解析Ⅲ

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 解析Ⅲ
科目番号 0061 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 「応用数学」「応用数学問題集」(森北出版)
担当教員 中谷 実伸

到達目標

(1)基本的な関数のフーリエ級数、フーリエ変換を求めることができる。
(2)ベクトル解析における、ベクトル場、スカラー場、勾配、発散、回転という基本的な概念を理解し、それらを求めることができる。
(3)線積分、面積分の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フーリエ級数を用いて、偏微分方程式を解くことができる。基本的な関数のフーリエ級数、フーリエ変換を求めることができる。基本的な関数のフーリエ級数、フーリエ変換を求めることができない。
評価項目2線積分、面積分計算ができる。ベクトル解析の基本的な概念を理解している。ベクトル解析の基本的な概念が理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 RB1 説明 閉じる
JABEE JB1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年までに学習した解析(Ⅰ,Ⅱ)や線形代数の内容を基本として、フーリエ級数・フーリエ変換、ベクトル解析について学ぶ。
これらの基本的な概念の習得と、その応用問題に対する習熟を目指す。
授業の進め方・方法:
必要に応じてプリントや自作の教材を配布し、具体的な問題を扱う。
この科目は、学修単位科目「B」です。授業外学修の時間を含めます。毎週の予習と課題演習を課します。
注意点:
定期試験8割、課題2割で評価する。
学年末成績が100点満点で60点以上を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・ベクトルと内積
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ベクトルの基本的な計算と内積の計算ができる。
2週 ベクトルと外積
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ベクトルの外積を求めることができる。
3週 スカラー場とベクトル場
【授業外学修】予習と課題に取り組む
スカラー場とベクトル場について理解している。
4週 勾配
【授業外学修】予習と課題に取り組む
勾配の性質を理解している。
5週 発散
【授業外学修】予習と課題に取り組む
発散の性質を理解している。
6週 回転
【授業外学修】予習と課題に取り組む
回転の性質を理解している。
7週 曲線
【授業外学修】予習と課題に取り組む
曲線をベクトルを用いて表すことができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 スカラー場の線積分
【授業外学修】予習と課題に取り組む
スカラー場の線積分の計算ができる。
10週 ベクトル場の線積分
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ベクトル場の線積分の計算ができる。
11週 曲面
【授業外学修】予習と課題に取り組む
曲面の接線ベクトルおよび法線ベクトルを求めることができる。
12週 スカラー場の面積分
【授業外学修】予習と課題に取り組む
スカラー場の面積分の計算ができる。
13週 ベクトル場の面積分1
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ベクトル場の面積分の計算ができる。
14週 ベクトル場の面積分2
【授業外学修】課題に取り組む
z=f(x,y) で表された曲面におけるベクトル場の面積分の計算ができる。
15週 学習のまとめ
【授業外学修】予習とまとめの課題
まとめ
16週
後期
3rdQ
1週 ガウスの発散定理1
【授業外学修】予習と課題に取り組む
体積分の計算ができる。
2週 ガウスの発散定理2
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ガウスの発散定理を用いて計算ができる。
3週 ストークスの定理1
【授業外学修】予習と課題に取り組む
グリーンの定理を理解する。
4週 ストークスの定理2
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ストークスの定理を理解する。
5週 ストークスの定理3
【授業外学修】予習と課題に取り組む
ストークスの定理を理解する。
6週 周期関数・フーリエ級数
【授業外学修】予習と課題に取り組む
周期関数の周期を求めることができる。
フーリエ級数の定義を理解している。基本的な関数のフーリエ級数を求めることができる。
7週 フリーエ級数の収束定理
【授業外学修】予習と課題に取り組む
フーリエ級数の収束定理を理解している。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 フーリエ余弦級数・フーリエ正弦級数
【授業外学修】予習と課題に取り組む
基本的な関数の、フーリエ余弦級数およびフーリエ正弦級数を求めることができる。
10週 偏微分方程式とフーリエ級数1
【授業外学修】予習と課題に取り組む
フーリエ級数を用いて、偏微分方程式(熱伝導方程式)を解くことができる。
11週 偏微分方程式とフーリエ級数2
【授業外学修】予習と課題に取り組む
フーリエ級数を用いて、偏微分方程式(熱伝導方程式)を解くことができる。
12週 複素フーリエ級数
【授業外学修】予習と課題に取り組む
複素フーリエ級数の定義を理解している。
基本的な関数の複素フーリエ級数を求めることができる。
13週 フーリエ変換1
【授業外学修】課題に取り組む
基本的な関数のフーリエ変換を求めることができる。
14週 フーリエ変換2
【授業外学修】課題に取り組む
基本的な関数のフーリエ変換を求めることができる。
15週 まとめ
【授業外学修】まとめの課題
まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

小テスト課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000