専門基礎Ⅲ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 専門基礎Ⅲ
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「入門 情報リテラシー」 高橋参吉 監修他(コロナ社)、K-SEC情報リテラシー教材
担当教員 佐々 和洋

到達目標

(1)コンピュータのハードウェア、ソフトウェアの基本的な構成及び動作の概要を、説明できること。
(2)コンピュータネットワークの基本的な構成及び動作の概要を、説明できること。
(3)コンピュータおよびネットワークが提供する基本的な機能を活用して、文書作成、表計算、情報検索、情報発信の基礎力を育成し、作品を作成できること。
(4)与えられた演習課題を、決められた期限内に提出できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文書・表計算・プレゼンスライドの技術を身に付け,活用できること.文書・表計算・プレゼンスライドの技術を身に付け,使いうことができるこ文書・表計算・プレゼンスライドの技術を身に付けていない.
評価項目2コンピュータの基本構成,ハードウェアとソフトウェアの働きを理解し,活用できること.コンピュータネットワークの基本的な構成及び動作を理解すること.コンピュータネットワークの基本的な構成及び動作を理解していない.
評価項目3文書・表計算・プレゼンスライドの技術を身に付け,活用できること.文書・表計算・プレゼンスライドの技術を身に付け,使いうことができるこ文書・表計算・プレゼンスライドの技術を身に付けていない.
評価項目4与えられた演習課題を、決められた期限内に提出できること.与えられた演習課題を、提出できること。与えられた演習課題を、提出できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータのハードウェアとソフトウェアの基本的な構成及び動作の概要を学習する。情報リテラシー、情報セキュリティ社会を学ぶ。コンピュータを活用した文書処理、データ処理、プレゼンテーション、情報発信を学び、理解する。コンピュータ及びネットワークを利用するために基礎となる知識を学び、情報セキュリティポリシーに関して理解できるようにする。
授業の進め方・方法:
教科書、配布資料をもとに講義を行い、演習により実践力を養う.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 "インターネットとは
電子メール
電子メールの仕組み
メーリングリスト"
電子メールの仕組みを理解したうえで、マナーを守ったやり取りを行う。
また、危険性について注意し、メールを適切に取り扱える。
2週 "ウェブ
SNS
P2P
Skype"
"WebやSNSの注意点を理解したうえで使用する。
P2PやSkypeの特徴を知り、適切な通信手段を選べる。"
3週 情報検索とウェブ 検索エンジンの仕組みを理解し、欲しい情報を検索できる。
著作権など、情報を利用する際の注意点を認識する。
4週 アナログとディジタル 情報の量の単位を学び、ファイルの作成やコピーができる。
ディジタルデータの特徴を理解したうえで使用する。
5週 コンピュータの仕組み コンピュータを構成するハードウェアとソフトウェアの役割を把握する。
コンピュータの進化に加え、現在のトレンドを知る。
6週 情報のディジタル表現 画像、音声、動画をディジタル化する仕組みを理解する。
HTMLファイルに埋め込んでブラウザで表示できる。
7週 通信手段の歴史
インターネットの登場
通信手段の歴史とその特徴を把握する。
通信速度の違いを理解し、転送時間を計算できる。
8週 インターネットの仕組みと様々なサービス IPアドレス、ポート番号などインターネットを構成する仕組みを理解する。
電子メールやWebアプリケーションの仕組みを説明できる。
2ndQ
9週 社会における情報システム
クラウド
情報システムの種類だけでなく、最新の情報システムの変化を知る。
情報システムによって社会にどのような変化をもたらしているのかを知る。
10週 情報社会の特徴と問題 コンピュータを使ううえでの注意点を理解する。
特に犯罪につながりかねない使い方をしないように注意する。
11週 情報社会と個人 個人情報などインターネットを利用する上でのリスクを知る。
また、無線LANなど便利な機能について知る。
12週 セキュリティ対策(ユーザー) ウイルスや暗号、パスワードの管理などセキュリティの基本を理解する。
13週 セキュリティ対策(組織) 暗号化に関する用語を理解し説明できる。
セキュリティポリシーの必要性を理解する。
脆弱性について理解し、修正プログラムの適用が必要な理由を考える。
14週 情報社会と技術者 情報社会の未来を考え、将来の仕事やIT業界をイメージする。
また、どのような法律があるのかを知り、意識すべきことを考える。
15週 ユーザーインタフェースとユーザビリティ 使いやすいユーザーインタフェースについて考え、安全に使える製品を意識する。
また、情報デバイスの急速な普及に伴い、安全・安心の観点から、増大した犯罪を調べ、被害に遭わない対策を考える。
16週 試験の返却と解説 前期まとめ
後期
3rdQ
1週 文書処理 文書処理、ワープロの歴史、エディタとワープロ、文書化技法と文書処理ができる
2週 Wordを用いた文書処理と数式エディタの利用について理解する
3週 数式エディタを利用した文書が作成できる.
4週 データ処理 表及びグラフの効用を理解できする.
5週 Excelを用い,てデータの加工と表の作成ができる.
6週 データの加工と表の作成ができる.
7週 作成した表のデータをグラフ化することができる.
8週 プレゼンテーション プレゼンテーションとは、よいプレゼンテーションについて理解し,プレゼンテーションスライドの立案を始める.PowerPointの基礎を理解する
4thQ
9週 調査、プレゼンテーションスライドの設計ができる.
10週 プレゼンテーションを実践する.
11週 プレゼンテーションを実行する.
12週 基本的なアルゴリズムとフローチャート アルゴリズムとは、プログラムとプログラミング言語、フローチャートの書き方を理解する.
13週 アルゴリズムに従って基本的なフローチャートを書くことができる.
14週 アルゴリズムに従って基本的なフローチャートを書くことができる
15週 期末試験
16週 試験の返却と解説 後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ提出物合計
総合評価割合701000020100
基礎的能力701000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000