到達目標
『堤中納言物語』を読解する。平安朝の王朝人によって作られ、編まれ、読まれてきた珠玉の短編集と言える本作は、その一編一編が、『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』にはない雅な輝きに満ちている。当時の貴族の美意識、価値観等を参観することにより、現代日本の伝統文化、美意識についても考えを深める。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
『堤中納言物語』の精緻な読解を通し日本文化に対する理解を深める | 物語を精緻に読解できており、日本文化に対して十分に理解が深まった | 物語をある程度読解でき、日本文化に対して理解が深まった | 読解ができず、日本文化に対しても理解が深まらなかった |
古典を味わう感性を養いグローバル社会の中で日本人としてのアイデンティティを醸成する | 古典を味わう感性が十分にはぐくまれ、国際社会の中での日本人という立ち位置を十分理解、確立できた | 古典を味わう感性がはぐくまれ、国際社会の中での日本人という立ち位置に気づけた | 古典を味わう感性がはぐくめず、国際社会の中での日本人という自立性も確立できなかった |
価値観の違う時代に触れることで、視野を広げる | 価値観の違いを十分に理解し、物事の見方を多角的にできるようになった | 価値観の違いをある程度理解し、物事の見方が広がった | 価値観の違いを理解できず、物事の見方は広がらなかった |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
『堤中納言物語』を講読する。収められている十編の作品をなるべく多く読む。それぞれの作品の特質、内容を鑑賞、考察するとともに、作品全体に流れる当時の王朝文化、王朝の美意識、日本の伝統文化といったものについて考えを深める。
授業の進め方・方法:
基本的には教員の講義形式で進めるが、受講者は毎時間の予習を必須とする。予習をし、大体で良いから現代語訳を自分の中で考えたうえで授業に臨む。その現代語訳を適宜、教員から質問していく。受講者とともに訳を作り上げ、ともに読んでいくという方法で進める。
注意点:
予習した成果、かつ授業を聞いた成果をリアクションペーパーとして毎時間求める、これが成績の中心となる(40%)ので注意すること。ほかに定期テスト(30%)、レポート(20%)、発言点(10%)で判断する。辞書は必須。無断欠席や授業中の仮眠等は成績の低下に直結するので、絶対にしないこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、『堤中納言物語』を知る |
1年間の流れを知る。
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2週 |
「花桜折る少将」を読む(1) |
「花桜折る少将」の前半部の内容を理解する。
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3週 |
「花桜折る少将」を読む(2) |
「花桜折る少将」の後半部の内容を理解する。
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4週 |
「このついで」を読む(1) |
「このついで」の前半部の内容を理解する。
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5週 |
「このついで」を読む(2) |
「このついで」の後半部の内容を理解する。
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6週 |
「虫愛づる姫君」を読む(1) |
「虫愛づる姫君」の前半部の内容を理解する。
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7週 |
「虫愛づる姫君」を読む(2) |
「虫愛づる姫君」の後半部の内容を理解する。
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8週 |
中間試験を行う |
これまでの理解を確認し、説明する。
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4thQ |
9週 |
中間試験の振り返り |
みずからの理解が足りなかった、及ばなかったところを明確にし、定着を図る。
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10週 |
「逢坂越えぬ権中納言」を読む(1) |
「逢坂越えぬ権中納言」の前半部の内容を理解する。
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11週 |
「逢坂越えぬ権中納言」を読む(2) |
「逢坂越えぬ権中納言」の後半部の内容を理解する。
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12週 |
「貝合」を読む(1) |
「貝合」の前半部の内容を理解する。
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13週 |
「貝合」を読む(2) |
「貝合」の後半部の内容を理解する。
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14週 |
「思はぬ方に泊まりする少将」を読む(1) |
「思はぬ方に泊まりする少将」の前半部の内容を理解する。
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15週 |
「思はぬ方に泊まりする少将」を読む(2) |
「思はぬ方に泊まりする少将」の後半部の内容を理解する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| リアクションペーパー | テスト | レポート | 授業態度(発言点) | その他 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 20 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 30 | 20 | 10 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |