到達目標
化学は暗記科目ではなく,体系化された理論に基づいた学問である.元素の周期律や分子構造の多様性を体系的に理解させることを目標とする. 化学の基本的な知識を理解するとともに化学的思考力や応用力を養うことを自主的に行う能力を身につける.さらに,化学の学習を通じ,自学自習する習慣付けを行い,自己学習能力を身につける.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
元素の周期律を理解している.また,分子構造の多様性を理解している | 元素の周期律表を暗記し,主族元素や遷移元素の一般的性質を説明できる. | 元素の周期律表を見ながら主族元素や遷移元素の一般的性質を説明できる | 元素の周期律表を見ても主族元素や遷移元素の一般的性質を説明できない |
物質量や濃度の計算ができる. | 教科書を見ずに物質量やモル濃度の計算ができる. | 教科書を見れば物質量やモル濃度の計算ができる. | 教科書を見ても物質量やモル濃度の計算ができ無い |
原子や分子の構造について説明ができる | 教科書を見ずに原子や分子の電子配置について説明ができる | 教科書を見て原子や分子の電子配置について説明ができる | 教科書を見ても原子や分子の電子配置について説明ができない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
講義に加え,演習と確認試験を適宜行う.授業前に教科書である「ブラウン 一般化学Ⅰ」を熟読し学習範囲の予習を必ずしてくること,授業中に指名して練習問題の答え合わせを行う.また,演習の後,確認試験を行う.また,学習の習慣づけのため 家庭学習として日々の演習を課す.
授業の進め方・方法:
講義に加え,演習と確認試験を適宜行う.授業前に教科書である「ブラウン 一般化学Ⅰ」を熟読し学習範囲の予習を必ずしてくること,授業中に指名して練習問題の答え合わせを行う.また,演習の後,確認試験を行う.また,学習の習慣づけのため 家庭学習として日々の演習を課す.
参考書: D. A. McQuarrie他 著「マッカーリ一般化学(上)」東京化学同人,矢野 潤,管野善則 著「これでわかる化学」三共出版,J. McMurry 他 著「マクマリー 一般化学〈上〉」東京化学同人
注意点:
化学の学習を通じ,自学自習する習慣付けを行い,自己学習能力を身につけることも目的なので,教科書だけでなく参考書,演習書等を自主的に学習して試験に臨むこと.
成績の評価(通年の評価)は,定期試験を7割、確認試験を2割、授業態度を1割として評価する.成績の評価(通年の評価)が60点以上を合格とする.60点に満たない場合は再試験やレポートにより加点する.ただし,加点修正後の成績(点数)については、最大65点とする.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、シラバスの説明、「化学」を学ぶこと |
なぜ化学を学ばなければならないのかを理解し説明できる.
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2週 |
物質の分類と性質、単位, 演習 |
物質の状態、名称を理解し、説明できる 単位について理解し,説明できる
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3週 |
有効数字、次元解析法、演習 |
有効数字について理解し,説明できる.
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4週 |
原子と分子、演習 |
原子番号、質量数、同位体を理解し、説明できる
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5週 |
原子と分子、演習 |
元素の周期律を理解し,典型元素や遷移元素の一般的な性質を説明できる.
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6週 |
原子と分子、イオン、演習 |
分子と化学式を理解し、説明できる イオン性化合物について理解し、説明できる
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7週 |
モル、アボガドロ定数、演習 |
物質量の単位であるモルについて理解し、説明できる.
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8週 |
前期中間試験 |
60点以上得点すること.
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2ndQ |
9週 |
中間試験の解説 |
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10週 |
モル、アボガドロ定数、演習 |
物質量の単位であるモルについて理解し,説明できる.
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11週 |
溶液の濃度 |
モル濃度の理解と計算ができる
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12週 |
溶液の濃度、演習 |
モル質量と実験式を理解し、計算ができる
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13週 |
化学量論 |
化学量論的観点から反応物と生成物の物質量、濃度、質量等を計算できる
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14週 |
制限反応物 |
制限反応物と過剰反応物について説明できる。 理論収量を理解し、収率を計算できる。
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15週 |
前期期末試験 |
60点以上得点すること.
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16週 |
前期期末試験の解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
イオン結合と軌道構成 |
イオン結合と共有結合について説明できる. イオン化エネルギー,電子親和力,電気陰性度について説明できる. 分子間力(ファンデルワールス力)について説明できる.
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2週 |
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価電子について理解し,希ガス構造やイオンの生成について説明できる. 基本的な化学結合の表し方として,電子配置をルイス構造で示すことができる.
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3週 |
原子軌道 |
電子殻,電子軌道,電子軌道の形を理解し,説明できる.
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4週 |
構成原理 |
パウリの排他原理,軌道エネルギーの準位,フントの規則から電子の配置を示すことができる.
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5週 |
原子軌道,演習 |
フントの規則の演習
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6週 |
軌道構成 |
原子の概念を理解し,電子の軌道,電子配置および原子の性質と周期性について説明できる.
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7週 |
軌道構成,演習 |
原子の概念を理解し,電子の軌道,電子配置および原子の性質と周期性について説明できる
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8週 |
後期中間試験 |
60点以上得点すること.
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4thQ |
9週 |
後期中間試験の解説, 軌道構成 |
原子の概念を理解し、異なる条件による電子配置をそれぞれ理解する.
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10週 |
軌道構成に関する演習 |
電子配置
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11週 |
ルイスの式 |
ルイス構造により、形式電荷を推定することができる.
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12週 |
ルイスの式,演習 |
形式電荷により、分子の形が推測できる.
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13週 |
VSEPR法 |
電子配置から混成軌道の形成について説明することができる.
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14週 |
VSEPR法,演習 |
電子配置から混成軌道の形成を推測することができる.
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15週 |
学習のまとめ |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 確認試験 | 授業態度 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 20 | 10 | 100 |
専門基礎的能力 | 70 | 20 | 10 | 100 |