専門基礎Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 専門基礎Ⅱ
科目番号 0002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 各テーマごとに、テキスト、プリントを配布する。 各実験器具等に付属の、解説書等も参考とする。
担当教員 米田 知晃,荒川 正和,西城 理志,堀川 隼世,松浦 徹,秋山 肇

到達目標

講義で学んだ電気電子工学の基礎知識に関し、実験を通して理解を深める。さらに、実験時の安全上の注意事項、レポート作成の基礎に関する理解と、グループ活動での協調性を学ぶ。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気・電子回路の理論を説明でき、その知識を実際に活用できる。 電気・電子回路の理論を説明できる。 電気・電子回路の理論を説明できない。
評価項目2安全に対して注意を払いながら実験を遂行でき、改善案などが提案できる。安全に対して注意を払いながら実験を遂行できる。安全に対して注意を払いながら実験を遂行できない。
評価項目3実験により得られたデータを他人にも分かるようにまとめ、データの解析・考察を行った上で報告書にまとめて、その内容を詳細に説明できる。実験により得られたデータの整理・データの解析・考察を行った上で報告書にまとめることができる。実験により得られたデータを、他人にも分かるようにまとめ、データの解析・考察を行った上で報告書にまとめて、その内容を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
講義で学んだ電気電子工学の基礎知識に関し、実験を通して理解を深める。さらに、実験時の安全上の注意事項、レポート作成の基礎に関する理解と、グループ活動での協調性を学ぶ。
授業の進め方・方法:
前期・後期をそれぞれ3クールに分け、クラスを3つのグループに分けて、ローテーションにより実施する。
各テーマにおいて、グループ実験(一部演習)による学習を行う。
必要に応じて、実験上の安全に関する基礎的な知識や技術を解説する。また、電気電子工学分野における報告書(レポート)作成の方法について指導する。
注意点:
本科(準学士課程):RB2(◎)
評価方法:各テーマ毎に、100点満点で評価する。総合評定は、各テーマの評価の平均とする。
評価基準:100点満点で60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス、実験テーマの説明 実験の行い方、注意点などを説明できる。
2週 静電気現象及び電流の磁気作用(第1回) 静電気現象および電流の磁気作用(第1回:静電気)を説明できる。
3週 静電気現象及び電流の磁気作用(第2回) 静電気現象および電流の磁気作用(第2回:静電気)を説明できる。
4週 静電気現象及び電流の磁気作用(第3回) 静電気現象および電流の磁気作用(第3回:磁気、および電流の磁気作用)を説明できる。
5週 静電気現象及び電流の磁気作用(第4回) 静電気現象および電流の磁気作用(第4回:磁気、および電流の磁気作用)を説明できる。
6週 テスター製作(第1回) テスターの基本的な仕組み、使用場所などを説明できる。
7週 テスター製作(第2回) テスターの抵抗を組み立てる。
8週 中間まとめ 7週までの内容を説明できる。
2ndQ
9週 テスター製作(第3回) テスターの動作のチェック方法を学ぶ。
10週 テスター製作(第4回) テスターの校正の方法を学ぶ。
11週 電子ブロックの実験(第1回) 電子回路の利用されている場所を説明できる。
12週 電子ブロックの実験(第2回) 電子回路に用いられる基本的な部品を説明できる。
13週 電子ブロックの実験(第3回) 電子回路の接続方法を説明できる。
14週 電子ブロックの実験(第4回) 電子回路で与えられた回路を組み立てる事ができる。
15週 前期のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 実験テーマの説明 実験の行い方、注意点などを説明できる。
2週 電圧降下法による抵抗測定(第1回) 電圧降下法について説明できる
3週 電圧降下法による抵抗測定(第2回) 電圧降下法による抵抗測定について説明できる
4週 電圧降下法による抵抗測定(第3回) 電圧降下法による抵抗測定の結果についてデータ整理ができる
5週 電圧降下法による抵抗測定(第4回) 電圧降下法による抵抗測定について説明できる
6週 各種計測機器の使用法(第1回) 各種計測機器の使用法について説明できる
7週 各種計測機器の使用法(第2回) 各種計測機器の使用法について説明できる
8週 中間まとめ
4thQ
9週 各種計測機器の使用法(第3回) 各種計測機器の使用法について説明できる
10週 各種計測機器の使用法(第4回) 各種計測機器の使用法について説明できる
11週 電気工作(電気工事士資格)(第1回) 電気工事資格について説明できる
12週 電気工作(電気工事士資格)(第2回) 電気工事資格の実技試験について説明できる
13週 電気工作(電気工事士資格)(第3回) 電気工事資格の実技試験(電気工作)ができる
14週 電気工作(電気工事士資格)(第4回) 電気工事資格の実技試験(電気工作)ができる
15週 後期のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3後6,後7,後9,後10
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3後6,後7,後9,後10
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3後6,後7,後9,後10
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3後6,後7,後9,後10
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。3後6,後7,後9,後10

評価割合

前期(3テーマ・実習状況およびレポート)後期(3テーマ・実習状況およびレポート)合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100
専門的能力000
分野横断的能力000