専門基礎Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 専門基礎Ⅰ
科目番号 0001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書「3ステップでしっかり学ぶJavaScript入門」大津真(技術評論社) / 教材「痛快!コンピュータ学」坂村健(集英社文庫)
担当教員 小越 咲子,村田 知也

到達目標

1.コンピュータのハードウェアとソフトウェアの基本的な構成及び動作の概要を理解する。
2.情報リテラシー、情報セキュリティ社会を理解する。
3.コンピュータ及びネットワークを利用するために基礎となる知識を学び、情報セキュリティポリシーに関して理解する。
4.アルゴリズムの仕組みを理解しながら、基本的なプログラミングが組み立てられる。
5.課題が与えられ、独自のアイデアを考え、プログラムに実装できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータのハードウェアとソフトウェアの基本的な構成及び動作の詳細を理解する。コンピュータのハードウェアとソフトウェアの基本的な構成及び動作の概要を理解する。コンピュータのハードウェアとソフトウェアの基本的な構成及び動作が理解できない。
評価項目2情報リテラシー、情報セキュリティ社会を詳細に理解する。情報リテラシー、情報セキュリティ社会を理解する。情報リテラシー、情報セキュリティ社会を理解できない。
評価項目3コンピュータ及びネットワークを利用するために基礎となる知識を学び、情報セキュリティポリシーに関して詳細に理解する。 コンピュータ及びネットワークを利用するために基礎となる知識を学び、情報セキュリティポリシーに関して理解する。 コンピュータ及びネットワークを利用するために基礎となる知識を学び、情報セキュリティポリシーに関して理解できない。
評価項目4アルゴリズムの仕組みを深く理解しながら、基本的、応用的なプログラミングが組み立てられる。アルゴリズムの仕組みを理解しながら、基本的なプログラミングが組み立てられる。アルゴリズムの仕組みを理解できず、基本的なプログラミングが組み立てられない。
評価項目5課題が与えられて、積極的にアイデアを考えられて、高度なプログラムを実装できる。課題が与えられ、独自のアイデアを考え、プログラムに実装できる。課題が与えられ、独自のアイデアを考えられず、プログラムに実装できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータに関する基本的な知識、構造、セキュリティを学ぶ。
また、デジタル表現、論理回路、Webページ、フローチャート、JavaScriptによるプログラミング、これらの基本を講義や演習で学習する。
以上のことで、応用的な情報系科目へのスムーズな導入を目標としている。
授業の進め方・方法:
教室における講義(前期)と、情報処理演習室における演習(後期)から成る。
教科書や配布プリントなどを用いた講義と、情報処理演習室でのパソコン利用による演習を中心に進める。
「前期」教室での、コンピュータの基礎知識、デジタル表現、論理回路の講義をし、中間学力試験と期末試験で学習到達度を検証する。
「後期」情報処理演習室での、Webページ作成、フローチャート演習、JavaScript演習における課題によって評価をする。
注意点:
学習教育目標:RB2(◎)
関連科目:専門基礎Ⅱ(本科1年)、専門基礎Ⅲ(本科1年) 、プログラミング基礎(本科2年)、情報工学基礎(本科2年)、情報基礎演習(本科2年)
学習教育目標の達成度評価方法:(前期):中間学力試験25%、期末試験25%(後期):課題50%とする。
学習教育目標の達成度評価基準:60点以上を合格とする。再試:学力試験では再試を行う場合もある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 【講義】ガイダンス、学科紹介、授業の導入、情報の概念
【授業外学習】教科書による予習
情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を理解する。
2週 【講義】コンピュータの基礎知識(1)
【授業外学習】配布資料による復習
コンピュータの歴史(はじまり~第二次大戦)を理解する。
3週 【講義】コンピュータの基礎知識(2)
【授業外学習】配布資料による復習
コンピュータの歴史(第二次大戦~現在)を理解する。
4週 【講義】コンピュータの基礎知識(3)
【授業外学習】配布資料による復習
コンピュータの基本的な構造を理解する。
5週 【講義】コンピュータの基礎知識(4)
【授業外学習】配布資料による復習
コンピュータの基本的なソフトウェアとハードウェアを理解する。
