パワーエレクトロニクス

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 パワーエレクトロニクス
科目番号 0137 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 PSIMで学ぶ基礎パワーエレクトロニクス(電気書院)
担当教員 佐藤 匡,松浦 晃祐

到達目標

(1)習得した自然科学の基礎知識と電気工学の分野における専門基礎知識・技術とに基づいて、パワーエレクトロニクスに関する工学的現象を正しく理解できること。
(2)現代社会において必要とされているパワーエレクトロニクスに関する工学的技術について、複数の具体例を挙げられること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
理解能力教科書以上の内容について、理解・説明できる。教科書程度の内容について、理解・説明できる。教科書程度の内容について、理解・説明できない。
計算能力教科書以上の問題を計算できる。教科書程度の問題を計算できる。教科書程度の問題を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
習得した自然科学の基礎知識と電気工学の分野における専門基礎知識・技術とに基づいて、パワーエレクトロニクスに関する工学的現象を正しく理解できるようにするとともに、現代社会において必要とされているパワーエレクトロニクスに関する工学的技術について、複数の具体例を挙げられるようにすること。
授業の進め方・方法:
教科書に基づいた講義を中心として解説を行うとともに、演習を取り入れることにより内容の理解を深める。
注意点:
・学習・教育目標
 本科(準学士課程): RB2(◎)
 環境生産システム工学プログラム: JB3(◎)
・評価方法
 定期試験(後期中間試験・後期期末試験)により評価を行う。
 ※学年末成績=(後期中間試験+後期期末試験)/2
 ※追試験や追課題の実施は、定期試験の結果等を踏まえて判断する。
・評価基準
 学年成績60点以上

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 本科目で学ぶ内容について,シラバスの説明 本科目で学ぶ内容について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
2週 電力変換の種類と制御方式 電力変換の種類と制御方式について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
3週 半導体素子(ダイオード,サイリスタ,MOSFET,IGBT) 半導体素子(ダイオード,サイリスタ,MOSFET,IGBT)について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
4週 スイッチ損失,保護回路,抵抗,インダクタ,キャパシタ接続時の特性 スイッチ損失,保護回路,抵抗,インダクタ,キャパシタ接続時の特性について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
5週 半波整流回路,全波整流回路 半波整流回路,全波整流回路について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
6週 降圧形チョッパ回路,昇圧形チョッパ回路,昇降圧形チョッパ回路,チョッパ回路を用いた直流電動機の制御 降圧形チョッパ回路,昇圧形チョッパ回路,昇降圧形チョッパ回路,チョッパ回路を用いた直流電動機の制御について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
7週 中間試験
8週 中間試験の返却と解説
4thQ
9週 インバータ回路の基本原理(電圧型インバータと電流型インバータ) インバータ回路の基本原理(電圧型インバータと電流型インバータ)について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
10週 パルス振幅変調方式(PAM)とパルス幅変調方式(PWM) パルス振幅変調方式(PAM)とパルス幅変調方式(PWM)について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
11週 単相インバータ(フルブリッジ,ハーフブリッジ) 単相インバータ(フルブリッジ,ハーフブリッジ)について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
12週 三相インバータ 三相インバータについて、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
13週 単相ブリッジ形インバータ、三相ブリッジ形インバータ 単相ブリッジ形インバータ、三相ブリッジ形インバータについて、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
14週 インバータ回路を用いた誘導電動機の速度制御 インバータ回路を用いた誘導電動機の速度制御について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
15週 期末試験
16週 期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。4
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。4
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。4
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。4
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4
直流機の原理と構造を説明できる。4
誘導機の原理と構造を説明できる。4
同期機の原理と構造を説明できる。4
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。4
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。4
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。4
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。4
高調波障害について理解している。4
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。4
電力システムの経済的運用について説明できる。4
水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。4
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。4
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。4
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。4
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。4

評価割合

試験課題発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合100000000100
基礎的能力00000000
専門的能力100000000100
分野横断的能力00000000