日本語表現演習

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語表現演習
科目番号 0157 科目区分 一般 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 市村 葉子

到達目標

(1)客観的かつ適切な根拠に基づいて論を展開し、適切な結論につなげることができる。
(2)聞き手を意識し、適切な話し方でわかりやすく論が展開できる。
(3)自分の話し方を客観視して、適当な評価を行い改善できる。
(4)論点を深めるために、相手の話を傾聴し、建設的に論が展開できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理構成客観的かつ適切な根拠に基づいて論を展開し、適切な結論につなげることができる。客観的かつ適切な根拠に基づいて論を展開し、ある程度適切な結論につなげることができる。主観的に論を展開し、結論に説得力がない。
聞き手を意識した文章作成聞き手を意識し、適切な話し方でわかりやすく論が展開できる。聞き手を意識し、ある程度適切な話し方でわかりやすく論が展開できる。聞き手を意識した話し方ができない。
自己評価自分の話し方を客観視して、適当な評価を行い改善できる。自分の話し方を客観視して、適当な評価を行いある程度改善できる。自分の話し方について適切に評価できず、改善できない。
傾聴相手の話を傾聴し、相手の意見を踏まえて建設的な議論が展開できる。相手の話を傾聴し、それをある程度踏まえて建設的な議論が展開できる。相手の話を傾聴せず、それを踏まえた建設的な議論ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
他者と良好な人間関係を構築しながら、自分の意見を説得的にわかりやすく伝えられる能力を育成する。また、自己評価および他者評価を通して自分の話し方を内省し、改善する力を養う。
論点を深めるために、相手の話を傾聴する技術を身につける。
授業の進め方・方法:
発表、ディスカッション、プレゼンテーションの三つの手法を用いて授業を行う。いずれの場合も、はじめに話す内容を整理し、メモを作成する。その中には自分の主張を説得的なものにするために必要な情報を収集し、取り入れることも求められる。最後に、自身及びクラスメイトの言語使用や論の組み立て方を振り返り、改善させる。 
注意点:
1.話すことが主体の授業であることを理解したうえで授業に臨むこと。
2.説得的に論を展開する必要があるため、客観的根拠や背景知識を事前に準備する必要がある。従って主観的な根拠を基に主張を展開したり、明確な主張を持たない場合は必然的に評価が下がるので注意すること。
3.授業外に情報を収集するなどの準備が求められる。
4.発表、ディスカッションの回に授業を休むと、その回の評価点が0になるので注意すること。グループ活動時の欠席も減点対象となる。
5.5回以上欠席(2回遅刻につき1回欠席とみなす)すると単位が認定されない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション/本授業における発表、討論、プレゼンテーションの違いについて 授業の進め方、評価の仕方、諸注意などが理解できる。
三つの活動の違いと目的が理解できる。
2週 ロジカルシンキング(1) 工学専門の立場からの論理的思考の実態を知る。
3週 ロジカルシンキング(2) 論理的思考を用いて課題に関する諸事項を分析する。
4週 発表(1)/聞きやすい話し方 発表課題についてグループで相談し、内容を考える。
5週 ロジカルシンキング(3) 課題に応じたフローチャートを完成する。
6週 発表(2)/要旨のまとめ方 新聞/雑誌の記事を選び、要旨と意見がグループでまとめられる。
7週 発表(3)/意見と事実 作成したスクリプトを用いて発表できる。
8週 ディスカッション(1)/聞き手を意識た話し方 与えられたテーマについてグループで意見交換し、グループの意見をまとめる。
4thQ
9週 ディスカッション(2)/他者の主張の予測 (1)でまとめた意見を他のクラスメイトが納得するように発表する。
10週 ディスカッション(3) 与えられたテーマについてグループで意見交換し、グループの意見をまとめる。
11週 ディスカッション(4) (3)でまとめた意見を他のクラスメイトが納得するように発表する。
12週 プレゼンテーション(1)/わかりやすいプレゼンテーション プレゼンテーションについて説明できる。自分の研究の「ウリ」について、各自テーマを考え、メモを作る。
13週 プレゼンテーション(2) 自分の研究の「ウリ」について、プレゼンテーションを行うための資料を作成することができる。
14週 プレゼンテーション(3) 作成したスクリプト及びPPTを用いて聞き手を意識したプレゼンテーションができる。
15週 振り返り 作成したプレゼンテーションを振り返り、今後の課題を言語化する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3後4
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3後4
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3後2,後12,後14,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3後2,後3,後12,後14,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3後14
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3後4,後6,後12,後14
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3後1,後4,後6,後12,後14,後16
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3後2,後4,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3後1,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3後1,後4,後7,後8,後9,後10,後11,後12
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3後1,後4,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3後1,後4,後7,後8,後9,後10,後11

評価割合

教師評価自己評価他者評価課題合計
総合評価割合60201010100
基礎的能力60201010100
専門的能力00000
分野横断的能力00000