日本語Ⅳ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語Ⅳ
科目番号 0183 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『留学生のための読解トレーニング』凡人社、『進学する留学生のための面接』日本語教育センター、その他プリント教材
担当教員 渋谷 玲子,市村 葉子,門屋 飛央

到達目標

(1)日本語の文法と語彙を理解し、論理的に文章を展開できる。
(2)「場」や「聞き手」を意識して、適切にコミュケーションが取れる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文章作成力語彙の選択や文法が適切で、主張や意見が十分に伝わる文章が書ける。語彙の選択や文法が適切で、読み手が理解できる文章が書ける。語彙の選択や文法に間違いが多く、読み手に正しく伝わる文章が書けない。
コミュニケーション力相手の話を正確に聞き取れる。 質問事項に、適切かつ説得力を持って答えられる。相手の話をだいたい聞き取れる。 質問事項に適切に答えられる。相手の話が正確に聞き取れない。 質問事項に適切に答えられない。
学習意欲授業中の発言や課題への取り組みが積極的である。さらに発展的な課題を見つけて自ら取り組もうとする。授業中の発言や課題への取り組みが積極的である。授業中の発言が少なく、課題への取り組みが積極的でない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
1.テキストの問題文やその他の論説文等を読み、わかりやすい論理展開の方法を学ぶ。
2.与えられた課題について作文し、学習者同士で評価し合う。
3.就職活動や編入試験における面接での自己PR力・応答力を高める。
授業の進め方・方法:
1.課題の答え合わせ・講評。
2.テキストの音読後、語彙・文法・学習項目の確認。
3.応用問題。
4.質問・次回課題の説明。
注意点:
授業には、テキスト・辞書・レポート用紙を携帯すること。
学習予定の課の問題文を音読しておくこと。
課題は、基本的に次回の授業で提出する。相互に講評しあう題材になる場合もある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
インタビュー形式で自分のことを語る。
授業のねらい・進め方などを理解する。
自分を知る。また、将来の目標を明確にする。
2週 「わかりやすさとはなにか」を考える。/面接対策(1)   伝わりやすい話し方を意識して、「やさしい表現」で、簡潔に話す。
3週 印象に残る話し方を考える。/面接対策(2) 簡潔で好印象を与える話し方ができる。
4週 テキスト5課:指示詞に注意しながら読む。 指示語が指す内容を適確にとらえられる。
5週 テキスト6課:省略されているものを考える。 省略されているものを補いながら理解する。AI翻訳機で適切な翻訳を得るための省略・補足を考える。
6週 テキスト3課:文の構造をとらえる。 長い修飾部を整理してとらえられるようになる。
7週 テキスト4課:複文の構造をとらえる。 前件と後件の関係を正しくつかむ練習をする。話す時に避けるべき表現を意識する。
8週 テキスト8課:意見を見抜く。 「事実」と「意見」が区別できる。「事実」を踏まえて「意見」を書く。
2ndQ
9週 中間試験 これまでに学習したことをもとに、読解問題を解く。
10週 テキスト9課:筆者の立場を見分ける。 筆者の意見を見分け、根拠を示しながら要約する。
11週 中間試験解説 レポート清書・提出 試験結果をもとに、今後の課題を見つける。
12週 テキスト10課:サインを見つける。 文末表現や接続詞に注意して、うまく文章展開ができるようになる。
13週 テキスト11課:目印を使って内容を整理する。 「目印」に着目して、内容を素早く正確に整理し要約する。
14週 テキスト12課:内容を素早く理解する。 文章の内容をできるだけ短時間で理解する方法を学ぶ。
15週 総復習 これまでの学習を振り返り、各自の課題を見つけ新たな目標を設定する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験課題発表PR文態度合計
総合評価割合4030101010100
基礎的能力4030101010100
専門的能力000000
分野横断的能力000000