電気電子応用工学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気電子応用工学
科目番号 0069 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし/教員作成資料・論文・動画
担当教員 秋山 肇

到達目標

(1)アナログ電子回路技術の基礎を習得し、デジタル回路へと展開できる能力を養う。
(2)電子技術の発展の歴史を理解し、最先端のデジタル電子技術に積極的に取り組む能力を養う。
(3)電気・電子技術の産業での応用例について、理論とその効果を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電気電子応用工学に関連する問題提起と その解決能力の涵養応用的な問題に関する提起と解決に向けた 思索を進めることができる。基礎的な問題に関する提起と解決に向けた 思索を進めることができる。問題の提起と解決に向けた思索を進める ことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3・4学年で履修した基礎的な電気工学、電力工学及びデバイス工学等の知識を基に、これらを応用した実例を紹介しながら電気電子工学が社会に与える影響について考察を深める。企業現場において長年実務に携わってきた講師の立場から国内外及び近世以降の様々な事例について紹介すると共に、論文や動画等で述べられている見解について建設的な批判を加えることで自らの視点を意識した将来像のあり方について論理的な思索を進める。
授業の進め方・方法:
講師による解説を踏まえ、動画や論文をインプットとした授業形態をベースとし、時には当時の現物を示しながら講義を進める。また参考文献・資料を提示してこれに対する感想や意見のディスカッションを踏まえた小課題の作成並びにレポート提出を行う。
注意点:
本科(準学士課程): RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム: JB3(◎)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要 シラバスの説明
2週 加速器の歴史と現在及び将来 加速器技術について
3週 電池技術1 半個体電池の開発について
4週 電池技術2 各種2次電池の開発について、電力危機
5週 電池技術3 小課題の作成と見直し
6週 電気推進技術1 船舶、ロケットへの適用
7週 電気推進技術2 小惑星探査機「はやぶさ」に搭載された宇宙空間での推進技術について
8週 中間まとめ 中間まとめ
2ndQ
9週 宇宙エレベーター開発史 宇宙エレベーターの実現に向けた開発の歴史と今後
10週 電気自動車技術1 19世紀における電気自動車開発史
11週 福井における電気技術の導入史 江戸~明治時代における電気技術の黎明期
12週 日本は本当に「産業科学立国か?」 「失われた30年」に関する政治経済と科学技術の関係
13週 電気自動車技術2 20世紀における電気自動車開発史
14週 電気自動車技術3 21世紀における電気自動車開発の動向
15週 期末まとめ 期末課題の作成と提出
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3

評価割合

レポート小課題相互評価受講態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力20100100040
専門的能力2010000030
分野横断的能力2010000030