情報処理システム論Ⅱ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報処理システム論Ⅱ
科目番号 0149 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『電子回路』, 森北出版(前期), 『理解するほどおもしろい! パソコンのしくみがよくわかる本』,技術評論社(後期)
担当教員 松浦 徹,丸山 晃生

到達目標

(1) 情報処理システムが社会にどう役立っているかを認識できること.
(2) コンピュタの構成と制御方式、OSの構成と処理方式,各プログラム言語の特徴,ネットワーク通信の基礎を理解できる.
(3) ディジタル電子回路の基本回路の構成と動作原理が理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種インタフェースとメモリについて理解し,説明することができる.各種インタフェースとメモリの概要を理解している.各種インタフェースとメモリについて理解することができない.
評価項目2中央処理装置の 内部構造を理解し,各構成要素を説明できる.中央処理装置の内部構造の概要を理解している.中央処理装置の内部構造の概要を理解することができない.
評価項目3ディジタル電子回路の内容を理解し,解法が示せる.ディジタル電子回路の概要を理解している.ディジタル電子回路の概要を理解することができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB2 説明 閉じる
JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報処理システムの基礎であるコンピュータの構成と制御方式,オペレーティングシステム,ネットワーク通信,インターネットセキュリティ周辺についての理解を深め,情報処理技術を身につける.コンピュータを構成する回路の動作原理を理解するために,ディジタル電子回路について学習する.
授業の進め方・方法:
座学を中心として,教科書と作成資料をもとに講義を進める.適宜,演習プリントを配布し,理解度を深める.
注意点:
評価方法:学年成績(100)= 前期成績(50)+後期成績(50)
評価基準:60点以上を合格合格とする

本科(準学士課程):RB2(◎)
環境生産システム工学プログラム:JB2(○),JB3(◎)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要、シラバス説明 講義の目的を理解する
2週 ディジタル信号とパルス回路の基本に関する講義 ディジタル情報をパルス信号で表わすことを理解する。
3週 微積分回路に関する講義 パルス信号処理回路の例として微積分回路の動作原理を説明できる。
4週 波形整形回路に関する講義 波形整形回路の仕組みを説明できる。
5週 トランジスタのパルス応答に関する講義 トランジスタにパルス波を入れた場合の電圧・電流を計算できる。
6週 双安定マルチバイブレータに関する講義 双安定マルチバイブレータの仕組みを説明できる。
7週 まとめ 1~6週までの内容をまとめる。
8週 中間試験 1~7週までの内容の理解度を確認する。
2ndQ
9週 中間試験の解説
10週 単安定マルチバイブレータ・無安定マルチバイブレータに関する講義 単安定マルチバイブレータ・無安定マルチバイブレータの仕組みを説明できる。
11週 シュミットトリガ回路に関する講義 シュミットトリガ回路の仕組みを説明できる。
12週 直線掃引回路に関する講義 直線掃引回路の仕組みを説明できる。
13週 TTL-NANDに関する講義 TTL-NANDの動作原理を説明できる。
14週 C-MOS-NANDに関する講義
C-MOS-NANDの動作原理を説明できる。
15週 まとめ 10~14週までの内容をまとめる。
16週 期末試験 10~15週までの理解度を確認する。
後期
3rdQ
1週 授業概要 授業概要とセキュリティポリシーについて理解できる.
2週 計算機アーキテクチャの基礎 コンピュータの歴史やコンピュータの基本構成を理解できる.
3週 入出力装置 入力装置や出力装置の仕組みを理解できる.
4週 入出力装置 入出力インタフェースの仕組みを理解できる.
5週 記憶装置 主記憶装置について理解できる.
6週 記憶装置 補助記憶装置の種類としくみを理解できる.
7週 記憶装置 補助記憶装置の種類としくみを理解できる.
8週 まとめ 制御装置と演算装置の仕組みを理解できる.
4thQ
9週 中間試験 中間試験の範囲について理解できている.
10週 中央処理装置
11週 中央処理装置 命令とアドレス指定の仕組みを理解できる.
12週 中央処理装置 CPUの制御と割込みの仕組みを理解できる.
13週 中央処理装置 RISCとパイプラインの仕組みを理解できる.
14週 中央処理装置 CPUの性能評価(CPI,MIPS)の値を求めることができる.
15週 まとめ
16週 期末試験返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前2
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前10
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前5,前6,前7,前10
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前3,前4
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前1,前6
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前1

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合80200100
(前期)基礎的能力205025
(前期)専門的能力205025
(後期)基礎的能力205025
(後期)専門的能力205025