日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0033 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント、生教材、『留学生のためのここが大切文章表現のルール』スリーエーネットワーク
担当教員 市村 葉子

到達目標

(1)レポートに必要な文章表現のルールを習得する。
(2)聞き手を意識して、正確に自分の考えや意見を表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
文章作成学習した文法・語彙を適切に用いて読み手を意識した文章作成ができる。学習した文法・語彙を用いて正しく文章作成ができる。学習した文法・語彙を文章作成に活かすことができない。
聞き手を意識した表現活動聞き手を意識して、正確に自身の考えや意見を適切に表現できる。ある程度聞き手を意識して、自身の考えや意見を表現できる。聞き手を意識して自身の考えや意見を表現できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RC2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
文章表現のルールを学び、専門科目でのレポート作成に活かす。
新聞を読み、適切に要約し、それに対する自身の意見を表現できるようにする。また、文章を読み進める中で使用されている語彙や漢字の習得を目指す。
ディスカッションの場で求められるふさわしいコミュニケーションのあり方を学ぶ。
授業の進め方・方法:
1.前期はテキストを用いて文章表現のルールを学ぶ。
2.後期は新聞記事を基にディスカッションを行い、意見文を作成する。
3.授業の最初にテーマを決めて1分間スピーチを行う。
注意点:
授業にはテキスト、日本語の辞書を携帯すること。
課題は提出期限を必ず守ること。
授業中のスマートフォン、ipadなどの使用は認めない。サイトの閲覧も不可。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス/第1課 助詞の使い方 授業の進め方、自習の仕方、諸注意などを理解する。
2週 第2課 言葉の形の使い分け 間違えやすい表現を意識し、正しく使用できる。
3週 第3課 自動詞・他動詞・受け身 自他動詞、受け身の正しい使い方を確認する。
4週 第4課 呼応 文の中で使用される呼応表現を学ぶ。
5週 第5課 文末表現の調整 自分の考えを述べる際の文末表現を学ぶ。
6週 第6課 ひらがなと漢字のバランス 漢字を使うべき言葉、使わない方が良い言葉を学ぶ。
7週 第7課 漢字の選択と誤変換 形が似ている漢字の間違いに注意し、正しく使用する。
8週 中間試験 これまでの学習をまとめ、表現する。
2ndQ
9週 中間試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
10週 第9課 読点の打ち方 正しい読点の使い方を学ぶ。
11週 第10課 書き言葉らしさ 書き言葉と話し言葉の違いを学ぶ。
12週 第11課 辞書の危険性 辞書を使う際の注意点を学ぶ。
13週 第13 文の長さと読みやすさ 文章を書く際の適切な長さ、読みやすさを学ぶ。
14週 第14課 指示詞による文の接続 文章で使用される指示詞を理解し、その正しい使い方を学ぶ。
15週 第15課 接続詞と文章の構成 文章で使用される接続詞を学ぶ。
16週 前期まとめ 前期期間に学んだことをまとめ、後期へつなげる。
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業の進め方、自習の仕方、諸注意などを理解する。
2週 漢字・語彙/新聞読解(1) 新聞記事を読み、適切に要約し、それに対する自身の意見が書ける。
3週 漢字・語彙/グループティスカッション (1)で読んだ新聞記事についてディスカッションし、自分の意見を深化させ、レポートにまとめられる。
4週 漢字・語彙/新聞読解(2) 新聞記事を読み、適切に要約し、それに対する自身の意見が書ける。
5週 漢字・語彙/グループディスカッション (2)で読んだ新聞記事についてディスカッションし、自分の意見を深化させ、レポートにまとめられる。
6週 漢字・語彙/新聞記事(3) 新聞記事を読み、適切に要約し、それに対する自身の意見が書ける。
7週 漢字・語彙/グループティスカッション (3)で読んだ新聞記事についてディスカッションし、自分の意見を深化させ、レポートにまとめられる。
8週 中間試験 これまでの学習をまとめ、表現する。
4thQ
9週 中間試験解説 試験結果をもとに、これまでの復習と今後の課題発見を行う。
10週 課題の提示(1) 論文の構成要素を学ぶ。
11週 課題の提示(2) 論文に必要な文型と表現を学ぶ。
12週 図表の提示 図や表の適切な提示の仕方を学ぶ。
13週 対比と比較(1) 変化の様子を適切に表現できる。
14週 対比と比較(2) 複数のグラフを比較し、違いを適切に表現できる。
15週 原因の考察 調査や実験の結果や事実についての考察の書き方を学ぶ。
16週 一年間のまとめ 一年間の学習をまとめ、これまでの学習を来年度以降に活かすための総括を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

定期試験課題スピーチ合計
総合評価割合702010100
基礎的能力702010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000