数学特講

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 数学特講
科目番号 0164 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は特に指定しない.適宜,プリント等の教材を配布する.
担当教員 相場 大佑

到達目標

2年次に学習した線形代数の基本的内容を踏まえて,ベクトル空間などの発展的な内容を扱い,それらを応用した問題が解けるようになることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1行列の性質について深く理解している。基本的な行列の性質について理解している.基本的な行列の性質について理解していない.
評価項目2ベクトルの独立性・基底について深く理解している。ベクトルの独立性・基底について理解している。ベクトルの独立性・基底について理解していない。
評価項目3ベクトル空間の性質について深く理解している。ベクトル空間の性質について理解している。ベクトル空間の性質について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる
JABEE JB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年次に学習した線形代数の内容に加え,ベクトル空間などの発展した内容を含む線形代数続論および問題演習を行う.
問題演習は,プリントや実際の編入学試験などの問題を用いて行う.
授業の進め方・方法:
講義および演習を行い,理解度の確認のために小テストを適宜行う予定である.
また,レポート等の課題提出を求める.
注意点:
特に教科書は指定しない.適宜,プリント等の教材を配布する.
受講者の知識を踏まえて,内容を適宜変更することがある.
小テストを7割,レポートを3割で評価する.学年成績60点以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,線形代数の復習 シラバスの説明,本科で学習した線形代数の内容確認.
2週 ベクトルの線形独立・線形従属について ベクトルの線形独立・線形従属について理解している
3週 ベクトルの基底について(1) ベクトルの基底について理解している
4週 ベクトルの基底について(2) ベクトルの基底・基底の変換について理解している
5週 内積と正規直交基底 内積とグラム・シュミットの直交化法について理解している
6週 ベクトル空間の定義・線形写像について(1) ベクトル空間・線形写像について理解している
7週 ベクトル空間の定義・線形写像について(2) ベクトル空間・線形写像について理解している
8週 ベクトル空間の部分空間の定義と例(1) ベクトル空間の部分空間の定義を理解している
2ndQ
9週 ベクトル空間の部分空間の定義と例(2) ベクトル空間の部分空間の定義を理解している
10週 部分空間の基底と次元 部分空間の基底と次元について理解している
11週 線形写像と部分空間 次元定理について理解している
12週 固有値・固有ベクトル 固有値・固有ベクトルの性質について理解している
13週 問題演習(1) これまでの内容を踏まえての問題演習
14週 問題演習(2) これまでの内容を踏まえての問題演習
15週 学習のまとめ これまでに学習した内容のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。3
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。3
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。3

評価割合

小テスト課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000
分野横断的能力000