応用物理Ⅰ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 応用物理Ⅰ
科目番号 0039 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 小出昭一郎「物理学」(裳華房)、物理(数研出版)、リードα物理(数研出版)
担当教員 挽野 真一

到達目標

(1)電流と磁場に関する基本法則を理解し,それらの法則に基づいて回路現象および電流と磁場の相互作用を統一的に解釈できる。
(2)熱力学に関する基本的な原理・法則と、熱力学的諸量を理解する。
(3)微積分を用いた力学の原理・法則を理解する。多彩な力学的現象が単純な原理・法則から統一的に解釈できることが理解できる。
(4)微積分を用いた力学に現れる普遍的な法則が、工学の様々な分野で応用されていることを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電流と磁場に関する基本法則(オームの法則、キルヒホッフの法則、アンペールの法則、ローレンツ力など)を理解し、正しく説明できる。 直流回路や磁場中の荷電粒子運動に関する問題を解くことができ、その結果について物理的に説明できる。電流と磁場に関する基本法則を理解している。 直流回路および電流や荷電粒子が磁場から受ける力に関する典型的な問題を解くことができる。電流と磁場に関する基本法則を理解できない。 直流回路や磁場に関する基本的な問題を解くことができない。
評価項目2熱力学の原理を理解し、正しく説明できる。熱力学の典型的な問題を解くことができ、その結果について定性的に説明ができる。熱力学の原理原則を理解している。熱力学の典型的な問題を解くことができる。熱力学の原理原則が理解できない。熱力学の典型的な問題を解くことができない。
評価項目3微積分を用いた力学の高度な問題を解くことができる。得られた結果を展開し、様々な問題に応用できる。微積分を用いた力学の典型的な問題を解くことができる。微積分を用いた力学を理解できず、基本的な問題を解くことができない。
評価項目4習得した物理学の知識と工学の関連性を挙げられる。習得した物理学の知識と工学の関連性を概ね挙げられる。習得した物理学の知識と工学の関連性を挙げらない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
初等的な電磁気学および熱力学と微分・積分を用いた力学を学ぶ。電磁気学では、電流と磁場に関する基本法則を理解し、回路現象や電流と磁場の相互作用が統一的な法則の下で記述できることを理解する。熱力学では、マクロな熱力学的性質がミクロな分子運動から説明できること、熱力学に特有ないくつかの法則について基礎的な理解ができるようにする。微分・積分を用いた力学では、多彩な力学的現象や様々な保存則が一貫した力学的体系の下、数学的手法によって明快に導出され、記述されることを理解する。
授業の進め方・方法:
講義では主に黒板を用いた説明を行う。
注意点:
試験の成績(70%)、レポート課題等(30%)で成績を評価する。場合により小テスト、追レポート、もしくは追試験、再試験等を課す。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電流(1) ガイダンス、オームの法則
2週 電流(2)
直流回路、抵抗の接続、キルヒホッフの法則
3週 電流(3)
抵抗の測定、コンデンサーを含む直流回路
4週 電流と磁場(1)
磁場、電流の作る磁場
5週 電流と磁場(2)
電流が磁場から受ける力
6週 電流と磁場(3)
ローレンツ力
7週 電流と磁場に関するまとめ
いろいろな問題
8週 中間試験 これまでの学習理解度の確認
2ndQ
9週 熱力学(1)
熱力学に関する準備
10週 熱力学(2)
温度・状態方程式
11週 熱力学(3)
気体分子運動論
12週 熱力学(4)
内部エネルギー、熱力学第一法則
13週 熱力学(5)
理想気体の状態変化
14週 熱力学(6)
熱容量と比熱、熱効率
15週 熱力学に関するまとめ
いろいろな問題
16週
後期
3rdQ
1週 質点の力学(1)
数学的準備、変位と速度
2週 質点の力学(2)
加速度
3週 質点の力学(3)
力と慣性・放物運動
4週 質点の力学(4)
単振動・単振り子
5週 質点の力学(5)
仕事と運動エネルギー
6週 質点の力学(6)
保存力とポテンシャル
7週 まとめ(1)
まとめ
8週 中間試験 学習理解度の確認
4thQ
9週 質点の力学(7)
極座標表示と角速度
10週 質点の力学(8)
万有引力・慣性力
11週 質点系力学(9)
換算質量・重心
12週 質点系の力学(10)
運動量・角運動量
13週 質点系の力学(11)
運動量保存則
14週 質点系の力学(12)
重心運動・相対運動
15週 質点および質点系の力学のまとめ
いろいろな問題
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理物理平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14
原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。3前9,前10
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。3前11,前12
物体の熱容量と比熱に関する計算ができる。3前13,前14
熱量保存の法則を用いて、熱容量、比熱及び熱平衡後の物体の温度を求めることができる。3前13,前14
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積を求めることができる。3前9,前10
理想気体における分子の運動エネルギーと内部エネルギーの関係について説明できる。3前10,前11
熱力学第一法則を用いて、気体の状態変化(定積変化、定圧変化、等温変化、断熱変化)に関する計算ができる。3前12,前13,前14
エネルギーには多くの形態があり、互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。3前9,前10
不可逆変化について、具体例を挙げて説明できる。3前11,前12
熱機関の熱効率に関する計算ができる。3前12,前13,前14
オームの法則やキルヒホッフの法則を用いて、電圧、電流、抵抗を求めることができる。3前1,前2,前3,前4
抵抗を直列接続及び並列接続したときの合成抵抗を求めることができる。3前2,前3
ジュール熱や電力に関する計算ができる。3前2,前3

評価割合

試験レポート課題等相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合14060000200
基礎的能力7030000100
専門的能力7030000100
分野横断的能力000000