歴史学特講

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 歴史学特講
科目番号 0140 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する。
担当教員 手嶋 泰伸

到達目標

現代社会の特徴と問題点を歴史的に理解し、説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予習をもとにして授業中に発言できる適切に予習を行なうことができる予習を行なっていない
評価項目2歴史学的知見を極めて優れてまとめることができる歴史学的知見を適切にまとめることができる歴史学的知見をまとめることができない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RA1 説明 閉じる
JABEE JA1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
①現代社会の形成過程と特徴を歴史的に理解していく。
②歴史的事象の暗記ではなく、科学的に歴史を通じて思考する。
授業の進め方・方法:
「現代の我々の感覚・常識・習慣を歴史的に問い直す」をテーマとして、今年度は「現在の日本における社会文化」、「現在の日本における家族と生活」、「現在の福井県の経済環境」、「現在の日本における社会規範」を扱う。
教員が授業終了時に出す課題に基づき、受講者はレポートの予習部分を記入する。教員は各受講者が報告するレポートの内容をもとに、現代社会の歴史的・理論的な説明を行なう。その説明をもとに、受講者は復習レポートを作成する。
注意点:
定期試験は行わず、課題で評価する。すべての課題を提出しなければ合格とはならない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 現代社会をよりよく知るための歴史学 歴史学の意義について理解する。
2週 現在の日本における社会文化① 和暦・祝日・年度 現在の日本の時間感覚の特徴について歴史的に説明できる。
3週 現在の日本における社会文化② 現在の美的感覚 現在の日本の美的感覚の特徴について歴史的に説明できる。
4週 現在の日本における社会文化③ 「スポーツ」という文化 「スポーツ」という文化空間の歴史的形成過程について説明できる。
5週 現在の日本における家族と生活① イエ意識 近代的自我の形成過程について説明できる。
6週 現在の日本における家族と生活② 家族のありかた 近代日本の家族制度について説明できる。
7週 現在の日本における家族と生活③ 労働と余暇のありかた 現在の日本の労働問題を歴史的に説明できる。
8週 現在の福井県の経済環境① 日本海側と東北地方 実態としての経済格差とイメージとしての経済格差のズレについて歴史的に説明できる。
4thQ
9週 現在の福井県の経済環境② 社会的・国際的分業とは何か 社会的分業の是非を世界史的に概観できる。
10週 現在の福井県の経済環境③ グローバリズムとは何か ナショナリズム・グローバリズム・ローカリズムについて歴史的に展望・論述できる。
11週 現在の日本における社会規範① 国民意識 国民意識の形成過程について説明できる。
12週 現在の日本における社会規範② 参政意識 政治的主体意識の形成過程について説明できる。
13週 現在の日本における社会規範③ 社会的規律 社会的規律の形成過程について説明できる。
14週 リクエスト講義 現代社会の諸問題について歴史的に展望・論述できる。
15週 総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3後9,後10,後11,後12,後13
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後9,後10
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後7
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後10,後11,後12,後13,後14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題・レポート合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000