到達目標
(1)レポートの書き方及び表現が正しく理解できる。
(2)主張が効果的に伝わるように論理構成や展開を工夫し、文章が書ける。
(3)意見や主張を説得的なものにするために、その根拠となりうる資料を読み解き、レポートに活かすことができる。
(4)読み手を意識し、適切な書き方でわかりやすい文章が書ける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
書き方と表現 | レポートの書き方及び表現を理解し、文章が書ける。 | レポートの書き方及び表現をある程度理解し、文章が書ける。 | レポートの書き方及び表現が理解できない。 |
論理構成と展開 | 主張が効果的に伝わるように論理構成や展開を工夫し、文章が書ける。 | 主張が効果的に伝わるようにある程度論理構成や展開を工夫し、文章が書ける。 | 主張が効果的に伝わるような論理構成や展開ができない。 |
資料の読み取り | 意見や主張を説得的なものにするために、その根拠となりうる資料を読み解き、レポートに活かすことができる。 | 意見や主張を説得的なものにするために、その根拠となりうる資料をある程度読み解き、レポートに活かすことができる。 | 意見や主張を説得的なものにするために必要な資料を読み解くことができず、レポートにも活かせない。 |
読み手を意識した文章作成 | 読み手を意識し、適切な書き方でわかりやすい文章が書ける。 | 読み手を意識し、ある程度適切な書き方で文章が書ける。 | 読み手を意識した文章が書けない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
技術者に必要とされる文章表現能力を育てる。具体的には、以下の4点を目指した活動を行う。
1.レポートの書き方及び表現を修得する。
2.主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。
3.資料を読み解き、必要な情報を得る。
4.読み手を意識し、わかりやすい文章を書く。
授業の進め方・方法:
授業の前半はレポートを書く上で必要な基礎知識を演習形式で学ぶ。
与えられたテーマについて記事や資料を基に考察し、レポートを書く。最後は自分でテーマを決め、必要な資料を用いて期末レポートを作成する。
注意点:
レポートを書く中で話し合いを活動に取り入れるため、話し合いに協力的でない場合は評価が下がる。
課題は、指示した条件を満たさない場合、何度も書き直しを求めることになる。
辞書は必ず携帯する。ただしスマートフォンなどの使用は認めない。
提出期限を守らない場合は減点となる。
盗作および剽窃がわかった場合、該当課題が0点となる。他の文章を引用する場合は注意すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス/書き言葉と話し言葉の区別 |
授業の進め方、評価の仕方、諸注意などが理解できる。 書き言葉と話し言葉の区別ができる。
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2週 |
ロジカルシンキング(1) |
工学専門の立場からの論理的思考の実態を知る。
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3週 |
ロジカルシンキング(2) |
論理的思考を用いて課題に関する諸事項を分析する。
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4週 |
ロジカルシンキング(3) |
課題に応じたフローチャートを完成する。
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5週 |
理系の文書/紹介文(1) |
理系の文書を書く時のポイントを学ぶ。/文章を書く前の設計図が作成できる。
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6週 |
文の基本/紹介文(2) |
わかりやすい文の基本を学ぶ。/メモを見ながら4段構成で文章が書ける。
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7週 |
パラグラフ(1)/高専の「ウリ」を伝える(1) |
パラグラフの概念を知り、文章構成に役立てる。/高専の「ウリ」を伝えるための設計図を作成する。
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8週 |
パラグラフ(2)/高専の「ウリ」を伝える(2) |
パラグラフの概念を知り、文章構成に役立てる。/設計図を見ながら説得的な文章が書ける。
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2ndQ |
9週 |
事実と意見/依頼文 |
事実文と意見文を区別し、その知見を文章作成に活かす。/論拠を用いて依頼文を作成する。
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10週 |
アナロジー思考/新商品のプラン作成(1) |
アナロジー思考を生かしてグループで新しい商品・サービスを考える。
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11週 |
要約/新商品のプラン作成(2) |
要約とそこから文章のワンビッグメッセージを考える。/新商品プランをグループで協力して文章化する。
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12週 |
脱「日本語らしさ」/賛成・反対の意見(1) |
「日本語らしい」文章とは何かを理解し、「日本語らしくない」文章が書ける。/記事を読み、自分の立場を明確にする。テーマに関する資料を探してさらに考察し、設計図を作成する。
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13週 |
説得的な論理展開/賛成・反対の意見(2) |
説得的な論理展開に必要なものを学ぶ/収集した資料を基に、自身の立場を明確に示し、文章を作成する。
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14週 |
総まとめ・期末レポートの書き方/期末レポート作成(1) |
これまで学習したことを振り返り、期末レポート作成に活かす。/期末レポートを作成するための設計図を作成する。
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15週 |
期末レポート作成(2) |
主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。
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16週 |
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評価割合
| 期末レポート | ミニレポート | 課題 | 活動 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 40 | 20 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 40 | 20 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |