オペレーティングシステム

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 オペレーティングシステム
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「オペレーティングシステム」大久保英嗣(岩波書オーム社)
担当教員 小越 咲子

到達目標

特定の計算機システムを対象にするのではなく、各種の計算機システムに共通のオペレーティングシステム(以下、OS)の実現技法や技術を学習する。制御プログラムとしてのOSの基本的な機能を学ぶとともに利用者から見えるOSを学習する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
OSの基本的な機能と概念を理解し説明できる。OSの基本的な機能と概念を大よそ理解し説明できる。OSの基本的な機能と概念が説明できていない。
オペレーティングシステムの動作原理と基本機能、実現技法が理解でき、ハードウェアと関連付けてコンピュータシステムがわかるオペレーティングシステムの動作原理と基本機能、実現技法が大よそ理解でき、ハードウェアと関連付けてコンピュータシステムがわかるオペレーティングシステムの動作原理と基本機能、実現技法が説明できていない。
入出力装置の種類、入出力の効率化手法について十分に説明ができる入出力装置の種類、入出力の効率化手法について大よそ説明ができる入出力装置の種類、入出力の効率化手法について説明ができていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
OSについて基本機能と基礎概念について、伝統的な実現技術をふまえつつ、より身近なOSを中心に講議する。
特定の計算機システムを対象にするのではなく、各種の計算機システムに共通のオペレーティングシステム(以下、OS)の実現技法や技術を学習する。制御プログラムとしてのOSの基本的な機能を学ぶとともに利用者から見えるOSを学習する
授業の進め方・方法:
OSについて基本機能と基礎概念について、伝統的な実現技術をふまえつつ、より身近なOSを中心に講議する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、コンピュータの発展、OSとは、OS概要
2週 OSの歴史と基本概念
3週 コンピュータの処理方式、OSの構成
4週 システムプログラムとは、OSの実現法、主なOS
5週 プロセスとは、プロセスの構造、プロセスの状態
6週 プロセス・スケジューリング
7週 スケジューリング・アルゴリズムとその評価
8週
2ndQ
9週 試験の返却と解説、メモリ階層、メモリ管理の技法、単一連続割り付け、再配置
10週 スワッピング、オーバレイ、割付け技法、断片化、メモリ詰め直し
11週 空き領域の割付け技法、空き領域の管理技法、記憶保護
12週 仮想記憶とは、仮想記憶の基本概念、仮想記憶のしくみ、仮想アドレス
13週 仮想記憶の実現技法、動的アドレス変換、ページングシステム
14週 ページとページフレーム、ページインとページアウト、ページングの技法
15週 学習のまとめ
16週 ページングの技法、ページテーブル、デマンドページング、プリページング
後期
3rdQ
1週 ページング置換えアルゴリズム
2週 メモリ実効アクセス時間、ページ割付け技法、スラッシング、参照の局所性
3週 ファイルシステムとは、ファイルとは、ファイル名、ファイルの構造、アクセス法
4週 ディレクトリの構造、ディレクトリの階層化、パス、パス名、ディレクトリの操作
5週 ハードディスクの構造、アクセス時間、ファイル領域の管理、ファイルシステムの内部構造
6週 ボリュームとファイルシステム、RAID、RAIDの技法
7週
8週 試験の返却と解説、実行モード、割込みとは
4thQ
9週 割込みの種類、入出力装置の種類
10週 入出力装置と入出力インタフェース
11週 コンピュータネットワーク、コンピュータネットワークの構成とトポロジー
12週 イーサネットとは、プロトコル、TCP/IP、ネットワーク層
13週 IPアドレス、MACアドレス、アドレッシング、ルーティング、サブネットマスク、トランスポート層、上位層
14週 学習のまとめ
15週 IPアドレス、MACアドレス、アドレッシング、ルーティング、サブネットマスク、トランスポート層、上位層
16週 学習のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力3000002050
専門的能力3000002050
分野横断的能力0000000