電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0112 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電気・電子系教科書シリーズ「電子回路」須田健二、土田英一著
担当教員 松浦 徹,荒川 正和

到達目標

電力増幅回路・帰還増幅回路・演算増幅回路・電源回路の基本回路の構成と動作原理が理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電子回路に関連する問題解法能力内容が充分に理解出来、解法が示せる。一部理解できない部分があるものの、大半に関しては解法が示せる。充分な理解が示せない。
授業関連の課題提出能力課題が充分に提出できる。一部不充分な部分はあるものの、大半の課題は提出できる。充分に課題提出が出来ない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3学年で学習した増幅回路の基礎知識の上にたって,電子回路の基礎理論を学習する。講義とともに演習問題に積極的に取り組む。
授業の進め方・方法:
4学年では,3学年開講の電子回路Ⅰから継続して,アナログ電子回路の基本的分野について講義する。主として,電力,直流,帰還,演算,電源,各増幅回路について理解する。回路設計とこれにまつわる基礎理論に的をしぼり回路素子の物性論的な説明を必要最小限にとどめる。電気技術者にとって十分役立つ知識を得ることができる。
注意点:
100点満点で60点以上を合格とする。
本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要・復習 シラバスの説明・電子回路Ⅰ(トランジスタ増幅回路)の内容が理解できている。
2週 デジタル回路(TTL回路) TTL回路の動作を理解する。
3週 デジタル回路(ECL回路) ECL回路の動作を理解する。
4週 MOSFET MOSFETの動作と回路表現を理解する。
5週 CMOS CMOS回路の動作を理解する。
6週 マルチバイブレータ マルチバイブレータの動作を理解する。
7週 まとめ
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験解説 中間試験の試験範囲について、理解できている。
10週 差動増幅器 差動増幅器の動作原理と回路解析を理解する。
11週 演算増幅器 演算増幅器の特性を理解する。
12週 加算回路 演算増幅器の応用として加算回路の動作を理解する。
13週 積分回路 演算増幅器の応用として積分回路の動作を理解する。
14週 まとめ
15週 期末試験
16週 期末試験の解説
後期
3rdQ
1週 RC結合増幅回路 トランジスタを2個つなげたRC結合2段回路の動作を理解する。
2週 直接結合増幅回路変成器結合回路 トランジスタを2個つなげた直接結合2段回路の動作を理解する。
3週 変成器結合増幅回路 インダクタによって結合した高周波増幅回路について理解する。
4週 電力増幅回路 A級増幅回路、B級増幅回路の動作原理について理解する。
5週 高周波増幅回路 高周波増幅回路について理解する。
6週 帰還増幅回路 正帰還回路、負帰還回路の安定性解や増幅率について理解する。
7週 まとめ
8週 中間試験
4thQ
9週 中間試験解説
10週 電源回路 電源回路の基本構成と評価指標を理解する。
11週 変圧・整流回路 変圧・整流回路の仕組みを理解する。
12週 平滑回路 平滑回路の仕組みを理解する。
13週 安定化回路 直流定電圧回路の仕組みと用途について理解する。
14週 まとめ
15週 期末試験
16週 期末試験の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。3
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4

評価割合

試験課題合計
総合評価割合80200000100
専門的能力80200000100
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