概要:
ソフトウェアの中でもOSについで基本的なシステムといえるデータベースについて学び、その基本構成から設計方法まで幅広く学習を行なう。
尚、全体を通して企業等の実務経験者が指導を行う。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って授業を行う。
データベースの基本構成、設計、操作方法など、適時演習課題を行いながら学習を進める。
注意点:
本科(準学士課程)の学習教育目標 : RB2(◎),RD1(◯)
環境生産システム工学プログラムの学習教育目標:JB3(◎)
関連科目:情報構造論(電子情報4年)
学習教育目標の達成度評価方法:2回の定期試験を平均をもって評価する。各定期試験毎に実施する演習課題は試験50%,課題50%で評価する。
学習教育目標の達成度評価基準:60点以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバスの説明・ガイダンス |
授業内容の全体像を理解し、データベースの現状を理解する。
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2週 |
データベースシステムの基本概念 |
データベースを使わずに基本的なファイル操作でプログラムを作った場合の問題点を通してデータベースシステムの必要性を理解する。
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3週 |
各種データモデルについて |
ツリー型モデルやネットワーク型モデルなどのデータモデルや、最近のKey-Value-Store型などのデータモデルについて理解する。
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4週 |
関係モデルの基礎 |
一般的なデータベースでの関係モデルについて理解し、テーブル・レコード・フィールドといった用語について理解する。
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5週 |
関係データベースの操作(説明) |
関係データベースでのデータベースの定義命令・操作命令・制御命令などのSQLについて理解する。
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6週 |
関係データベースの操作(演習) |
実際のデータベースシステムでSQLの命令を動かし、操作命令を中心に演習を通して理解する。
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7週 |
SQL命令の応用 |
SQLにおける副問合せ命令の使い方などを、演習を通して理解する。 また、SQLと同様の処理を一般的な言語で記述した場合の処理を通して計算量などを考える。
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8週 |
中間試験 |
ここまでの内容のテストを通して理解度を確認する。
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4thQ |
9週 |
関数従属性と正規形 |
データベースの従属性や不整合の発生について理解し、正しいデータ設計のための正規形について理解する。
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10週 |
トランザクション |
データベースがACID特性を満たすために、どのような機能が必要なのか理解する。
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11週 |
同時実行制御 |
データベースの同時実行での問題点を理解し、その対応策としての排他制御の方法について理解する。
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12週 |
データと索引 |
データベースを高速で検索するためにどのような仕組みで作られているのか理解する。
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13週 |
B木,B+木 |
データベースの格納形式のB木やB+木の構造や、データの追加削除時の処理について理解する。
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14週 |
データベース技術の応用や最新の動向について |
データベースを使ったWebシステムの構成やデータベースでのセキュリティ問題について理解する。
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15週 |
期末テスト |
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16週 |
まとめ |
テスト問題の解説と、全般についての総括
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 変数の概念を説明できる。 | 2 | |
データ型の概念を説明できる。 | 2 | |
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 2 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 2 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 2 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 2 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 2 | |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 2 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 2 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 2 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。 | 2 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 2 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。 | 2 | |
ソフトウェア | 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。 | 4 | |
時間計算量によってアルゴリズムを比較・評価できることを説明できる。 | 4 | 後2 |
領域計算量などによってアルゴリズムを比較・評価できることを説明できる。 | 4 | 後2 |
整列、探索など、基本的なアルゴリズムについて説明できる。 | 4 | 後12 |
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。 | 4 | 後12 |
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。 | 4 | 後12 |
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。 | 4 | 後12,後13 |
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造を実装することができる。 | 4 | 後12,後13 |
コンピュータシステム | 集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。 | 4 | 後1 |
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。 | 4 | 後1 |
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。 | 4 | 後1 |
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。 | 4 | 後9 |
システムプログラム | 排他制御の基本的な考え方について説明できる。 | 4 | 後11 |
その他の学習内容 | データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。 | 4 | 後3,後9,後10 |
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。 | 4 | 後4,後5,後6,後7,後10 |