6週 【講義】コンピュータの基礎知識(4)
【授業外学習】配布資料による復習
コンピュータネットワークの基本的な構造を理解する。
7週 【講義】情報のデジタル表現(1)
【授業外学習】配布資料による復習
2進数について理解する。
8週 【講義】情報のデジタル表現(2)
【授業外学習】配布資料による復習
8進数について理解する。
2ndQ
9週 【講義】情報のデジタル表現(3)
【授業外学習】配布資料による復習
16進数について理解する。
10週 【講義】情報のデジタル表現(4)
【授業外学習】配布資料による復習
2, 8, 10, 16進数について問題を解く。
11週 【講義】論理回路(1)
【授業外学習】配布資料による復習
NOT, OR, ANDの回路図、論理式を理解する。
12週 【講義】論理回路(2)
【授業外学習】配布資料による復習
NOR, NAND, XORの回路図、論理式を理解する。
13週 【講義】論理回路(3)
【授業外学習】配布資料による復習
半加算器、全加算器の論理式を理解する。
14週 【講義】論理回路(4)
【授業外学習】配布資料による復習
2進数の値から論理式の結果を出す計算を理解する。
15週 【講義】論理回路(5)
【授業外学習】配布資料による復習
論理式を簡略化する方法を理解する。
16週 【講義】前期のまとめ
【授業外学習】前期の単元を復習する
前期を振り返り到達目標が達成できているか確認する。
後期
3rdQ
1週 【講義】アルゴリズムとフローチャート(1)
【授業外学習】どのようなアルゴリズムがあるのか調べる
アルゴリズムとは何か、プログラムとプログラミング言語、フローチャートの書き方をそれぞれ理解する。
2週 【演習】アルゴリズムとフローチャート(2)
【授業外学習】練習問題を解く
練習問題を読み解きフローチャートとして図示する。
3週 【演習】アルゴリズムとフローチャート(3)
【授業外学習】練習問題を解く
自分の書いたフローチャートに対して検証表を書くことができる。
4週 【演習】JavaScriptでプログラミング(1)
【授業外学習】教科書で予習復習する
JavaScriptでのプログラム作成手順、実行の方法を理解する。
5週 【演習】JavaScriptでプログラミング(2)
【授業外学習】教科書で予習復習する
変数の型、演算子を理解する。
6週 【演習】JavaScriptでプログラミング(3)
【授業外学習】教科書で予習復習する
条件分岐(if, else if,switch, break)を理解する。
7週 【演習】JavaScriptでプログラミング(4)
【授業外学習】教科書で予習復習する
反復処理(for, while, do ~ while)を理解する。
8週 【演習】フローチャートをプログラミング(1)
【授業外学習】教科書で予習復習する
以前、自分で作ったフローチャートをJavaScriptで実装する。
4thQ
9週 【演習】フローチャートをプログラミング(2)
【授業外学習】教科書で予習復習する
JavaScriptのプログラムと検証表が同じか確認する。
10週 【講義】情報の収集と発信(1)
【授業外学習】Webページのテーマを考える
情報化時代の情報の収集・整理・加工を理解する。
11週 【演習】情報の収集と発信(2)
【授業外学習】Webページ作成
情報収集と情報整理、Webページの設計、Webページの制作をする。
12週 【講義】JavaScriptとWebページ(1)
【授業外学習】教科書で予習復習する
JavaScriptのDOMがどういったものか基本を理解する。
13週 【演習】JavaScriptとWebページ(2)
【授業外学習】教科書で予習復習する
DOMでおみくじゲームを作りプログラムを理解する。
14週 【演習】Webページを改良(1)
【授業外学習】Webページ作成
JavaScriptを使って自分のWebページを改良できないか考える。
15週 【演習】Webページを改良(2)
【授業外学習】Webページ作成
JavaScriptを使って自分のWebページを改良する。
16週 全体のまとめ 全体を振り返り到達目標が達成できているか確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2前1,前15
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前7,前11
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前6

評価割合

前期試験(中間,期末)後期課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力252550
専門的能力252550