概要:
技術者に必要とされる文章表現能力を育てる。具体的には、以下の4点を目指した活動を行う。
1.レポートの書き方及び表現を修得する。
2.主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。
3.資料を読み解き、必要な情報を得る。
4.読み手を意識し、わかりやすい文章を書く。
授業の進め方・方法:
授業の前半はレポートを書く上で必要な基礎知識を演習形式で学ぶ。
与えられたテーマについて記事や資料を基に考察し、レポートを書く。最後は自分でテーマを決め、必要な資料を用いて期末レポートを作成する。
注意点:
レポートを書く中で話し合いを活動に取り入れるため、話し合いに協力的でない場合は評価が下がる。
課題は、指示した条件を満たさない場合、何度も書き直しを求めることになる。
辞書は必ず携帯する。ただしスマートフォンなどの使用は認めない。
提出期限を守らない場合は減点となる。
盗作および剽窃がわかった場合、該当課題が0点となる。他の文章を引用する場合は注意すること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス/書き言葉と話し言葉の区別 |
授業の進め方、評価の仕方、諸注意などが理解できる。 書き言葉と話し言葉の区別ができる。
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2週 |
ロジカルシンキング(1) |
工学専門の立場からの論理的思考の実態を知る。
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3週 |
ロジカルシンキング(2) |
論理的思考を用いて課題に関する諸事項を分析する。
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4週 |
ロジカルシンキング(3) |
課題に応じたフローチャートを完成する。
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5週 |
理系の文書/紹介文(1) |
理系の文書を書く時のポイントを学ぶ。/文章を書く前の設計図が作成できる。
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6週 |
文の基本/紹介文(2) |
わかりやすい文の基本を学ぶ。/メモを見ながら4段構成で文章が書ける。
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7週 |
パラグラフ(1)/高専の「ウリ」を伝える(1) |
パラグラフの概念を知り、文章構成に役立てる。/高専の「ウリ」を伝えるための設計図を作成する。
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8週 |
パラグラフ(2)/高専の「ウリ」を伝える(2) |
パラグラフの概念を知り、文章構成に役立てる。/設計図を見ながら説得的な文章が書ける。
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2ndQ |
9週 |
事実と意見/依頼文 |
事実文と意見文を区別し、その知見を文章作成に活かす。/論拠を用いて依頼文を作成する。
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10週 |
アナロジー思考/新商品のプラン作成(1) |
アナロジー思考を生かしてグループで新しい商品・サービスを考える。
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11週 |
要約/新商品のプラン作成(2) |
要約とそこから文章のワンビッグメッセージを考える。/新商品プランをグループで協力して文章化する。
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12週 |
脱「日本語らしさ」/賛成・反対の意見(1) |
「日本語らしい」文章とは何かを理解し、「日本語らしくない」文章が書ける。/記事を読み、自分の立場を明確にする。テーマに関する資料を探してさらに考察し、設計図を作成する。
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13週 |
説得的な論理展開/賛成・反対の意見(2) |
説得的な論理展開に必要なものを学ぶ/収集した資料を基に、自身の立場を明確に示し、文章を作成する。
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14週 |
総まとめ・期末レポートの書き方/期末レポート作成(1) |
これまで学習したことを振り返り、期末レポート作成に活かす。/期末レポートを作成するための設計図を作成する。
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15週 |
期末レポート作成(2) |
主張が効果的に伝わるように、論理構成や展開を工夫して文章が書ける。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 4 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 4 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 4 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 4 | |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 4 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 4 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 4 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 4 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 4 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 4 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 4 | |
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 4 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 4 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |