歴史学特講

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 歴史学特講
科目番号 0065 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 手嶋 泰伸

到達目標

近現代史の概略を説明し、その知識でもって現代的な諸問題を考察することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1予習をもとにして授業中に発言できる適切に予習を行なうことができる予習を行なっていない
評価項目2授業の内容を極めて優れてまとめることができる授業の内容を適切にまとめることができる授業の内容をまとめることができない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
①現代社会の形成過程と特徴を歴史的に理解し、説明することができる。
②歴史的事象の暗記ではなく、科学的に歴史を通じて思考することができる。
授業の進め方・方法:
現在の我々の社会は、歴史によって作られたものである。この講義では、我々が当たり前にとっているものの考え方が明治維新後にどのように形作られ、そうした近代的な制度や思考様式がどのように日本を戦争へと向かわせていったのかをみていく。その後、そうした戦前の社会・政治状況のうち、何が変化し、何が変化しなかったのかということから出発し、現在の我々の社会・政治状況が成立していった過程をみていくことで、明治維新から現在に至るまでの歴史を概観しつつ、そうした歴史によって形成されている「現在」について、より深く理解していく。
注意点:
定期試験は行わず、課題で評価する。すべての課題を提出しなければ合格とはならない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 日本の近代化① 近代的政治意識の獲得 近代的政治意識の獲得過程を説明できる
3週 日本の近代化② 近代人をつくるもの 戦前の軍隊と教育制度について説明できる
4週 日本の近代化③ 近代的自我とイエ意識 近代的自我とイエ意識について説明できる
5週 日本の近代化④ 帝国憲法体制と天皇制・議会制・官僚制 帝国憲法体制について説明できる
6週 日本の近代化⑤ 近代日本の政治体制論 天皇主権説・天皇機関説・民本主義について説明できる
7週 日本の近代化⑥ 近代日本の「デモクラシー」 近代日本の「デモクラシー」について説明できる
8週 中間まとめ 日本の近代化を考える
2ndQ
9週 近代日本と戦争① 帝国主義と戦争違法化体制 戦争違法化体制の形成過程と欠点について説明できる
10週 近代日本と戦争② 軍部の政治的台頭 1930年代における軍部の政治的台頭過程について説明できる
11週 近代日本と戦争③ アジア・太平洋戦争の開戦と終戦 アジア・太平洋戦争の開戦・終戦過程について説明できる
12週 現代日本の形成① 戦後日本の社会・経済と福祉国家化 戦時・戦後の連続・断絶論を整理できる
13週 現代日本の形成② 戦後改革と55年体制 55年体制について説明できる
14週 現代日本の形成③ 現代社会の歴史的位置 内閣機能の強化とグローバル経済について説明できる
15週 総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力00000100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000