本文学論

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本文学論
科目番号 0153 科目区分 一般 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『源氏物語』一(岩波書店 2017)
担当教員 伊勢 光

到達目標

時代ごとに様々な人たちによって受け継がれてきた『源氏物語』の読みを整理、確認し、『源氏物語』から日本文化やそれを支えてきたものについて学びを深める。またこの現代で『源氏物語』を読む意義を各自の言葉で説明し、視野を広げる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
『源氏物語』の精緻な読解を通し日本文化に対する理解を深める物語を精緻に読解できており、日本文化に対して十分に理解が深まった物語をある程度読解でき、日本文化に対して理解が深まった読解ができず、日本文化に対しても理解が深まらなかった
古典を味わう感性を養いグローバル社会の中で日本人としてのアイデンティティを醸成する古典を味わう感性が十分にはぐくまれ、国際社会の中での日本人という立ち位置を十分理解、確立できた古典を味わう感性がはぐくまれ、国際社会の中での日本人という立ち位置に気づけた古典を味わう感性がはぐくめず、国際社会の中での日本人という自立性も確立できなかった
価値観の違う時代に触れることで、視野を広げる価値観の違いを十分に理解し、物事の見方を多角的にできるようになった価値観の違いをある程度理解し、物事の見方が広がった価値観の違いを理解できず、物事の見方は広がらなかった

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる
JABEE JA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
発表者は『源氏物語』「帚木」「空蝉」巻を古注釈を参観しつつ、資料をまとめて発表する。そのことを通して、『源氏物語』がどのように鑑賞、享受されてきたのかを調査し、体感する。
授業の進め方・方法:
学生発表により行う。『源氏物語』「帚木」「空蝉」巻の精緻な読解を目指す。毎回、授業の最後に質疑応答を行い、適宜、リアクションペーパー、レポート等を書いてもらう。
注意点:
発表資料とレポートの両面で評価するが、古文に対して前向きに主体的に読解していくという気持ちを求める。ただ出席しているだけでは単位を与えられないので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 教員による発表手本(「帚木」1-4)/発表順決め  発表すべきものを理解する。
2週 『源氏物語』映画鑑賞(『新源氏物語』) 『源氏物語』全体の大筋をつかむ。
3週 発表1,2回目(「帚木」5-6、7-8) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
4週 映画の感想を書く 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
5週 発表3,4回目(「帚木」9-10、11-12) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
6週 発表5,6回目(「帚木」13-14、15-16) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
7週 発表7,8回目(「帚木」17-18、19-20) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
8週 中間まとめテスト(翻訳・レポートなどを予定) これまでの成果をアウトプットする
4thQ
9週 発表 9,10回目(「帚木」21-22、23-24) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
10週 発表 11,12回目(「帚木」25-26、27-28)    12月14日 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
11週 発表 13,14回目(「帚木」29-30、31-32) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
12週 発表 15,16回目(「帚木」33-34、「空蝉」1-2) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
13週 発表 17,18回目(「空蝉」3-4、5-6) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
14週 発表 19,20回目(「空蝉」7-8.9-10) 資料をまとめ、伝える/より深く理解する
15週 テスト返却/解説 誤りを正すことで、自らの読みを見つめなおす
16週 まとめ 学びを振り返り、内容を正しく把握する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

発表資料レポート相互評価態度(質疑)ポートフォリオその他合計
総合評価割合504001000100
基礎的能力504001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000