アナログ回路の基礎を学習する。 トランジスタにダイオードなどを組み合わせて構成されるアナログ電子回路を習得し、能動素子の機能、バイアス法、負荷線と動作点、小信号等価回路など増幅回路の基礎について理解を図る。
概要:
教科書に基づいた講義を中心とするが、多くの例題、演習を取り入れることにより電子回路の原理や解析方法の理解を図る。
授業の進め方・方法:
電子回路の基礎として特に重要と思われる内容を精選し、ダイオード、トランジスタ、FETを用いた回路を分析し計算する能力を身につける。そのため、適宜演習を織り交ぜながら講義を進める。
講義は、必ずしもテキストに沿った内容とはなっていないので注意すること。
注意点:
講義時の授業態度および講義への遅刻に対して減点を課す場合がある。
100点満点で60点以上を合格とする。
なお、60点に満たない場合は追試験または課題を実施する場合がある。
本科(準学士課程):RB2(◎)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電気回路 | 瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。 | 5 | |
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。 | 5 | |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 5 | |
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。 | 5 | 後4,後5 |
電荷と電流、電圧を説明できる。 | 5 | 前1 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 5 | 前2 |
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。 | 5 | 前5 |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 5 | 前2,前3,前4 |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 5 | 前3,前4 |
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。 | 5 | 前5,前6,前7 |
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。 | 5 | 前2,前10 |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 5 | 前8 |
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。 | 5 | 前11,前12 |
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。 | 5 | 前13 |
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。 | 5 | 後2,後3 |
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。 | 5 | 後8,後10 |
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。 | 5 | 後10 |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 5 | 後6 |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 5 | 後7 |
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。 | 5 | 後11,後12,後13,後14 |
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。 | 5 | 前9,後7 |
電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,後1 |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前10,前11,前12,前13,後3,後5,後6,後10 |
FETの特徴と等価回路を説明できる。 | 4 | 後2,後4 |
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。 | 4 | 後6,後10,後13 |
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。 | 4 | 前6,前7,前13,後11,後12 |