電気電子工学実験Ⅳ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気電子工学実験Ⅳ
科目番号 0139 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 自作テキスト
担当教員 山本 幸男,佐藤 匡,荒川 正和,秋山 肇

到達目標

(1) 与えられた実験・演習課題の工学的意義を理解し、提示された方法を計画・実行することにより、定められた期限までに妥当な結果を導けること。
(2) 数学や情報処理の知識・技術を用いて、実験または数値シミュレーションの結果を統計的に処理できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験テーマに関する理論を理解し説明でき,その知識を実験に用いることができる. 実験テーマに関する理論を理解できる. 実験テーマに関する理論を理解できない.
評価項目2安全に対して注意を払いながら実験を遂行することの意義を理解し,遂行できる.安全に対して注意を払いながら実験を遂行することの意義を理解できる.安全に対して注意を払いながら実験を遂行することの意義を理解できない.
評価項目3実験により得られたデータを,他人にも分かるようにまとめ,データの解析・考察を行った上で報告書を作成し,その内容を説明できる.また実験データに基づき,実験方法等の誤りを指摘できる.実験により得られたデータを,他人にも分かるようにまとめ,データの解析・考察を行った上で報告書を作成できる.実験により得られたデータを,他人にも分かるようにまとめられない.データの解析・考察を行えない.報告書を作成できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RE1 説明 閉じる
JABEE JE1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 与えられた実験・演習課題の工学的意義を理解し、提示された方法を計画・実行することにより、定められた期限までに妥当な結果を導けること。
 各種計測・試験方法の基礎的な測定技術を安全に配慮しつつ習得すること。
 数学や情報処理の知識・技術を用いて、実験または数値シミュレーションの結果を統計的に処理できること。
 以上により、実践的能力および論理的思考能力を総合的に身に付けること。
授業の進め方・方法:
 実験器具の取り扱い方を習得させるとともに、現象を正しく測定できるともに、理解する能力を養う。さらに、考察のまとめ方を含め、報告書のまとめ方を身に付けさせる。また、電子情報工学科の実験テーマを選択、追加して実験内容を充実させる。なおシラバスの説明時には実験全体の安全教育を行うが、各実験の最初にも必要に応じて実験場の安全に関する基礎知識や技術を解説する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、実験概要説明、安全教育
2週 ひずみ波交流 電圧・電流・電力のひずみ波を測定してひずみ波交流を理解する。
3週 ひずみ波交流 電圧・電流・電力のひずみ波を測定してひずみ波交流を理解する。
4週 光エレクトロニクスに関する実験 太陽電池の基本特性評価を行い、動作原理・エネルギ変換原理を理解する。
5週 光エレクトロニクスに関する実験 太陽電池の基本特性評価を行い、動作原理・エネルギ変換原理を理解する。
6週 制御工学基礎実験 現代制御理論による自動制御の基礎を理解する。
7週 制御工学基礎実験 現代制御理論による自動制御の基礎を理解する。
8週
2ndQ
9週 過渡現象とオペアンプの実験 過渡現象、増幅回路、コンパレータ、フィルタ回路を理解する。
10週 過渡現象とオペアンプの実験 過渡現象、増幅回路、コンパレータ、フィルタ回路を理解する。
11週 AM変復調特性 AM変調および復調回路の各部波形の観測と特性を理解する。
12週 AM変復調特性 AM変調および復調回路の各部波形の観測と特性を理解する。
13週 三相回路の実験 Y接続および△接続による三相交流回路の特性を理解する。
14週 三相回路の実験 Y接続および△接続による三相交流回路の特性を理解する。
15週 学習のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4
トランジスタの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4

評価割合

実験レポート実験相互評価態度その他合計
総合評価割合5050000100
基礎的能力101000020
専門的能力404000080
分野横断的能力000000