歴史 Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 歴史 Ⅱ
科目番号 0015 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 木村 美幸

到達目標

近現代ヨーロッパ史の概略を把握し、特に技術の発展がどのように近現代の世界を変えたかを説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の近現代史にかかわる基本的な出来事の内容、背景、経緯について8割以上理解できている。世界の近現代史にかかわる基本的な出来事の内容、背景、経緯について7割以上理解できている。世界の近現代史にかかわる基本的な出来事の内容、背景、経緯について理解できていない。
評価項目2歴史的な事象について、合理的かつ適切に説明することができる。歴史的な事象について、適切に説明することができる。歴史的な事象について、説明することができない。
評価項目3科学技術の発達が世界近現代史にどのような影響を与えたかを合理的かつ適切に説明することができる。科学技術の発達が世界近現代史にどのような影響を与えたかを適切に説明することができる。科学技術の発達が世界近現代史にどのような影響を与えたかを適切に説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会の国際的な諸問題の歴史的背景を把握し解決することができる技術者となるために、西洋近現代史について理解し、それを適切に説明できるようになる。また、欧米諸国がもたらした科学技術の発展がどのように世界に影響を与えたのかについても考察できるようになる。
授業の進め方・方法:
 西洋近現代史について、プリントやスライドを主として授業を展開する。授業は教科書の内容に準拠しつつも、トピックごとに進めていく形式とする。
 前期は第一次世界大戦前までを、後期は第一次世界大戦から現代までの時代を扱う。
注意点:
レポートの提出によって評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス 前近代の世界と近代への道のり 前近代における世界史の流れを把握した上で、近代という時代について理解し、説明することができる。
2週 映画・ドキュメンタリーに見る歴史① ドキュメンタリー等を鑑賞し、内容を適切にまとめることができる
3週 映画・ドキュメンタリーに見る歴史② ドキュメンタリー等を鑑賞した内容をふまえ、それを歴史的に解説することができる
4週 イギリス革命 イギリスのピューリタン革命・名誉革命について理解し、説明することができる。
5週 アメリカの独立 アメリカの独立について理解し、説明することができる。
6週 フランス革命 フランス革命について理解し、説明することができる。
7週 ナポレオン戦争とヨーロッパ フランス革命後のフランスやヨーロッパについて理解し、説明することができる。
8週 工業の発達 ①産業革命 産業革命がどのようにイギリスで起こったかについて理解し、説明することができる。
2ndQ
9週 工業の発達 ②社会の変化 産業革命をきっかけとした工業の発達によって、世界がどのように変化したかを理解し、説明することができる。
10週 ウィーン体制 ①ウィーン体制の成立 ウィーン体制がどのように成立していくのかについて理解し、説明することができる。
11週 ウィーン体制 ②ウィーン体制の崩壊 ウィーン体制の解体過程について理解し、説明することができる。
12週 南北戦争とアメリカ ①西部開拓と南北対立 アメリカの南北戦争の背景について理解し、説明することができる。
13週 南北戦争とアメリカ ②南北戦争と奴隷制 アメリカの南北戦争とその影響について理解し、説明することができる。
14週 第二次産業革命と科学技術 第二次産業革命とその影響について理解し、説明することができる。
15週 ヨーロッパ諸国の世界進出 ヨーロッパ諸国の世界進出について理解し、説明することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 第一次世界大戦 ①第一次世界大戦の背景 第一次世界大戦が起こった背景について理解し、説明することができる。
2週 第一次世界大戦 ②戦場と技術 第一次世界大戦と科学技術の発展がどのように結びついているかについて理解し、説明することができる。
3週 第一次世界大戦 ③総力戦体制 第一次世界大戦によって発生した総力戦について理解し、説明することができる。
4週 ヴェルサイユ体制 ①パリ講和会議とワイマール憲法 ヴェルサイユ体制の成立について理解し、説明することができる。
5週 ヴェルサイユ体制 ②新しい勢力 ロシア革命やアメリカの発展とその影響について理解し、説明することができる。
6週 世界恐慌 世界恐慌について理解し、説明することができる。
7週 ファシズムの台頭 ファシズムの台頭について理解し、説明することができる。
8週 近現代の欧米諸国 ①年表をつくる 近現代の欧米の特定の国に焦点を当てて、年表を作成することができる。
4thQ
9週 近現代の欧米諸国 ②画期をみつける 作成して年表をふまえて画期を指摘することができる。
10週 第二次世界大戦 ①第二次世界大戦の背景 第二次世界大戦が起こった背景について理解し、説明することができる。
11週 第二次世界大戦 ②第二次世界大戦と技術 第二次世界大戦と科学技術の発展がどのように結びついているかについて理解し、説明することができる。
12週 第二次世界大戦 ③戦場を支える 第二次世界大戦の際、人々がどのように戦争を支えたかについて理解し、説明することができる。
13週 冷戦と民族自決 ①冷戦の構図 冷戦について世界的な視野で理解し、説明することができる。
14週 冷戦と民族自決 ②植民地支配からの解放 植民地支配からの解放とその課題について理解し、説明することができる。
15週 現代社会の課題―冷戦後の世界― 今までの授業をふまえた上で、現代社会について考えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3後5,後14
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前3,前4,前7,前8
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3前5,前6,前7,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後11,後12,後13,後14,後15
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前9,前11,後7
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前1,後15
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前1,後15
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前4,後9
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題・レポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000