解析Ⅲ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 解析Ⅲ
科目番号 0059 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 「微分積分2」「微分積分2問題集」「応用数学」「応用数学問題集」(森北出版)
担当教員 中谷 実伸

到達目標

(1)2変数関数の極値を求めることが出来る。
(2)正則関数の定義と性質について理解する。
(3)定義にしたがい、複素関数の積分を計算することができる。
(4)ラプラス変換の性質を用いて微分方程式が解ける。
モデルコアカリキュラムに含まれる到達目標を含む。対応は数学科HPを参照。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目12変数関数の極値を理解し、やや発展的な極値問題を計算で解くことが出来る。基本的な2変数関数の極値問題を計算で解くことが出来る。基本的な2変数関数の極値問題を計算で解くことが出来ない。
評価項目2正則関数の定義と性質を十分理解している。正則関数の定義と性質を理解している。正則関数の定義と性質を理解していない。
評価項目3留数定理を用いて、複素関数の積分を計算することができる。定義にしたがい、複素関数の積分を計算することができる。定義にしたがい、複素関数の積分を計算することができない。
評価項目4定義にしたがい、ラプラス変換が計算することができ、ラプラス変換の性質を用いて微分方程式が解ける。ラプラス変換の性質を用いて微分方程式が解ける。ラプラス変換の性質を用いて微分方程式が解けない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB1 説明 閉じる
JABEE JB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年までに学習した解析(Ⅰ,Ⅱ)や線形代数の内容を基本として、2変数関数の極値、複素関数論、ラプラス変換について学ぶ。
これらの基本的な概念の習得と、その応用問題に対する習熟を目指す。
授業の進め方・方法:
必要であればプリントや自作の教材を配布し、具体的な問題を扱う。
この科目は、学修単位科目「B」です。授業外学修の時間を含めます。毎週の予習と課題演習を課します。
注意点:
テスト8割、課題と小テスト2割で評価する。
前期・後期成績=テストの得点率×80点+課題点(10点)+微積分小テスト(10点)、100点満点で60点以上を合格とする。
学年末成績によっては、再試験や追加の課題を課すこともある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・2変数関数の極値(1)
【授業外学修】予習に取り組む
極値を取りうる点を求めることができる。
2週 2変数関数の極値(2)
【授業外学修】予習と課題に取り組む
極値を判定することができる。
3週 陰関数の微分法、条件付き極値問題(1)
【授業外学修】予習と課題に取り組む
陰関数の導関数を求めることができる。
条件付き極値問題が解ける。
4週 条件付き極値問題(2)
【授業外学修】予習と課題に取り組む
条件付き極値問題が解ける。
5週 複素平面・極形式(1)
【授業外学習】課題に取り組む
複素数の計算ができる。複素平面と複素数の絶対値の意味を理解する。極形式が計算できる。
6週 複素平面・極形式(2)
【授業外学習】課題に取り組む
複素数の計算ができる。複素平面と複素数の絶対値の意味を理解する。極形式が計算できる。
7週 複素関数とその極限
【授業外学習】課題に取り組む
複素関数の意味とよく知られた複素関数を学ぶ。定義にしたがい、複素関数の極限を計算することができる。
8週 コーシー・リーマンの関係式・正則関数とその導関数(1)
【授業外学習】課題に取り組む
コーシー・リーマンの関係式について理解する。正則関数の意味と性質について理解する。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 コーシー・リーマンの関係式・正則関数とその導関数(2)
【授業外学習】課題に取り組む
コーシー・リーマンの関係式について理解する。正則関数の意味と性質について理解する。
11週 複素関数の積分
【授業外学習】課題に取り組む
定義にしたがい、複素関数の積分を計算することができる。
12週 コーシーの積分定理
【授業外学習】課題に取り組む
コーシーの積分定理を理解する。
13週 コーシーの積分表示
【授業外学習】課題に取り組む
コーシーの積分表示を用いて、複素関数の積分を計算することができる。
14週 数列の極限と級数・テイラー展開
【授業外学習】課題に取り組む
複素数列の極限と級数の計算ができる。テイラー展開を利用して、複素関数の極限が計算できる。
15週 ローラン展開
【授業外学習】課題に取り組む
複素関数をローラン展開することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 留数
【授業外学習】課題に取り組む
留数を計算することができる。
2週 極の位数と留数
【授業外学習】課題に取り組む
極の位数と留数の関係を理解する。
3週 留数定理(1)
【授業外学習】課題に取り組む
留数定理を用いて、複素関数の積分を計算することができる。
4週 留数定理(2)
【授業外学習】課題に取り組む
留数定理を用いて、複素関数の積分を計算することができる。
5週 ラプラス変換(1)
【授業外学習】課題に取り組む
定義にしたがい、ラプラス変換を計算することができる
6週 ラプラス変換(2)
【授業外学習】課題に取り組む
定義にしたがい、ラプラス変換を計算することができる
7週 逆ラプラス変換
【授業外学習】課題に取り組む
定義にしたがい、逆ラプラス変換を計算することができる
8週 後期中間試験
4thQ
9週 微分公式と微分方程式の解法(1)
【授業外学習】課題に取り組む
ラプラス変換の性質を用いて微分方程式が解ける。
10週 微分公式と微分方程式の解法(2)
【授業外学習】課題に取り組む
ラプラス変換の性質を用いて微分方程式が解ける。
11週 単位ステップ関数とデルタ関数および合成積(1)
【授業外学習】課題に取り組む
単位ステップ関数・デルタ関数・合成積のラプラス変換について理解する。
12週 単位ステップ関数とデルタ関数および合成積(2)
【授業外学習】課題に取り組む
単位ステップ関数・デルタ関数・合成積のラプラス変換について理解する。
13週 単位ステップ関数とデルタ関数および合成積(3)
【授業外学習】課題に取り組む
単位ステップ関数・デルタ関数・合成積のラプラス変換について理解する。
14週 線形システム
【授業外学習】課題に取り組む
線形システムについて理解する。
15週 線形システム
【授業外学習】課題に取り組む
線形システムについて理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3前1,前2

評価割合

試験課題小テスト合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000