到達目標
(1) 医薬品をデザインする際に、その機能性、安全性および経済性を考慮できること。
(2) 創薬化学分野における専門基礎知識、技術について、工学的現象を正しく理解できること。
(3) 医薬品開発における、各種専門用語の定義や意味を理解できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 医薬品をデザインする際に、その機能性、安全性および経済性を十分に考慮できる | 医薬品をデザインする際に、その機能性、安全性および経済性を考慮できる | 医薬品をデザインする際に、その機能性、安全性および経済性を考慮できない |
評価項目2 | 創薬化学分野における専門基礎知識、技術について、工学的現象を正しく理解できる | 創薬化学分野における専門基礎知識、技術について、工学的現象を十分理解できること | 創薬化学分野における専門基礎知識、技術について、工学的現象を理解できない |
評価項目3 | 医薬品開発における、各種専門用語の定義や意味を十分に理解できる | 医薬品開発における、各種専門用語の定義や意味を理解できる | 医薬品開発における、各種専門用語の定義や意味を理解できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
医薬品とは生体に作用を持つ化合物のうち人類にとって有用なものであり、それをデザインする為には生体に作用を持つ化合物を見出し(作用機作の発見)、原理に基づいて候補化合物を設計し(構造活性相関の解析)、実際に合成して(有機合成法の駆使)それら化合物の生理活性を検証することが必要であり、その基礎知識を習得させる。
作用機作(薬理学)、構造活性相関(生化学、分子生物学)合成法(有機化学、生物有機化学)等からなる学際的分野であり、研究開発を推進していく際に、どの様な課題があり、どの様に解決できるか修得させる。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを中心として、講義形式にて行う。適宜、課題レポート等を課し、プレゼンテーションを行う。
注意点:
環境生産システム工学プログラム:JB1(○), JB3(◎)
関連科目:有機化学、生化学、有機合成化学、有機反応化学
評価方法:到達目標を含んだ定期試験の成績80%、提出課題10%、授業態度10%で評価を行う。上記の評価で合格点に満たないときは、状況に応じて追加課題や試験等で加点を行う場合がある。
評価基準:学年成績60点以上
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業概要、ガイダンス(シラバス説明、創薬化学とは、医薬品開発の概要) |
創薬化学、医薬品開発の概要について理解できる
|
2週 |
医薬品の標的となる生体分子1(酵素、酵素反応、可逆的阻害) |
酵素、酵素反応、可逆的阻害について理解できる
|
3週 |
医薬品の標的となる生体分子2(酵素の種類、酵素への薬の作用機序) |
酵素の種類、酵素への薬の作用機序について理解できる
|
4週 |
医薬品の標的となる生体分子3(受容体、膜貫通タンパク質、薬の作用機序) |
受容体、膜貫通タンパク質、薬の作用機序について理解できる
|
5週 |
医薬品の構造(ファーマコフォア、医薬品の立体化学、生物学的等価性、構造活性相関) |
ファーマコフォア、医薬品の立体化学、生物学的等価性、構造活性相関について理解できる
|
6週 |
新薬発見・発明の方法論1(リード化合物の創出と最適化) |
リード化合物の創出と最適化について理解できる
|
7週 |
新薬発見・発明の方法論2(ドラッグデザイン) |
ドラッグデザインについて理解できる
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
試験返却、薬物動態1(薬物の生体内動態) |
薬物の生体内動態について理解できる
|
10週 |
薬物動態2(薬物送達システムDDS) |
薬物送達システムDDSについて理解できる
|
11週 |
創薬の実践的手法1(ヒット化合物からの合成展開) |
ヒット化合物からの合成展開について理解できる
|
12週 |
創薬の実践的手法2(医薬品の発明、発見、開発の経緯) |
医薬品の発明、発見、開発の経緯について理解できる
|
13週 |
医薬品のプロセス化学1(プロセス化学の役割、医薬品の品質を高めるためのアプローチ) |
プロセス化学の役割、医薬品の品質を高めるためのアプローチについて理解できる
|
14週 |
医薬品のプロセス化学2(スケールアップ、合成ルート、品質保証、法規制) |
スケールアップ、合成ルート、品質保証、法規制について理解できる
|
15週 |
まとめ |
まとめ
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | 提出課題 | 授業態度 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 40 | 10 | 10 | 100 |
専門的能力 | 40 | 40 | 10 | 10 | 100 |