第2外国語Ⅰ(中国語)

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 第2外国語Ⅰ(中国語)
科目番号 0055 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『しっかり初級中国語』(石田友美・桑野弘美・島田亜実・鈴木ひろみ 著) 白水社
担当教員 関 泉子,市村 葉子

到達目標

本授業は入門者として最低限必要な初級知識を修得することを目的とします。発音要領を覚え、テキストの内容を正しく読める;300程度の常用語彙;簡単な自己紹介・日常挨拶会話;基本文法・表現パターンの習得;初級程度の応用ができること、が具体的な目標です。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1辞書と教科書を参照して独創的な中国語文が書け、簡単な中国語の会話が十分にできること。また、中国の人々の持つ価値観などを認識・理解できること。辞書と教科書を参照して基礎的な中国語文が書け、簡単な中国語の会話ができること。また、中国の人々の持つ価値観などを認識・理解できること。基礎的な中国語文が書けない。また、簡単な会話文も把握できていない。中国への関心が薄く、理解が深まらない。
評価項目2提示された課題等に積極的かつ意欲的に取り組めること。提示された課題等に意欲的に取り組めること。提示された課題等に意欲的に取り組めない。
評価項目3授業時間外でも、中国に関する様々なことに興味を抱き、自ら情報を得ようとする。ネットや書籍で「中国」の文字を見ると、以前より関心が持てるようになる。授業以外では「中国」や「中国語」に関りを持とうとしない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる
JABEE JA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業は入門者として最低限必要な初級知識を修得することを目的とします。発音要領を覚え、テキストの内容を正しく読める;300程度の常用語彙;簡単な自己紹介・日常挨拶会話;基本文法・表現パターンの習得;初級程度の応用ができること、が具体的な目標です。
授業の進め方・方法:
発音と会話を中心に行いたいと思います。常用挨拶語を身につけてもらいます。ぜひ本文で出てきた文を丸暗記して、口をついて言えるようになってください。構文では日本語との相違を示し、基本文法を習得してもらいます。また、新聞・インターネットの記事などを素材としたプリントにより、中国事情と用語などを紹介します。
注意点:
成績はテスト(60%)と小テストや課題(40%)で評価する。予習復習を欠かさず行い、理解を定着させておくこと。音声をダウンロードして、何度も聞いて真似してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス 発音「声調」「単母音」 これから学ぶ中国語、普通話について理解する。最初に「声調」と「単母音」の発音練習を行い、身につける。
2週 発音練習 発音「複母音」「子音」を練習する。「単母音」も合わせて、中国語の全ての発音ができるようになる。
3週 第一課 何を食べるの? 動詞述語文の作り方わかる。「何」「誰」「どこ」が言える。食べるものを言えるようになる。
4週 疑問文を使って、相手に質問できるようになる。 省略疑問文 「~は?」が使える。
5週 第二課 それって中国語の新聞? 初対面の挨拶を覚える。私は~です、あなたは~ですか?、彼は~ではありません、が言えるようになる。
6週 名刺の前の修飾語の作り方がわかる。イエスとノーで返事する疑問文を作って尋ねたり答えたりする。
7週 第三課 かわいい! 形容詞を使った述語文が作れる。~するのが好きだ、と言えるようになる。
8週 選択疑問文を覚える。「ゾウは鼻が長い」構文が中国語にあることを知り、言えるようになる。
2ndQ
9週 第四課 何人家族? 日本語の助数詞に当たる、量詞の重要なものを覚える。それを用いて、リンゴ一個、本二冊、ペン三本、など、モノを数えることができるようになる。
10週 所有しているものが言える。また、いくつ所有しているのか、聞いたり答えたりできる。助動詞「~したい」を覚える。
11週 第五課 家はどこ? 上下左右内外など、方角や位置を表す言葉を覚える。更にそれを用いて、モノの位置を表現できるようになる。
12週 A地点からB地点までの隔たりを表現できるようになる。ある動作をする場所を付け足して言えるようになる。
13週 第六課 ご飯食べた? 連動文の作り方を学び、~して~して~する、など、連続した動作を表現できる。一緒に動作を行う人を言える。
14週 助動詞「しなくてはならない」を使えるようになる。実現完了のアスペクト助詞、「了」を学び、簡単な完了文を言える。
15週 前期のまとめ 前期のまとめと復習を行い、理解をより一層深める。
16週 前期期末テスト
後期
3rdQ
1週 第七課 一枚あげるよ 二つの「了」の違いを理解して、事態の変化を表現できる。目的語を二つ持てる動詞にどのようなものがあるか理解して使える。
2週 時刻の表現を覚える。2時、15分、45分、〇分前、などの、日本語にない表現を知り、正しい時刻がわかる。前置詞「~から」を使った文が言える。
3週 第八課 ちょっと見せて 「ちょっと~する」の「ちょっと」が、中国語ではどのように表現するか知り、言えるようになる。誰かのために何かする、という表現が使えるようになる。
4週 助動詞「してよい」を使えるようになる。100以上の数はどうやって表現するのか学び、特にゼロの使い方に習熟する。
5週 第九課 中国語話せるよ 助詞「過」を用いて、過去に経験したことを表現できる。持続継続表現「着」の使い方を学んで、言えるようになる。
6週 助動詞「できる」を覚えて、条件や能力をもとに「~できる・~できない」と言えるようになる。助動詞「できる」のもう一つの表現「会」も覚えて違いを知る。
7週 第十課 まだ食事中? どのくらいの時間その動作を行ったのか、動作量が表現できる。「~するのがどんなだ」という様態補語を理解して応用できる。
8週 進行表現を使って、何をしているところなのか、その基本的な文が言える。近未来表現を覚えて、もうすぐ起こることが言える。
4thQ
9週 第十一課 心配しないで 動作の回数を表現できるようになり、ある場所に何回行ったことがあるか、などが言える。食べ終わる、書き終わる、など結果補語を覚える。
10週 比較表現の三つのパターンを把握し、二つの物をいろいろと比較できるようになる。禁止表現を覚えて、してはいけないと伝えることができる。
11週 第十二課 両親が帰ってくるようにって 「歩いてくる」「歩いていく」「上って来る」「降りていく」など、動作に方向性を持たせることができる。使役表現の作り方を覚えて、させたりさせられたり、の言い方を覚える。
12週 「是~的」構文とはどのようなものなのか、正確に把握する。話し手がマイナスの感情で言う「ちょっと、いささか~だ」の言い方を覚えて、不満を言えるようになる。
13週 ステップアップ1 「把」構文の存在意義を知り、この構文への言いかえができる。更にいくつかの助動詞を学ぶ。強調構文も理解する。
14週 ステップアップ2 方向補語と結果補語から生まれる「可能補語」を理解することができる。受け身の言い方を覚えて、被害を訴えることができる。
15週 ステップアップ 復習 更に複雑な可能補語を覚える。反語文を理解する。一年間の総復習をする。
16週 後期期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3

評価割合

試験その他合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
分野横断的能力000