電力系統工学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電力系統工学
科目番号 0148 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 米田 知晃

到達目標

発電用資源と発電方式,水力発電、火力発電、原子力発電、新エネルギーの原理、特徴を理解する.
送電線路に関して,線路定数と送電特性、故障計算と中性点接地方式・異常電圧,送電送電線路の保護、電力システムの経済運用などについて理解し,解説できるようにすること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電力需給とエネルギーミックスについて詳細に説明ができること電力需給とエネルギーミックスについて概略を説明ができること電力需給とエネルギーミックスについて説明ができない
評価項目2代表的な発電方式として火力・水力・原子力発電について詳細に説明することができる代表的な発電方式として火力・水力・原子力発電について概略を説明することができる代表的な発電方式として火力・水力・原子力発電について説明できない
評価項目3送電・変電・配電の特徴について詳細に説明することができる送電・変電・配電の特徴について概略を説明することができる送電・変電・配電の特徴について説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生産や消費活動などの社会活動に利用されている電気エネルギーに関する発生、輸送、消費のための技術を対象とする電力工学の基礎的事項を理解すること。
授業の進め方・方法:
配布資料を中心に授業を進め,電力工学の基本的な事項について説明する。さらに適宜レポートを課す。
注意点:
本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明,発変電工学の復習 シラバスの説明、発変電工学の基本的内容について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
2週 電気エネルギーと電力需給 電気エネルギーと電力需給について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
3週 送電方式(直流、交流送電) 送電方式(直流、交流送電)について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
4週 電力損失と架空送電線路 電力損失と架空送電線路について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
5週 架空送電線路の電気的特性 架空送電線路の電気的特性について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
6週 地中送電線路 地中送電線路について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
7週 電力方程式と電力円線図 電力方程式と電力円線図について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 調相と単位法 試験の返却と解説、調相と単位法について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
10週 電力系統の安定度 電力ベクトル軌跡について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
11週 故障計算と接地方式 故障計算と接地方式について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
12週 過電圧と絶縁協調 過電圧と絶縁協調について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
13週 電力系統の保護と運用 電力系統の保護と運用について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
14週 直流送電と配電系統 直流送電と配電系統について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
15週 配電系統の電気的特性 配電系統の電気的特性について、理解・説明できる。また、問題を計算できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。4前2
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。4前3
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。4前2
電力システムの経済的運用について説明できる。4前15
水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。4前1
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。4前1
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。4前1
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。4前1
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。4前2

評価割合

試験課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力101020
専門的能力404080
分野横断的能力000