科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 美術
科目番号 0005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高校生の美術1(日本文教出版)
担当教員 岩本 宇司,森 貞

到達目標

美術で学ぶことは「作品のつくり方」ではなく、アート的なものの見方や考え方を身につけることです。つまり、自分なりの見方で世界を見、自分なりの考えで答えを出し、それによって新たな問いを投げかけること。これが美術の先人たちがしてきたことであり、美術の授業の目的、目標でもあります。制作にあたり自らの問いを持ち、思い描き、体を使ってやってみる。そこに生まれる「思いと結果とのギャップ」を受け止めながら完成に至る力を身につけよう。制作や観賞を通じて自分や他人、先人の様々な美意識や感性を理解し自分の表現に生かすことができる人になろう。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1制作に際し、シュミレーション、自己決断、自己解決、やり直し等が自発的にできる。制作に際し、シュミレーション、自己決断、自己解決、やり直し等がある程度できる。制作に際し、シュミレーション、自己決断、自己解決、やり直し等ができず、努力の跡も見られない。
評価項目2デッサンでは、全体を見る力、細かいところにとらわれない力、バランスを見る力、部分からやらない力がある。デッサンでは、全体を見る力、細かいところにとらわれない力、バランスを見る力、部分からやらない力がある程度ある。デッサンでは、全体を見る力、細かいところにとらわれない力、バランスを見る力、部分からやらない力が無く、努力の跡も見られない。
評価項目3デザインでは、設計する力、プレゼンする力、相手を思いやる力がある。デザインでは、設計する力、プレゼンする力、相手を思いやることがある程度できる。デザインでは、設計する力、プレゼンする力、相手を思いやること等ができず、努力の跡も見られない。
評価項目4レポート課題では、リサーチ力、情報の構成力、自分なりの感想等が書ける。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
あなたは、思わず見てしまった、見とれてしまった、見ずにはいられなかった、といった「見ること」の衝動や体験はありますか。このような「見ること」を芸術に昇華したものが視覚芸術である美術です。作品の制作は、ほぼ99%の衝動と、1%の方向性によります。この方向性を探すことが制作者の生き方や考え方、個生や人格ともリンクする重要な部分と思われます。芸術を通じて見ることを鍛えることは、あなたの個性や人格を磨くことに繋がると理解して授業に取り組んでください。
授業の進め方・方法:
授業は、講義と制作によって行う。講義は、美術の授業の意義、美術の歴史。制作は絵画表現における造形の要素の理解と実践。具体的には観察力を養う「デッサン」。鑑賞と制作が背中合わせであること学ぶ「リスペクト模写」。想像力を問う「樹を描く」。相手を思いやる力を求めるデザインワーク「自分のマーク」。これらの作品を1冊の作品集にまとめる「作品集」等から、答えのないものに答えを出す力=創造力を養う。
注意点:
提出作品とレポート等で評価します、未提出がないようにしましょう。定期試験は美術は行いません。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 美術の授業について/手始めワーク(作家への手紙) 授業の目的を共有する/鑑賞すること
2週 鉛筆削り/デッサン(モチーフを紙に鉛筆で描く) 観察すること
3週 デッサン(靴) 観察し表現する
4週 樹を描く(地球外惑星で育った樹を想像して描く) 観察→アイデア→創造につなげる
5週 樹を描く 観察→アイデア→創造につなげる
6週 自分のマークをつくる(デザインワーク) デザインの社会的役割を理解し制作へ
7週 自分のマークをつくる マークの制作
8週 自分のマークをつくる マークを仕上げる
2ndQ
9週 リスペクト模写 リスペクトする作家2名を任意に選び合成した絵をつくる
10週 リスペクト模写
11週 リスペクト模写
12週 リスペクト模写  
13週 作品集をつくる(蛇腹本タイプその他) 課題作品を自作の作品集にする
14週 作品集をつくる   
15週 作品集をつくる  
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00008020100
基礎的能力00008020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000